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映画『失はれた地平線』

 へえ。筒井康隆『家族八景』がドラマ化ですか。
 七瀬を演じるのは……木南晴夏という女優さん。知らないなあ。――と調べてみると、おお、『勇者ヨシヒコと魔王の城』のムラサキでしたか(笑)。
 あのムラサキがどんな七瀬を作ってくれるのか、楽しみです。

 さて。
 2週間くらい前でしたか、『別冊宝島 このビデオを見ろ! 第④集 ファンタジー・SF・ホラー篇』JICC出版局(90)というムックを買いました。
 約30年前、ビデオデッキの登場は、私たちの生活を一変させました。それ以前は――
 テレビ番組は、その放送時間帯にテレビの前にいなければ観られない。過去の映画を観るには、テレビ放映を待つか、どこかの劇場でリバイバル上映されるのを待つか、あるいは大枚はたいてフィルムを買うか……。
 ビデオデッキのお陰で、家庭でテレビ番組の録画ができるようになり、好きなときに好きな映画を観られるようになったのです。
 そこらじゅうにレンタルビデオショップがオープン。1980年代後半は、まさにビデオが花盛りの時代だったと言えるでしょう。メジャーな映画からマイナーな映画まで、どんどんリリースされます。いやあ、嬉しかったですねえ。楽しかったですねえ。観まくりましたねえ。
 このムックの発売日は1990年1月2日です。すなわち、1980年代のレンタルショップに並んでいた映画がどどーんと紹介されているのです。古本屋で見かけて手に取り、ぱらぱらと眺めているだけで、懐かしさに身悶えしてしまいました。
 購入して帰り、適当なページを開いては読んでいたところ、妙に『失はれた地平線』が気になりました。映画は1937年に製作。ジェイムズ・ヒルトンの原作は1933年に出版。ユートピアSFの古典です。
 面白そうだなあ。この映画、観てないよなあ。何年か前、ビデオを買ったけど、放置しちゃってるんだよなあ。そういえば、原作の小説も読んでないよなあ。確か中学か高校のころ、新潮文庫版を買ったよなあ。40年も放置しちゃってるなあ。
 ということで、ビデオ鑑賞。
 う~~~ん。面白いことは面白いけれど、132分は長いかなあ……。
 いささか冗長に感じてしまいました。
このビデオを見ろ!.jpg 失はれた地平線.jpg 失はれた地平線(酣燈社).JPG 失われた地平線(新潮文庫).jpg
 書影は、たぶん本邦初訳『失はれた地平線』酣燈社(50)、10代半ばに買ったまま放置している『失われた地平線』新潮文庫(59)です。
コメント(2) 

コメント 2

山本孝一

私は1981年頃に出たビデオのムック本をもってますが、ベータとVHSとどっちが
すぐれているかとか無人島で暮らすことになればどんなビデオテープを
持っていくかというアンケートなど、いまから見るとほほえましい企画です。
このアンケートには星新一さんも答えておられたのじゃなかったかなぁ。
そのころに私はアメリカから「サウンド・オブ・ミュージック」のビデオ(2本組み)

取り寄せましたが2万4千円もかかりました。
それが今じゃ高画質のDVDで千円以下ですから隔世の感です。
おなじころディズニーの「海底2万哩」も取り寄せましたが、これは2時間10分
ぐらいの長さなのに、L-500という2時間テープに収まっているのです。
見ましたが編集もされていません。どうやら1秒間24コマの映画フィルムを
1秒間26コマぐらいの見ていてまったく気づかない程度に早めて
全体で10分ほど時間を稼いだらしい。
そりゃ2時間テープに収めたほうが安上がりだから。
当時はそんなムチャなこともやっていたようです。
by 山本孝一 (2011-11-22 20:10) 

高井 信

 1981年というと、VHSとベータがシェアを競っていた時代ですね。まだ私はビデオデッキを持っていなかったような……。
 おっしゃる通り、映像ソフトは安くなりましたよね。ふと思い出しました。私がビデオデッキを買ったとき、ビデオテープ1本が1000円でした。
by 高井 信 (2011-11-22 23:19) 

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