『Ein hinterlistiger Planet』
あけましておめでとうございます。
年末に引き続き、北原尚彦さんから送っていただいた本を紹介します。
SHINICHI HOSHI『Ein hinterlistiger Planet』HEYNE-BUCH(82)――ドイツで出版された星新一のショートショート集です。
私が収集の対象としているのは日本の出版社から出た本だけなのですが、こういった海外出版物も(極めて消極的に)集めています。まあ実際のところは、持っていると嬉しい、という程度なんですけどね。
この本の表題作は「いじわるな星」です。「いじわるな星」を表題とする星新一のショートショート集といえば、『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』ジャパン・タイムズ(78)があります。日本で出版された英訳ショートショート集です(全30編収録)。
では、『Ein hinterlistiger Planet』は『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』を独訳したもの? いえ、違います。
『Ein hinterlistiger Planet』には40編収録されています。その内訳は――
『ボッコちゃん』新潮文庫(71)から9編。
『ようこそ地球さん』新潮文庫(72)から6編。
『おのぞみの結末』新潮文庫(76)から2編。
『妖精配給会社』新潮文庫(76)から7編。
『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』ジャパン・タイムズ(78)から16編。
つまり、24編は原文からの直訳ですが、16編は英訳からの重訳なんですね。
直訳と重訳の交じった作品集というのは面白いと思います。どうしてそんなことを? という疑問は残りますが……。
年末に引き続き、北原尚彦さんから送っていただいた本を紹介します。
SHINICHI HOSHI『Ein hinterlistiger Planet』HEYNE-BUCH(82)――ドイツで出版された星新一のショートショート集です。
私が収集の対象としているのは日本の出版社から出た本だけなのですが、こういった海外出版物も(極めて消極的に)集めています。まあ実際のところは、持っていると嬉しい、という程度なんですけどね。
この本の表題作は「いじわるな星」です。「いじわるな星」を表題とする星新一のショートショート集といえば、『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』ジャパン・タイムズ(78)があります。日本で出版された英訳ショートショート集です(全30編収録)。
では、『Ein hinterlistiger Planet』は『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』を独訳したもの? いえ、違います。
『Ein hinterlistiger Planet』には40編収録されています。その内訳は――
『ボッコちゃん』新潮文庫(71)から9編。
『ようこそ地球さん』新潮文庫(72)から6編。
『おのぞみの結末』新潮文庫(76)から2編。
『妖精配給会社』新潮文庫(76)から7編。
『THE SPITEFUL PLANET AND OTHER STORIES』ジャパン・タイムズ(78)から16編。
つまり、24編は原文からの直訳ですが、16編は英訳からの重訳なんですね。
直訳と重訳の交じった作品集というのは面白いと思います。どうしてそんなことを? という疑問は残りますが……。
2012-01-01 21:22
コメント(6)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by 雫石鉄也 (2012-01-02 06:55)
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
星さんのショートショートの外国語訳といえば、エスペラント語訳の
ショートショート集が日本で出てました。
「MIKRONOVELOJ DE SIN'ITI HOSI」というタイトルで、
「おーい、でてこーい」など14編が訳されてます。
ちなみに「おーい でてこーい」は、「He-e-ej,eks-te-ren!」
です。
「ノラ犬」という作品もありますがは「さまよう犬」のことかなぁ。
まったく読めないのでわかりません。
そういえば岡田正哉さんはエスペラント語も達者だったのですね。
by 山本孝一 (2012-01-02 10:22)
確か山本さんは記事に書いたドイツ語版もお持ちなんですよね。さすが!
>そういえば岡田正哉さんはエスペラント語も達者だったのですね。
思い出したことがあり、これから新しい記事を書きます。
by 高井 信 (2012-01-02 15:08)
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
お送りしました本、色々とお楽しみ頂けましたようで、幸いです。
今年も古本的によい年でありますように。
by 北原尚彦 (2012-01-02 15:16)
はい。思い切り楽しんでおります。本当にありがとうございました。
> 今年も古本的によい年でありますように。
お互いに。
by 高井 信 (2012-01-02 16:28)
役に立たない無駄知識。
外国で翻訳紹介された日本のショートショート集といえば、こんな本を持ってます。
「外国微型小説訳書・日本--理想夫人」(中華人民共和国・江西人民出版社)(昭和63年12月1日)
星新一先生から頂きました。
表紙は、ゲイシャ・ガールとマウント・フジでした。
川端康成、星新一、芥川龍之介、梶井基次郎、吉行淳之介、筒井康隆、豊田有恒、生島治郎、関部武蔵(かんべむさし)、結城昌治、茂梨野湯実子、青山章二(深田亨)、山田恵子、小林聡幸、望月博之、渡辺勝、藤井青銅、小倉路保(小倉千鶴子)、橘和彦(橘まるみ)、多田公紀(島貴紀)、俣野室子(俣野しづ子)ほかの作品が収められていました。
表題作は、豊田有恒先生の、
「美人ポスター」
でした。
筒井康隆先生の作品からは、
「その情報は暗号」
が選ばれていました。
あの作品をどうやって外国語に翻訳するのか。
青山章二(深田亨)さんの作品も収められています。
チャチャ・ヤングは世界に羽ばたく。
by 橘まるみ (2012-01-02 19:37)