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ミリオンセラーリスト

 星新一公式サイトに、ミリオンセラーリストのページが新設されました。星新一の著作で売れ行き上位のランクです。
 第1位『ボッコちゃん』(新潮文庫)、第2位『きまぐれロボット』(角川文庫)は200万部以上という超ベストセラー。この2冊が最上位を占めるのは予想通りですね。
 以下、100万部以上の本がずららと並びます。
 第3位は『未来いそっぷ』(新潮文庫)ですか。これは意外です。ちょっと前に話題になった『ブランコのむこうで』(新潮文庫)や、文庫オリジナルの『ちぐはぐな部品』(角川文庫)あたり、もう少し上位にランクしていると思っていました。
 私の個人的な感想はともかく――
 すでに100万部以上売れている本が11冊もあり、しかも、現在もなお売れ続けている……。
 星新一、すごいです。

【追記】8月28日
 新潮文庫の『未来いそっぷ』――左が初版(82年刊)、右が“新潮文庫20世紀の100冊”版(98年刊。40刷)です。“20世紀の100冊”版は二重カバー仕様で、特別カバーを取ると、通常のカバー(左と同じ)が姿を現わします。
未来いそっぷ1.jpg 未来いそっぷ2.jpg
コメント(7) 

コメント 7

山本孝一

私は『きまぐれロボット』がこんなに売れているとは思っていなかったので
ちょっと驚きました。
いつだったか星さんが、何万部売れたといわれてもピンとこなかったが
後楽園球場で野球をみたときこの大観衆が5万人ときき、ものすごい数の人が
自分の本を買ってくださっているんだとあらためて知った、というような
ことをおっしゃってたのを思い出しました。
さっき星新一公式サイトを見たのですが、なんと星さんの講演
「ひらめきの法則」がCDになっていることをはじめて知りました。
これは買わなくては。
ソニーCDクラブの会員のみを対象にした星さんの作品の朗読CDも
あるようですが、あれもほしいですねぇ。
一般発売してほしいものです。

by 山本孝一 (2010-08-27 19:10) 

高井 信

 われわれの世代では圧倒的に『ボッコちゃん』なんですが、若い世代では『きまぐれロボット』がポピュラーみたいです。アニメ化やドラマ化の影響が大きいのでしょうね。
>「ひらめきの法則」がCDになっていることをはじめて知りました。
 あら、ご存じなかったですか。星ファン必聴ですよ。懐かしい星さんの声に感涙します。
>ソニーCDクラブの会員のみを対象にした星さんの作品の朗読CDも
>あるようですが、あれもほしいですねぇ。
 会員になれば買えるんですが、二の足を踏んでいます。
>一般発売してほしいものです。
 同感!
by 高井 信 (2010-08-27 20:59) 

t-kita

「未来いそっぷ」は毎年のように「新潮文庫の100冊」に入っていましたから、そのために部数も多く出たのではないでしょうか。されとも解説が新井素子さんだから、とか。
by t-kita (2010-08-27 23:37) 

尾川健

「午後の恐竜」や「妄想銀行」が挙がっていないの
に吃驚しました(もうちょっとリストがあれば、出
てくるのかも知れませんが)。「きまぐれロボット」
や「未来いそっぷ」はタイトルで惹かれるところも
あるような気がします。
by 尾川健 (2010-08-28 01:54) 

高井 信

 喜多さん。
>「未来いそっぷ」は毎年のように「新潮文庫の100冊」に入っていました
 なるほど~と書庫へ行ったら、“新潮文庫20世紀の100冊”バージョンのカバーが付いた本がありました。記事本文に【追記】として、通常版と並べて書影をアップしておきます。

 尾川くん。
>「午後の恐竜」や「妄想銀行」が挙がっていないの
>に吃驚しました
 確かに。前者は超有名な傑作、後者は日本推理作家協会賞受賞作ですもんね。
 いろいろな意味で興味深いリストです。
by 高井 信 (2010-08-28 07:04) 

橘まるみ

 星先生の、文庫ミリオンセラー・リスト(http://hoshishinichi.com/million/ )に入る入らないは、単に、早く刊行されたか遅く刊行されたかの違いなのではないでしょうか。
 20冊のうち、私が読み始めてから刊行されたのは、4冊だけでした。
 短編集「午後の恐竜」も、乱歩賞スペリオール(http://naokiaward.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-00ac.html )受賞の掌編集「妄想銀行」も、読み始めて後の刊行です。
 短編集「午後の恐竜」の場合は、長めの作品集が敬遠されるという要因もありそうです。
 私も長めを敬遠してしまい、短編集「ごたごた気流」に収められている「門のある家」に出会うのが遅れてしまいました。
 あと、掌編集「妖精配給会社」は早川文庫にもなってますから、これも、おそらく、合わせてミリオンセラーですね。 
 私は持っていませんが、早川文庫版の「妖精配給会社」は、掌編集「ボッコちゃん」との重複分が省かれていない、「完全版」だったと思いました。
by 橘まるみ (2011-06-11 23:43) 

高井 信

 こういうリストを眺めていると、いろいろと思い出して、それが楽しいですね。
 ちなみに、私のなかでの絶対王者は『ボッコちゃん』です。
by 高井 信 (2011-06-12 11:22) 

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