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『ゴッポンニ』

 昨日深夜放送のテレビ番組『ゴッポンニ』を観ました(録画で)。「ちゃんとした日本語を話そうよ。日本語を見つめ直そうよ」という趣旨の番組です。
 野田元総理の「念頭に描いて」で番組はスタート。「総理が言っているから、間違いとは思っていない」なんて発言もありましたが、「総理=頭がいい=日本語能力が高い」――こういう先入観は持たないほうがいいですね。実際、歴代総理の日本語能力は決して高いとは言えないと思いますし……。私、しょっちゅう突っ込んでます(笑)。

 番組では昨日の記事に書いた「爆笑」も採り上げられていました。にんまりすると同時に、なんだか釈然としない思いも。
 片やこういう番組で間違いと指摘し、しかしほかの多くの番組では「そんなこと知るか」とばかりに、間違った意味で「爆笑」を使いまくっているのが現実です。テレビ局関係者が何を考えているのか、さっぱりわかりません。(まあ、何も考えていないのだと思いますが)
 この番組の出演者たちにしても、撮影が終了したらすぐに忘れて、今後も「爆笑」を間違った意味で使い続けることでしょう。
 もっとも「爆笑」に関して言えば、正誤はともかくとして、「大笑いすること」という意味を認めてもいいのではないかとも思います。たとえば「爆睡」なんて言葉も使われますが、これは「ぐっすり眠ること」で、「大勢の人が一斉に眠ること」ではありませんから。
爆笑.JPG
 こんな企画もありました。(以下、番組サイトより引用)

②「イラッとする日本語パトロール 歳末取締り会議!」
 天然ボケの“おバカタレント”として今年ブレイクしたモデルの鈴木奈々の言葉をチェックすべく、ニセのロケ番組を慣行!打ち合わせ風景から本番ロケに至るまでのVTRを全員でチェックしてみると・・思わずイラッとする今どきの「若者言葉」「ギャル言葉」のオンパレード。専門家だけでなく、ドランクドラゴンやももちからも厳しく突っ込まれ、思わず鈴木も涙目に・・。でも、その言葉。ついついあなたも使っているハズ!?

 チェックされたのは以下です。
イラッと日本語.JPG
 ははは。もはやアホらしすぎて、指摘する気にすらならない事例ばかりです。
 鈴木奈々が槍玉に挙げられていましたが、私に言わせれば、ほかの出演者も似たようなもの。こういった言語感覚、日本語能力の人たちがテレビで喋りまくっているわけで、まだ日本語に成熟していない若い世代が影響を受けてしまうのは、いわば当然ですね。
 なんとかならんかなあ。ふう……。

 ちなみに、私の「イラッとする日本語」を思いつくままに挙げてみると、「ぱねぇ」「ちげーよ」「きめー」「~じゃね?(~ね?)」……。
「ら抜き言葉」は慣れましたねえ。それより「さ入れ言葉」が気になります。「歌わさせて」とか「行かさせて」とか、あれは何なんでしょ。
 番組で採り上げられていた「ヤバイ」に至っては、「イラッと」というより「ボーゼン」として聞いています。高級ステーキも腐った肉も、食べたら「ヤバイ」と表現されるんですよね。
 これでいいのかなあ。ふう……。
ヤバイ.JPG
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