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『けむりの島』

 近所のブックオフを散歩してきました。
 古本を眺めていて、むか~しに読んで抜群に面白かった本を見かけると、つい手に取ってしまいます。今日はそんな1冊――
◎アントニー・トルー『けむりの島』西武タイム(86)
けむりの島(西武タイム).jpg 帯.jpg
 海洋冒険小説です。これ、本当に面白かったですねえ。ご存じない方には、ぜひ! とお勧めしますが、それはともかく――
 私が読んだのはこの西武タイム版ではなく、パシフィカの海洋冒険小説シリーズです。再刊されているとは知りませんでした。思うところあって購入。帰宅して、手持ちのパシフィカ版(78)を書棚から取り出しました。
 ちらっと見て――
 違う出版社なのに同じ絵の表紙なんだ。
 と思いましたが、なんとなく違和感があります。じっくりと見比べると――
 うへえ、違う絵だ~。
 細かい部分が微妙に違っているんですよね。イラストレーターはどちらも生賴範義です。出版社が違うから再利用はできず、新たに描いたのでしょうかねえ。う~~~む。
 下の画像は、左がパシフィカ版、右が西武タイム版です(画像クリックで拡大)。
けむりの島(パシフィカ).jpg けむりの島(西武タイム)帯なし.jpg
 こういう発見はミョーに嬉しいです(笑)。
コメント(4) 

コメント 4

雫石鉄也

これは面白そうですね。私、冒険小説も大好きです。どっかで見かけたら入手して、読んでみたいですね。
by 雫石鉄也 (2013-09-20 10:42) 

高井 信

 期待を裏切られることはないと思いますよ。機会がありましたら、ぜひ。
by 高井 信 (2013-09-20 15:28) 

YOUCHAN

絵描きの立場で見ると、なんとも微妙な気持ちになります(笑)

「せっかくなんだから違う解釈の絵を描かせろ~!」
って思われたんじゃないでしょうか。
でも版元が
「ややや、生瀬先生、だめです。これじゃないと!!」と言ったに違いありません。(と、勝手な妄想)

いや、巨匠はそんなちいせぇことは気にせず、
すんなり要求にそって描かれたようにも思います。
by YOUCHAN (2013-09-22 15:06) 

高井 信

 うわ、本職の方から! ありがとうございます。
 原画をトリミングして、というのはたまにありますが、こういうケースは珍しいような気がします。なぜこんなことになったのか、理由を知りたい気持ちもありますが、知ったところで、あんまり意味はないですね(笑)。
by 高井 信 (2013-09-22 17:11) 

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