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「星チルドレンから見た星新一」

 昨日、手塚治虫記念館「星新一展~2人のパイオニア~」の企画で、新井素子さんと私のトークショー「星チルドレンから見た星新一」がありました。2人で星新一さんとの想い出を語るという内容です。
 お蔭さまで、当日には予約が定員の50名に達していたそうで、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
 私が星さんと初めて会ったのは1978年7月21日、新井さんとは同年11月20日です。30年以上前なんですよね。この長い付き合いを1時間(質疑応答タイムを除くと50分)で話すのは不可能です。説明不足の点が多々あったと思います。どうぞご容赦を。
 下の写真は、左が館内に貼られていた告知ポスター、右がトークショー風景です。ピンボケで、ごめんなさい。
告知ポスター.JPG トークショー.JPG
 トークショー後のサイン会では、何人もの方々から「どうしてブログで告知しなかったんだ?」と尋ねられました。理由は2つあって――
(1)何しろ私、関西での生活が長かったので、ここでアナウンスすると、友人・知人が大挙襲来するかもしれない。定員50名。下手すると過半数を占める可能性もあり、それでは一般の方々(特に新井素子ファン)に申しわけない。
(2)客席に知った顔ばかりがずらりと並ぶと、何となく恥ずかしい。
 ということです。それでも客席には知った顔が10人以上は並んでいて……。なるべく客席のほうは見ないようにして話をしていました(苦笑)。
 トークショーとサイン会が終了した後、新井さんと展示会場を眺めていましたら、いきなり田中啓文さんと遭遇。
「あれ? トークショーにいた?」
「いや、いま来た。あ、そうか。今日がトークショーだったのか。そういうのがあるのは知ってたけど、今日とは知らなかった」
 新井さんと2人でずっこけました(笑)。彼は記念館の近くに住んでいて、散歩がてら、ときどき訪れるそうです。
 その後は打ち上げです。サイン会のあとに残っていた知人2人(両人ともショートショートの大ファンで、「小説現代」や「コバルト」のショートショート・コンテストで何度も入選しています)を誘い、新井さんと4人で梅田に向かいました。堀晃さん(梅田まで徒歩15分にお住まい)が来てくれて、その案内で土佐料理の店へ。料理はおいしいし、話は面白いし、もう最高でした。
 堀さん、新井さん。楽しい想い出をありがとうございました。
しおり.jpg
 右の画像は、今年の正月から来館者に配付されているしおりです。これも「星新一展」の記念グッズで、こういうものは入手しておきたいですね。
 ちなみに、鉄腕アトムとホシヅルのポストカード(この記事に画像があります)は完売したとのこと。会期終了前に記念グッズが売り切れるのは珍しいそうです。
「星新一展」は今月20日(日)までです。まだ行かれていない方は、どうぞお早めに。

【追記】
 サイン会終了後、「神戸新聞」の取材がありました。その記事がアップされています。→ここ
>高井さんはよく自宅に招かれて杯を交わしたという。
 と書かれていますけれど、これはちょっと事実と違いますね。星CONの打ち合わせとか、いろいろと用事があって、何度もお宅に伺いましたが、「招かれて」なんてことはないです。編集さんや若手作家と一緒に行ったこともありますけれど、これも「招かれて」ではないですね。
 また、星さんのお宅で飲んだこともないと思います。一緒に飲んだのは星CONなどのイベントだったり出版社主催のパーティだったり、ですね。個人的に、2人きりで飲んだことはなかったような気がします。
 基本的に私は、星さんとは作家とファンの関係なのです。デビュー前もデビュー後も、そして現在も。
 また、
>高井さんはショートショート人気の再興を目指し、いずれも実現した。
 これもどうかな。まあ、「ショートショート人気の再興を目指し、尽力している」といったところでしょう。
 話し方がまずかったかな、と反省しております。

【追記2】2月7日
 トークショーの担当者様から報告がありました。
 当日の来場者は55名だったとのこと。定員を5人オーバーですね。ここでアナウンスしなくて正解でした。
コメント(8) 

コメント 8

雫石鉄也

5日はどうもご苦労さまでした。
楽しいトークショーでした。
私のブログでも記事にしました。

by 雫石鉄也 (2011-02-06 17:00) 

