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『しずおかSF 異次元への扉』

しずおかSF.jpg SF評論家・宮野由梨香さんが『しずおかSF 異次元への扉 ~SF作品に見る魅惑の静岡県~』財団法人静岡県文化財団・しずおかの文化新書(12)を送ってくれました。ありがとうございます。
 日本SF評論賞の受賞者たち(SF評論賞チーム・プロジェクト 静岡)が静岡を舞台にしたSF、あるいは静岡にゆかりのある作家たちを論じます。昨年(2011年)に静岡で開催された日本SF大会の準備ブログ「ドンブラコン日記L」で連載された「静岡SF大全」をもとに、新たに書き下ろされたものだそうです。
 ショートショートのブログとしては、宮野さんの「土地の精華としての「ひと」 ~星新一『羽衣』~」に注目、ではありますが、ほかの論考も興味深いです。
 巻末付録「しずおかSF作品リスト」も楽しいですね。で、はたと西村京太郎『おお21世紀』春陽堂・サン・ポケット・ブックス(69)を思い出しました。この記事で――
21世紀のブルース.jpg> この本を読んだのは、確か高校生のころだったと思います。
>今回、ちょっと確認したいことができ、ぱらぱら。
 と書いていますが、「ちょっと確認したいこと」というのは実は、「『おお21世紀』の舞台って静岡じゃなかったっけ」なんですよね。ざざっと眺めて、静岡を思わせる描写はあったものの、残念ながら具体的な地名は見つからず……。精読すれば書かれているかもしれないのですが、調べるのが面倒臭くなって、「ま、いいや」と(笑)。(書影は『おお21世紀』の改題文庫化『21世紀のブルース』角川文庫(86)です)
 静岡に限らず、各地方を舞台にしたSFは数多く書かれていて、森下一仁さんのサイトには「日本全国ご当地SF」なんてページもあります。それぞれの地方SFを1冊にまとめたガイドブックが出たら楽しいと思いますが、いかがでしょ。
 そういえば、拙ブログでもお馴染み・北原尚彦さんもご当地SFが好きですよね。『SF奇書天外REACT』第6回「地方色たっぷりの名古屋ご当地SF『アトランティス名古屋に帰る』」では拙作もご紹介いただきました。こういう紹介のされ方は、じわじわと嬉しいです。今さらながら、ありがとうございました。
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