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「片影」第3号

 いやはや、参ったなあ。北原尚彦さんに送ってもらった本を消化し切れていないのに、楽しい本が届いてしまいました。
 文藝春秋編「東西ミステリーベスト100」週刊文春2013年1月4日臨時増刊号
 アンケートによる内外ミステリーのランキング本です。
 とりあえず、私が投票した作品がどうなっているか知りたくて、国内編と海外編のベスト100をチェックしました。
 え~、ランクインしていたのは国内編は1編、海外編は3編。う~~ん……。でも、私は好きなんだもんなあ。う~~ん、う~~ん……。
 気を取り直して――
 北原さんに送っていただいた本――第4弾です。
「片影 幻影文藝雑誌」第3号/2011年4月30日発行/片影会
東西ミステリーベスト100.jpg 片影.jpg
 この同人誌を買ってもらったのは、小野塚力「黄金律の探索者 星新一試論」――第1回日本SF評論賞の最終候補が掲載されていると聞いたからです。
 まずは、2段組で57ページというヴォリュームにびっくり。全130ページの雑誌の、ほぼ半分を占めているのですよ。
 確認してはいませんが、星新一のショートショート集(含、短編集)のほとんど(あるいは、すべて)を採り上げているのではないかしらん。ざっと目を通しただけなので、評価を下すのは避けますけれど、労作・力作であることは確かですね。あとでじっくりと読もうと思っています。
 評論といえば、Webちくまで連載が始まった浅羽通明「星新一の思想 とうにユートピアを過ぎては面白いです。ぜひぜひアクセスしてみてください。
コメント(12) 

コメント 12

北原尚彦

「東西ミステリーベスト100」、409ページに高井さんのお名前出て来ますよ。『迷探偵デュダ』の作者として。
by 北原尚彦 (2012-11-23 02:22) 

山本孝一

>「東西ミステリーベスト100」
私はミステリーには無知ですので本屋でぱらぱらと見ただけですが、やはり古典(クラシック)作品が強いですね。
国内編の一位には、えっと思いました。
アシモフの「鋼鉄都市」が入っていたのも意外でした。
SFで「果しなき流れの果に」「百億の昼と千億の夜」「夏への扉」が常に上位にくるのと同じでしょうか。
ミステリーに関してはなんとも言えませんが、SF専門誌の読者によるSFベスト100なんてのは、あまり信頼していません。
投票者が自分が今まで読んだ作品のなかでベストを決めて投票しているので、良い作品でもその人が読んでいなければまったく入ってこないし。
以前の投票結果で、ティプトリー・ジュニァの短編がズラッと上位を占めた時には唖然としました。
「東西ミステリーベスト100」は、プロの方々による投票なんですか?
by 山本孝一 (2012-11-23 09:13) 

高井 信

 北原さん、いろいろどうもです。送っていただいた本で楽しんでいます。
>409ページに高井さんのお名前出て来ますよ。
 お知らせ、ありがとうございます。
 斜め読みしていて気がつき、にんまりしてました。ランキング入りはしていなくても、こういうところに名前が出るのは嬉しいですね。

 山本さん。
>アシモフの「鋼鉄都市」が入っていたのも意外でした。
 実は私の1票が(笑)。ぎりぎりのランクインですから、私が投票しなければ危なかったですね。
>「東西ミステリーベスト100」は、プロの方々による投票なんですか?
 プロアマ合わせて387人だそうです。
by 高井 信 (2012-11-23 10:01) 

雫石鉄也

山本さんのおっしゃることに、同感です。
特にひどいのが、H書房の「××が読みたい」です。
選考委員のコメントを見ると「あんまり読んでないんですが」と言い訳をしている委員がたくさん目につきます。
かような人たちが選んだ「第1位」は、果して信頼できるのでしょうか。
by 雫石鉄也 (2012-11-23 10:34) 

高井 信

 たとえば今回のベスト100を予備選考的な扱いにして、選ばれた100編(東西合わせて200編)すべてを読んだ人が改めて評価を下して投票。その結果をランキング。
 大変な作業ですが、それくらいしないと、納得できる結果は出ないでしょうね。
by 高井 信 (2012-11-23 10:50) 

北原尚彦

あっ。今月のSFマガジン(2013年1月号)、リーダーズ・ストーリイに雫石鉄也さんが!
by 北原尚彦 (2012-11-24 20:35) 

高井 信

 おお。
 雫石さん、おめでとうございます。
by 高井 信 (2012-11-24 23:52) 

雫石鉄也

ありがとうございます。
もう、ずいぶん前に投稿した作品ですが、掲載されてうれしいです。
by 雫石鉄也 (2012-11-25 10:55) 

山本孝一

昨日、京都でかつてのSFファンクラブ「超人類」の40年ぶりの会合がありました。
「超人類」代表だった高橋正則さんも参加され、喫茶店のテーブルに昔のSFファンジン「SFマニア」とか「ひゅーまん・るねっさんす」などを並べて話していると、体力気力は衰えてますが、気持ちだけは1960年代に戻ったようでした。
雫石さんの名前も出ましたよ。
さきほど高橋さんにメールで、SFマガジン2013年1月号のリーダーズ・ストーリイに雫石鉄也さんが載ってますと連絡しました。読んでみますとの返事が来てます。
昔のSFファンというのは、作品を読み、SF本を集め、ショートショートも書けなくてはいけない…みたいな雰囲気がありました。
雫石さんが参加された「星群の会」結成は1971年ごろだったと思います。
当時私も誘われたのですが、創作はできないし、SFは読むだけにしますとお断りして、入会しませんでした。
SFを読むだけのファン、集めるファン(コレクター)、創作するファンと明確に分かれていったのは1960年代末から1970年代にかけて、ちょうどこの頃からではないでしょうか。
あ、こんなコメントは『「S-Fファンジン」復刊2号』で投稿すべきでしたね。
by 山本孝一 (2012-11-25 13:36) 

高井 信

 楽しかったでしょうねえ、山本さん。
>昔のSFファンというのは、作品を読み、SF本を集め、ショートショートも
>書けなくてはいけない…みたいな雰囲気がありました。
 いやはや、見事に私、SFファンでした(笑)。
by 高井 信 (2012-11-25 15:22) 

雫石鉄也

山本さんへ

私の名前を出していただき、ありがとうございます。
高橋さんはお元気でしたか。
高橋さんはホームページを運営されていて、
http://homepage2.nifty.com/at-taka/index.html私のブログでブックマークさせてもらってます。

あ、高井さん、すみません。私から山本さんへの私的連絡にこのコメント欄を使ってしまいました。
by 雫石鉄也 (2012-11-25 16:03) 

高井 信

 いえいえ、ブログの読者同士の交流にコメント欄を使っていただくことは、まったく構いませんよ。もちろん、プライベートすぎる話題はご遠慮いただきたいですが。
by 高井 信 (2012-11-25 17:26) 

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