『正也君再び近鉄特急に乗る』
岡田正也『正也君再び近鉄特急に乗る』なるファンジンを作りました。全8編を収録した小説集です。
先月18日の記事で、岡田さんのファンジン初登場は「宇宙船」第8号(1962年3月15日発行)であることが判明したと書きました。つまり本書は、岡田さんのファンジン・デビュー50周年記念作品集ということになります。
今年3月がファンジン・デビュー50周年とわかってから、追悼ファンジン(ベムや古典SFの研究や論考を中心に収録)を3月に出すのは無理だけど、何か記念になるようなことができないかと思案した末、このようなものを……。ファンジンが大好きなんですね、私。
全8編の内訳は短編2本、ショートショート6本。――最も古い作品は50年前、新しくても40年前に書かれたという、もはや古典SFと言ってもいい作品群です。
手作りファンジンですから、多くの部数を出すことはできません。しかしまあ、若気の至り爆発の作品群ゆえ、不特定多数にばらまくと天国の岡田さんに叱られそうな気もしますし、少部数発行(ほんと、超・少部数です)にしておくべきかも……とも思います。
もちろん販売する気はありません。岡田さんを偲んでいただくという意味で、関係各位に進呈しようと考えています。数日中に発送しますので、しばらくお待ちください。>関係各位
先月18日の記事で、岡田さんのファンジン初登場は「宇宙船」第8号(1962年3月15日発行)であることが判明したと書きました。つまり本書は、岡田さんのファンジン・デビュー50周年記念作品集ということになります。
今年3月がファンジン・デビュー50周年とわかってから、追悼ファンジン(ベムや古典SFの研究や論考を中心に収録)を3月に出すのは無理だけど、何か記念になるようなことができないかと思案した末、このようなものを……。ファンジンが大好きなんですね、私。
全8編の内訳は短編2本、ショートショート6本。――最も古い作品は50年前、新しくても40年前に書かれたという、もはや古典SFと言ってもいい作品群です。
手作りファンジンですから、多くの部数を出すことはできません。しかしまあ、若気の至り爆発の作品群ゆえ、不特定多数にばらまくと天国の岡田さんに叱られそうな気もしますし、少部数発行(ほんと、超・少部数です)にしておくべきかも……とも思います。
もちろん販売する気はありません。岡田さんを偲んでいただくという意味で、関係各位に進呈しようと考えています。数日中に発送しますので、しばらくお待ちください。>関係各位
2012-03-08 20:20
コメント(4)
お送りした方々からメールや電話が寄せられています。「最高の供養」とか「岡田さんへの思いがこもった1冊」とか……。
嬉しいですねえ。頑張った甲斐がありました。
本書によって岡田さんを偲んでいただければ、本当に嬉しいです。
by 高井 信 (2012-03-14 23:21)
奥付の上では、岡田さんのファンジン・デビューは50年前の今日です。で、『正也君再び近鉄特急に乗る』の奥付では、発行日を今日にしてあります。
50周年、おめでとうございます!
by 高井 信 (2012-03-15 11:37)
50年前の今日。
ああ、まだ私は小学校5年でした。
SFマガジンも星新一さんも知らなかったし、
SFという言葉さえ知らなかったのじゃないかなぁ。
空飛ぶ円盤とネッシーの存在を信じていて、
力道山が世界一強いレスラーだと思っていた小学生でした。
『正也君再び近鉄特急に乗る』は意義のある冊子ですよ。
でもあのファンジンに編者からの言葉があったらもっと
よかったのになぁ、と思いました。
by 山本孝一 (2012-03-15 21:35)
>でもあのファンジンに編者からの言葉があったらもっと
>よかったのになぁ、と思いました。
ほかの方からも同じことを言われました。
私も考えないではなかったのですが、岡田さんのことも本書発刊の経緯も、このブログに書いていますから、今回はパスしちゃいました。
追悼ファンジンを出す際には何か書きます。
by 高井 信 (2012-03-15 22:51)