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「ゴジラ対ダンボ」

 福田浩司「ゴジラ対ダンボ」を読みました。
 いや、古本屋で「ETWAS エトワス」という雑誌の創刊号(1984年11月)を見かけたんですよね。何気なく手に取ってみたら、表紙に――
 SF小説・ゴジラ対ダンボ 福田浩司
 何じゃこれ(笑)。
 ふらふらとレジに持っていってしまったのです。
エトワス.jpg ゴジラ対ダンボ.jpg
 作品の冒頭、いきなり「あらすじ」が載っています。え? 連載なの? と思いましたが、そうではなく、本当に、これから始まる「ゴジラ対ダンボ」の「あらすじ」なのでした。結末以外、きっちりと書かれております。読み進んでいくと――うん、「あらすじ」の通りだな(笑)。何を考えて、読切り作品の冒頭に「あらすじ」を載せたのか、作者(あるいは編集者?)の意図、不明です。
 ゴジラとダンボだけではなく、大怪獣カザミドリも出現し、三つ巴の大決戦!(というか、実はカザミドリ対ゴジラ、対ダンボがメイン)
 内容はそんなにつまらないわけでもないのですが、ヘタクソなシナリオみたいな文体には、どうにも違和感があります。小説作法の基礎がわかっているとは思えないんですよね。
 まあ、話のネタとして、読んで無駄ではなかったかな。――そう思います。
コメント(2) 

コメント 2

福田浩司

作者の福田浩司です。誉めてくれる人はスピード感に対して面白がっていてくれたようですが文は確かに荒削りだったと思います。あの時代の日本を第三者的な目で描いたつもりでしたが様式的にシナリオ的な小説になったような気もします。
by 福田浩司 (2014-04-02 19:42) 

高井 信

 福田さん、いらっしゃいませ。
 作品の評価は人それぞれですからね。本来は好きなタイプの小説であるはずなだけに、文章を受け入れられなかったのが残念です。
by 高井 信 (2014-04-02 22:14) 

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