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忘れ得ぬエピソード

 子どものころに大好きで読んでいた連作マンガで、特に忘れ得ぬエピソードがいくつかあります。たとえば、楳図かずお『おろち』の1編「姉妹」もそうですね。
 最近、そんなエピソードの収録された本に、立て続けに2冊遭遇しました。
◎さいとうたかを『徳川隠密始末請負人 影狩り ベストセレクション 化粧の城』リイド社・SPコミックス(10)
『影狩り』を読んでいたのは中学生のころです。影(=隠密)を葬る3人の仕事人。いずれも凄腕の十兵衛、日光、月光。
 どのエピソードも面白かったですが、特に強烈な印象が残っているのは、今回買った本(全4話収録)の表題作になっている「化粧の城」です。城内で起こる異変が影の仕業かと思っていたら、実は……。子ども心に衝撃を受けたものです。
 ほぼ40年ぶりに再読。けっこう細部まで覚えていることに、われながら驚きました。
◎赤塚不二夫『天才バカボンのおやじ』実業之日本社・ホリデー・コミックス(70)
 ご存じ『天才バカボン』ですが、大人向けの雑誌に連載されたということで、ほんのちょっとだけアダルトな味つけがなされています。私が読んだのは、まさにこの本です。1970年8月刊ですから、私が中1のときですね。いまは手元になく、確認できませんけれど、全2巻だったと思います。
 めっちゃ記憶に残っているのは「怪僧ケツプーチン」のエピソードです。男のケツを舐めながら酒を飲むのが好きな怪僧ケツプーチン。バカボン・パパが、そのえじきになります。なんと言いましょうか……(苦笑)。
 こちらも40年ぶりの再読となりますが、やはり面白かったです。
影狩り.jpg 天才バカボンのおやじ.jpg
コメント(3) 

コメント 3

高井 信

 全3巻みたいです。>ホリデー・コミックス版『天才バカボンのおやじ』
 いま、文庫本でも読めるんですね。読んでみようかしらん。
by 高井 信 (2012-07-29 21:01) 

香川治成(流転)

どうも、お久しぶりです。
「影狩り・化粧の城」私も鮮烈に記憶に残っています。
このエピソード、もしかして宮崎惇先生の原作では?
たしか「影死すべし」というエピソードは宮崎先生の
原作だったような記憶があるのですが・・・
by 香川治成(流転) (2012-07-30 00:13) 

高井 信

>「影狩り・化粧の城」私も鮮烈に記憶に残っています。
 おお! 強烈ですもんね。
>このエピソード、もしかして宮崎惇先生の原作では?
 あ、そうなんでしょうか。残念ながら、今回の本にはクレジット表記がありません。むか~し読んだ本にはスタッフが記されていたと思うんですが……。
 さいとうたかを作品では『ゴルゴ13』にもいくつか原作を提供されていましたね。同じストーリーで主人公だけ変えた小説もあったような気がします。あれは小説が先なのか、マンガ原作が先なのか……。いやまあ、記憶は霧の彼方ですが(苦笑)。
by 高井 信 (2012-07-30 08:43) 

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