訃報：影丸穣也さん

　朝刊で影丸穣也さんのご逝去を知りました。4月5日歿。享年72。
　そんなにたくさん読んだわけでもありませんが、けっこう深く印象に残っているマンガ家です。
　メルヴィル原作『白鯨』や横溝正史原作『八つ墓村』、面白かったですねえ。私が読んだのは小学生のころだったか中学生になっていたか……確か講談社コミックス版だったと思います。当時読んだ本は手放してしまっているのですが、『八つ墓村』は何年か前に講談社漫画文庫版（1996年刊）を、『白鯨』は数ヶ月前に少年画報社・20世紀漫画叢書版（2004年刊）を買いました。『白鯨』は買っただけで、まだ読んでないのですが……（苦笑）。
　追悼の気持ちを込めて、これから『白鯨』を読もうと思います。

　　
　ご冥福をお祈り申し上げます。

【追記】5月10日
　影丸穣也・中城けんたろう『怪奇大作戦』マンガショップ（05）です。
　

コメント 4

影丸穣也さんといえば、私の場合、なんといっても「空手バカ一代」です。前半は、つのだじろうが作画してましたが、つのだが、原作の梶原一騎とトラブって、影丸さんが後を引き継いで作画してましたね。
白鯨はつい先日、ブラッドベリが脚本している映画を観ました。
by 雫石鉄也 (2012-05-09 13:16) 

『空手バカ一代』って、なぜか私はつのだじろうのイメージしか残っていません。あまり熱心な読者ではなく、途中で読むのをやめちゃったからと思います。ストーリーがつまらないとか、そんなのではなくて、実は、つのだじろうの絵が苦手なのです。
by 高井　信 (2012-05-09 20:12) 

私には真樹日佐夫原作の「ワル」の作者としてのイメージが
鮮烈です。
あと１９７０年前後に少年マガジン（？）に前後篇で掲載された、「人食いトンネル」（？）という吉村昭の「灼熱隧道」を
原作（というよりモチィーフにしたというほうが正確かも）
という強烈な作品が忘れられません。
あと少年キングで円谷プロの「怪奇大作戦」の漫画版を
連載していて、どういう理由か分りませんが途中（たしか
二つ目のエピソードが終わって）他の漫画家に交代
してしまった事を記憶しております。
by 香川治成 (2012-05-10 17:14) 

　思い出は三者三様ですねえ。
『怪奇大作戦』といえば、何年か前、マンガショップ版を買ったことを思い出しました。読んでませんが（苦笑）。
　記事に書影と目次をアップしておきますね。
by 高井　信 (2012-05-10 22:25)