山本孝一

せっかくのトークショーだったのに、行けなくて申し訳ありませんでした。
打ち上げをされている頃、私は青空書房におりました。
山本一力さんの「ジョン・マン(波涛編)」を買って帰りました。
高井さんと新井さんのお2人なら、いくらでもトークショーのネタが
あると思いますのでまた企画してください。
by 山本孝一 (2011-02-06 18:13) 

高井 信

 雫石さん。
 お楽しみいただけたのことで、よかったです。わかっていたことですが、ちょっと時間が足りなかったですね。

 山本さん。
 新井さんは山本さんのことをよく知っていますから、「今日は用事で来られず、残念がってたよ」と話しましたが、
>打ち上げをされている頃、私は青空書房におりました。
 あら。そんな近くに。(梅田から徒歩20分くらい)
 ケータイ電話、持ちましょうよ(笑)。
>高井さんと新井さんのお2人なら、いくらでもトークショーのネタが
>あると思いますのでまた企画してください。
 今回は「脱線厳禁!」と約束してスタートしました。話している途中、いろいろとエピソードを思い出したのですけれど、ぐっと我慢。思いついたことを話していたら、いくらでも膨らみますね。ただまあ、そんなにしょっちゅうやるものではないでしょう。
 個人的な希望を言えば、もし同じような機会があるのでしたら、別の方と――たとえば江坂遊さん、井上雅彦さん、星マリナさん、最相葉月さんとかと対談したいですね。新井さんとは違って共有体験は少なく、全く違った話になると思います。
by 高井 信 (2011-02-06 19:03) 

高井 信

 いきなり思い出しました。
 若~いころ――学生時代のことです。
 編集さんと喫茶店で会い、原稿を渡したり打ち合わせをしたとき、「これから○○さんのところへ原稿を取りに伺うんだけど、一緒に行く?」なんて、たまに誘われました。
 それで星さんのお宅に行ったことも何度かありましたね。ほか、矢野徹さんのお宅とか、野田昌宏さんの会社(社長室)とか……。
 トークショーのお蔭で、懐かしい想い出が甦っています。

by 高井 信 (2011-02-07 08:46) 

高井 信

 記事にも書きましたように、トークショーのあと、梅田で堀晃さんたちと飲みました。で、今ごろ思い出したんですが……。
 ちょうど堀さんの『太陽風交点』が発売されたばかりのとき、星さんのお宅に伺う機会があったんですね。星さん、『太陽風交点』を読まれた直後でして、「これはすごいぞ」と少々興奮気味でした。いくつかの作品を例に挙げて、いろいろと話してくださったのですが、そのとき私、まだ『太陽風交点』を読んでいなくて……。
 今さらながらに、もったいないことをしたと思います。
by 高井 信 (2011-02-07 11:09) 

堀 晃

>『太陽風交点』が発売されたばかりのとき

その頃に星さんから直接電話いただいたことがあります。ショートショート集の帯を書いていただきたくて出版社経由でお願いしたのに、直接返事をいただいて、あわせてレクチャーも色々と。
ありがたいことであります。

ついでながら、山本さん。
さきほど(2/7昼過ぎ)青空書房へ行って来ました。
まあ普通にやってはりました。



by 堀 晃 (2011-02-07 13:30) 

高井 信

 あ、堀さん。
 土曜日はありがとうございました。連れていっていただいた店、本当においしかったです。
>直接返事をいただいて、あわせてレクチャーも色々と。
>ありがたいことであります。
 そういう方でしたね、星さんは。なんだか、しんみりしちゃいます。

 坂本さん(青空書房店主)のことは私も気になっているのですが、なかなかお店に行く機会がありません。
 前にも紹介しましたが、以下、坂本さんのブログです。
http://nomarkukai.cocolog-nifty.com/blog/
by 高井 信 (2011-02-07 14:39) 

山本孝一

あっ、堀さん、わざわざありがとうございます。
青空書房は昼頃から夕方しか開いていないようで、私が行った日は
電話して5時過ぎまでお店を開けておいてもらいました。
「こんと゜風邪をひいたら命とりになるので…」と厚着してはりました。
前に堀さんに連れて行ってもらった「シチューうどん」のお店ですが、
前を通ったら「当分のあいだ休みます」との張り紙がありました。
「シチューうどん」も「若ドリの照り焼き」も美味しかったです。

by 山本孝一 (2011-02-08 21:15) 

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