星新一作品とエスペラント語
山本孝一さんのコメント(前の記事参照)を読んで、思い出しました。星新一作品のエスペラント語訳に関してです。
その昔、岡田正哉さんはSFファンジン「MUTANTS」第10号(1966年8月20日発行)に「エスペラント語界のSF」なる小論を執筆されました。そのなかで、星新一作品についても触れています。
>四、S・HOSHI の作品
> この名前、どこかで見たような気がしませんか?
>そうです。シンイチ・ホシのことです。
> 「La Vivo Post Tri Jaroj」、原題は「三年目の
>生活」です。御存知のように、これはSFとは一寸
>異っていますが、星新一の作品ということで一応
>紹介しておきます。同人雑誌「KAJERO」(関西エ
>スペラント連盟気付)第二号、一九六三年十二月
>発行、に翻訳されています。
もう1点、SFファンジン「PLEJADOJ」の第3号(1969年2月14日発行)には「ボッコちゃん」のエスペラント語訳が掲載されています。(「PLEJADOJ」はSFとエスペラント語を標榜するファンジンで、1967年に創刊)
星新一作品の外国語訳については、『たくさんのタブー』新潮文庫(86)の解説(深見弾)に詳しく紹介されています。前の記事に書いたドイツ語版、山本さんのコメントにあったエスペラント語版も書影付きで掲載。
最近の情報は星新一公式サイトのホシヅル図書館・表紙ギャラリーに。書影を見ているだけでも楽しいです。
どうぞ、ご参考に。
その昔、岡田正哉さんはSFファンジン「MUTANTS」第10号(1966年8月20日発行)に「エスペラント語界のSF」なる小論を執筆されました。そのなかで、星新一作品についても触れています。
>四、S・HOSHI の作品
> この名前、どこかで見たような気がしませんか?
>そうです。シンイチ・ホシのことです。
> 「La Vivo Post Tri Jaroj」、原題は「三年目の
>生活」です。御存知のように、これはSFとは一寸
>異っていますが、星新一の作品ということで一応
>紹介しておきます。同人雑誌「KAJERO」(関西エ
>スペラント連盟気付)第二号、一九六三年十二月
>発行、に翻訳されています。
もう1点、SFファンジン「PLEJADOJ」の第3号(1969年2月14日発行)には「ボッコちゃん」のエスペラント語訳が掲載されています。(「PLEJADOJ」はSFとエスペラント語を標榜するファンジンで、1967年に創刊)
星新一作品の外国語訳については、『たくさんのタブー』新潮文庫(86)の解説(深見弾)に詳しく紹介されています。前の記事に書いたドイツ語版、山本さんのコメントにあったエスペラント語版も書影付きで掲載。
最近の情報は星新一公式サイトのホシヅル図書館・表紙ギャラリーに。書影を見ているだけでも楽しいです。
どうぞ、ご参考に。
2012-01-02 16:23
コメント(2)
> 星新一作品の外国語訳については、『たくさんのタ
> ブー』新潮文庫(86)の解説(深見弾)に詳しく紹介さ
> れています。
おお、そんな簡単に読めるところにそんな貴重な文章があったとは、存じませんでした! さっそく読んでみます。
上記の情報のおかげで、自分が『日本SF翻訳書目』(深見弾編/泰平社/1986年)という書誌を持っていることを思い出しました。これは外国語に翻訳された日本SFの書誌です。
引っ張り出して開いてみたら、全60頁中、36頁と半分以上が星新一に関する情報でした。それだけ外国語に訳されてたんですねえ。
by 北原尚彦 (2012-01-03 12:06)
へえ。『日本SF翻訳書目』なんて知りませんでした。深見さんって素晴らしい仕事をされたんだなあと、改めて思います。
>全60頁中、36頁と半分以上が星新一に関する情報でした。
>それだけ外国語に訳されてたんですねえ。
国も時代も超越した作品が多いですからね。
by 高井 信 (2012-01-03 14:14)