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マンガ『巌窟王』

 黒岩涙香『巌窟王』が大好きです。原作のアレクサンドル・デュマ『モンテ・クリスト伯』も好きですけれど、涙香『巌窟王』は別格なのであります。
 ということで、漫画・前田真宏/脚本・有原由良『巌窟王(全3巻)』講談社・アフタヌーンKC(05、06、08)を読みました。
 冒頭、いきなりSFになっていて、ありゃりゃ(笑)。原作(デュマ)とは別物であると心を切り換え、読み進みました。
 それなりに楽しく読んでいたのですが……。
 え? ここで終わり?
 中途半端というか尻切れトンボというか……。
 呆然としてしまいました。
巌窟王Ⅰ.jpg 巌窟王Ⅱ.jpg 巌窟王Ⅲ.jpg 5000光年の虎.jpg
 余談ながら――
 この3冊を読み終え、石川賢『5000光年の虎』徳間書店・アニメージュコミックス(82)を思い出しました。といっても、『5000光年の虎』のストーリーは忘却の彼方で、ただ何となく、なのですが……(苦笑)。
コメント(4) 

コメント 4

北原尚彦

 マンガの『巌窟王』、当時放映されたアニメとリンクして描かれたものだと思いますよ。アニメは、何回かしか見ませんでしたが。映像表現が斬新で、話題になっていました。
by 北原尚彦 (2011-08-08 14:32) 

高井 信

>映像表現が斬新で、話題になっていました。
 あ、そうなんですか。全く知りませんでした。
 いやもう、恥ずかしくなるくらい、テレビやアニメにうといのです。
by 高井 信 (2011-08-08 17:39) 

t-kita

アニメ「岩窟王」は当初「虎よ!虎よ!」のアニメ化という企画だったのが、権利関係で不可能になり、それなら「虎よ!」のもととなった「岩窟王」をSF化しようということでできあがったものだときいています。
私は全話見ましたが、うまくSF的に翻案してありましたよ。ちなみにメディアファクトリーからノヴェライゼーションも文庫で出されていましてそちらは第1巻の冒頭部分だけを読んで投げだしています。やはり原作の「モンテ・クリスト伯」にはどうあがいても勝てませんよね。
「モンテ・クリスト伯」の漫画化ではみなもと太郎さんのものが私は大好きです。とても短くまとめているのに内容に過不足がなく、なおかつギャグがきいていて本当に面白い仕上がりです。「ハムレット」という表題の作品集に収録されているはずです。
by t-kita (2011-08-08 23:30) 

高井 信

 うわっ。知らない情報てんこ盛り。ありがとうございます。
>当初「虎よ!虎よ!」のアニメ化という企画
 なるほど~。しかし、だからと言って『巌窟王』をSFにしなくても(笑)。
by 高井 信 (2011-08-09 06:18) 

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