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文学座公演『モンテ・クリスト伯』

 本日、NHKテレビ「100分de名著 モンテ・クリスト伯」の第4回(今週水曜放送の最終回)を観ました。
 アナウンサーさん、2回目の放送では「デュマの人生は、ひと言で言えば破天荒」なんて言っていませんでした? それが3回目では「波瀾万丈の人生」。視聴者から間違いを指摘されたのかなあ。「破天荒」の誤用は今さらどうしようもないところまで来ているかもしれませんが、アナウンサーくらいは正しく使ってほしいと切実に願っています。
 今日観た最終回では、『モンテ・クリスト伯』の続編はないみたいに話が進められ、それで盛り上がっていました。でも、あるんですよね(笑)。→この記事
 講師の佐藤賢一はおそらく知っていると思います。ただ、この番組は『モンテ・クリスト伯』を読んだことのない人を対象に作られているようですから、そのあたりはアバウトで、あまり詳しくない人たちの盛り上がりを優先したのでしょう。この件に限らず、トークは全体的に浅く、『モンテ・クリスト伯』フリークとしては、いささか淋しい気もしますが、まあ仕方がないと思います。――あ、でも、「世界じゅうで広く読まれているベストセラー」という紹介なのに、レギュラー出演者の伊集院光が読んでないというのは笑えますね。
 それはともかく――
 番組を観て欲求不満に陥り、『モンテ・クリスト伯』の世界に浸りたくなりました。活字を読む気分ではなく、映像化されたものを観ようかと思い……。
 うちには映画だのTVドラマだのアニメだの、あれこれありますが、今日は文学座公演『モンテ・クリスト伯』に決めました。だいぶ前、NHK「芸術劇場」で放送されたもの。2時間あまりという時間も、ちょうどいい感じです。
 テレビで放送されたとき(いつだったか忘れましたが)以来、2度目の鑑賞と思います。今回も非常に楽しく観ることができました。
 ドラマチックなシーンを中心にうまくつないで、破綻なく仕上げています。2時間余という短い時間でこれだけ『モンテ・クリスト伯』の魅力を伝えてくれれば、充分に満足です。

 あ、そうそう。
『後の巌窟王』はここで読めます。
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