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『ビアス研究』

 内田蓉子『ビアス研究 生と死の狭間に』近代文藝社(94)を読み始めたのですが……。
 うわあ。読みにくいなあ。勘弁してほしいなあ。
ビアス研究.jpg 人名や地名などの固有名詞のほとんどが英語表記なんですよね。たとえば「ビアス」にしても、最初から最後まで「Bierce」です。初出時のみ「ビアス(Bierce)」として、あとは「ビアス」と書いてくれたほうが、ずっと読みやすいと思います。いや、固有名詞だけではなく、「ironical」とか「identity」とか「metaphor」とか「essay」とか、そんな単語も英語表記です。そりゃね。英語が苦手な私でも、この程度の単語でしたら、意味はわかりますよ。わかりますけれど、どうしてわざわざ英語表記にするのか、それがわかりません。日本語の文章なら、できうる限り日本語で書くのが当然でしょう。横書きならともかく、縦書きでこういう表記をされると、本当に読みにくいです。
 それだけではありません。「固有名詞のほとんどが英語表記」と書きました。ほとんどは英語表記なんですが、なかには固有名詞(人名など)でありながらカタカナ表記のものもあったりします。どういう基準で英語とカタカナを使い分けているのか、さっぱりわかりません。
 著者は英米文学研究家らしく、この本は研究論文をまとめたもののようです。「研究論文はそういうものだ」と言われれば、それまでなんですが……。
 そういうものなんでしょうか。
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