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「宇宙気流」

 活動的なSFファン(アクティヴ・ファンといいます)はファンジンを発行します。ファンジンというのはファン・マガジンの略称で、要するにSFファンが自費出版する雑誌のことです。対して、商業誌のことをSFファンはプロジン(プロ・マガジン)と呼んだりします。
 私とファンジンとの付き合いは長いです。最初にファンジンに原稿を掲載してもらった(→「NULL」2号)のも、最初に自分でファンジンを出した(→『ペルシダー・グロッサリー』)のも1974年です。もう40年近く前になるんですよね。その後ファンジンには数え切れないくらいの寄稿をし、かなりの冊数を編集・発行しました。
 昨年から、妙にファンジンを意識せざるを得ない出来事が続いています。
「S-Fファンジン」やらハルコン・SF・シリーズやら、SFファン心理をくすぐるファンジンが何冊も発行されました。
・石原藤夫さんが昔のファンジンのデジタル・データ化をスタートされ、その手伝いをしています。
・わがSFの師匠・岡田正哉さんが亡くなられ、その追悼ファンジンを発行するため、古いファンジンを読みまくりました。で、先月には『ベム AGAIN』を発行!

 そんなこんなで、先日です。
 ひょんなことから、ファンジン「宇宙気流」2012年7月号(84号)が発行されたことを知りました。「宇宙気流」というのは〈SFM同好会〉の会誌です。
 縁あって数ヶ月前、1962年発行の創刊号から1973年発行の83号まで、ずららと目を通す機会に恵まれました。噂には聞いていましたが、これが面白いの何の。84号はグループ設立50周年(!)の記念号とのこと。――欲しいなあ~、読みたいなあ~。
 そういえば、なぜか発行されなくて欠号になっていた50号(1967年10月号)も、ちょっと前に発行されたんだよなあ。1967年10月号を何十年も経ってから発行するなんて、それだけでも面白いよなあ。在庫があるなら、これも欲しいなあ。
 もそもそと考えて、「ひょんなこと」の関係者・北原尚彦さんに「欲しいんだけど、なんとかならない?」と頼んでおいたところ、本日、2冊の「宇宙気流」が届きました。
「宇宙気流」1967年10月号(50号/2010年8月7日発行)
「宇宙気流」2012年7月号(84号/2012年6月23日発行)
宇宙気流50号.jpg 宇宙気流84号.jpg
 うほっ、楽しい~~~~。
コメント(2) 

コメント 2

雫石鉄也

私も、ファンジンとのつきあいは長いです。
チャチャヤングが終ってすぐ、創作研究会を南山鳥27らと作って、「北西航路」の創立メンバーとして、初めて寄稿し、星群にも比較的初期から入りました。またネオヌルにも入ってました。ですから40年以上ファンダムにかかわっています。
しかし、今はインターネットが使えるから便利になりましたね。
ブログしてますが、これはいわば個人ファンジンですね。
まず、印刷製本の手間がかからない。原稿は自分が書くから原稿集めの苦労がいらない。お金がかからない。
で、できた印刷物もSF大会のファンジン売り場で売っても、そんなにたくさん売れない。ブログなら1日300人以上の人が訪問してくれます。
by 雫石鉄也 (2012-07-05 13:32) 

高井 信

 う~~~ん、私の感覚では、ブログとファンジンは全く別のものですねえ。やっぱり紙じゃないと……。古いですかねえ。
 ブログを続けていても達成感はありませんが、ファンジンは違います。先日、完成した『ベムAGAIN』を手にしたときの喜びは大きかったですよ。ほんと、「やったーっ」って感じでした。
 で、そのファンジンが好評&売れ行き好調だと、めちゃ嬉しいです。癖になりそう(笑)。
by 高井 信 (2012-07-05 18:27) 

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