「Ｓ-Ｆファンジン」

　全国の中高年ＳＦファンよ、
　結集せよ！
　今は仕事などしている時ではない!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　難波弘之

　ということで、遅ればせながら本日、「Ｓ-Ｆファンジン」全日本中高年ＳＦターミナル（2011年8月13日発行）を入手しました。ただ今、読んでいるところです。
　ＳＦ同人誌――いわゆるファンジンなのですが、（初期の）「Ｓ-Ｆマガジン」を模した体裁は見事と言うしかありません。書影の真ん中は「Ｓ-Ｆマガジン」創刊号（1960年2月号）です。ロゴがそっくりなだけではなくて、表紙イラストレーターも両誌とも中島靖侃なんですよ（驚）。おっ、小さな字でそれぞれ「空想科学同人誌」「空想科学小説誌」と書かれておりますね（笑）。
　内容も、まだ巻頭の難波弘之「檄！ 大ファンジン宣言!!」、座談会「ぼくたちはなぜＳＦ大会を開いたか？」を読んだだけなのですけれど、楽しくて楽しくて……。こんなの、たまりませんね（嬉）。
　本誌はファンジン「ＢＡＭＵ」「イスカーチェリ」「科学魔界」の40周年を記念した、3誌の合併号だそうです。このうち「イスカーチェリ」とは、ほんの一瞬ですけれど、関わりがありました。第21号（1981年12月20日発行）にエッセイを寄稿したんですよね。あれからでも30年ですか。う～～～～～む。
　　

コメント 5

　うーん、高井さんが書いたイスカーチェリの、まさにその号に私も書いてますねえ。
　ずいぶん遠くに来たような、同じようなことしているような、なんとも不思議な気分になります。
　そうかあ、もうあれから３０年ですか。
by 斎藤肇 (2011-11-02 07:16) 

　おお！　中身も見ずに記事をアップしてしまいましたが、確かに斎藤さんも書かれていますね。
＞　そうかあ、もうあれから３０年ですか。
　そうなんですよね～。

　改めて眺めてみると、巻頭言に――
＞※さる六月，川又千秋氏を励ます会で初めてお会いした
＞若手新人作家三氏にエッセイをお願いしたところ，皆さん
＞快く承諾して下さり，巻頭に「新人作家エッセイ小特集」を
＞組むことができました。
　とあります。
　何かのパーティで執筆を依頼されたことは覚えていましたが、詳細は忘れていました。なるほど、川又さんのパーティでしたか。
by 高井　信 (2011-11-02 07:39) 

今になって「イスカーチェリ」の名前を聞くとは…。
１９８０年代まで存続していたのですね。
私も「イスカーチェリ」(略して「イスカ」と呼んでましたが)とは少しだけ関わりがあり
私が高校時代の１９６０年代に我々の出していたファンジンと交換していた
覚えがあります。まだガリ版刷りの。
しかし私はソビエト(当時)や東欧のＳＦにはまったく興味がなくて、
深いお付き合いはないまま終わりました。
代表だった波津さんとはその後にＳＦ大会でお会いしましたが。
今ではＳＦ大会やファン活動には興味がなくなりましたが(あっ、ここに投稿するのも
ファン活動か…)、この歳になって｢イスカーチェリ」なんて名前をきくと
なにか感慨深いものがありますねぇ。
「ＳＦファンジン」も面白そうですねぇ。
by 山本孝一 (2011-11-02 08:46) 

イスカーチェリとはなつかしいですね。
私たち星群にとって、イスカーチェリは、科学魔界、北西航路と同様の友好ファンジンでした。
星群祭が京都以外で行われたのは、１９８２年TOKON8と２００２年のゆーこんの２回だけです。
TOKON8はイスカ、魔界が中心になって行われたから、ゆーこんは石飛卓美さんの縁です。
TOKON8といえば、イスカVSゼネプロの「愛國戦隊」騒動が起きましたね。私はイスカの肩を持ちましたね。
TOKON8は星群がファンジン大賞を取った大会でもあり、思いで深い大会です。
by 雫石鉄也 (2011-11-02 10:04) 

　この3誌の中心だったメンバーは、私よりも少し上の世代です。山本さんや雫石さんに近い世代ですよね。
　昔はファングループ同士の交流も盛んで、それぞれのファンジンを送り合っていました。現在も同じなんでしょうかねえ。
　そういった集団活動からはすっかり離れてしまっているので、見当もつきません。
　ちなみに、私がＳＦファンダムと初めて接触したのは1972年、中学3年のときです。来年で40年！
　ＳＦファングループの老舗〈ミュータンツ〉の現代表・若尾天星さんともそのころに会い、いまでも付き合いが続いています。40年ですか……。
by 高井　信 (2011-11-02 10:56)