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ベネット・サーフ

 先日、山本孝一さんとメールの遣り取りをしていて、ベネット・サーフの話題になりました。
 懐かしいなあ。けっこう面白い怪談ショートショートを書いてたよなあ。――と蔵書チェックおよびネット調査。
 ベネット・サーフのショートショートをまとめて読めるのは――

◎「宝石」1960年9月号
「ベネット・サーフ怪談ショート・ショート集」――「死んだ男」「死人のドレス」「呪われた家」「おれは一体誰だ?」「海草」「壁」「名医」の7編を掲載。
◎「SFマガジン」1962年8月臨時増刊号(第33号)
「〈怪談ショート・ショート〉夏の夜ばなし」――「馭者」「記念日」「写真」「知りすぎた男」「首」の5編を掲載。
◎福島正実編著『5分間サスペンス』日本文芸社・5分間シリーズ(65)/日本文芸社・5分間文庫(67)
「SFマガジン」の再録。「知りすぎた男」以外の4編「首」「写真」「馭者」「記念日」を収録。(書影はここ
宝石.jpg SFマガジン.jpg ちょっと笑える話.jpg
 こんなところでしょうか。
 うちにあるサーフの本は『ちょっと笑える話』文春文庫(83)だけです。メインは著名人の笑えるエピソードですが、それだけではなく、創作ジョークも収録されています。そのなかには、上記「宝石」にショートショートとして掲載された「呪われた家」や「海草」も。(ジョークの扱いなので、タイトルはなし)
 サーフのジョーク集は何冊も邦訳出版されていて、それらにもショートショートっぽい作品が収録されていると思われます。
 いつかは調査しなければ! ――と、どんどん宿題が増えていく……(苦笑)。

【追記】2012年6月6日
 関連記事を書きました。→ここ
コメント(2) 

コメント 2

山本孝一

サーフの「呪われた家」って、ある女性が何度も白い家の夢を見る、そしてその家にはいりなかの様子もすべて知っているという鮮明な夢、あるときその女性が旅行で遠い町に行ったときに夢で見た家とそっくりの家を見つける…という話ですか?
高井さん宛てのメールでも書いたのですが、サーフに上記のような短編があり、それはサーフの創作ではなく1930年代の実話を基にしているという記述を読んだことがあるのです。
国書刊行会から出たルイザ・E・ライン「超精神回路」だったかと思って繰ったのですが出てこないし、同じ叢書のH・B・グリーンハウスの「幽体離脱」を繰ったら英国のロンドンでの実話としてそっくりの話が紹介されてました。ただし夢ではなく、幽体離脱の事例として。サーフのことは書いてありません。
何の本で読んだのか、昨年末から気になってしかたありません。
ちょっとしたことが思い出せない年齢になりました。
一昨日の夕飯のおかずはなんだったのかもすぐに思い出せません。30年前のアントニオ猪木の試合ははっきりおぼえているのに…。
by 山本孝一 (2012-01-06 15:02) 

高井 信

 はい。そういう話です。
 このストーリーが書かれた背景は知りませんが、
>サーフの創作ではなく1930年代の実話を基にしている
 確かに、そんな雰囲気もありますね。
by 高井 信 (2012-01-06 21:53) 

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