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映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』

フロム・ダスク・ティル・ドーン3.jpg 映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』を観ました。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』3部作の最終編です。第1作についてはこの記事でも触れました。まさに怪作(笑)。第2作もまあまあ面白かったのですが、ありきたりのヴァンパイア映画で、怪作とは言えないのが残念。
 ということで、第3作です。第1作の踏襲というか二番煎じというか……。悪くはないですけれど、新鮮味はゼロです。いやまあしかし、この映画に関しては内容は二の次なんですよね。
 映画は以下のようなナレーションでスタートします。

 南北戦争の英雄であり、「アウル・クリーク橋の一事件」や『悪魔の辞典』の作家アンブローズ・ビアスは晩年、パンチョ・ビラ率いる革命軍に参加するためメキシコへ向かったまま消息を絶った。

 あのビアスなのでありますよ。それだけでも嬉しくなってしまいません?
 ビアスは主人公ではないのですが、その活躍ぶりは主人公と見紛うばかりです。オープニングで登場するのはビアスで、エンドロールのあとにも出てくるのです。
 はて? と首を傾げたシーンもあります。“修道士と処刑人の娘”なんてタイトルの付いた紙束(手書きの生原稿?)がズームアップされるんですよね。これはビアスの作品――邦訳は『修道士と絞刑人の娘』創土社(80)と思います(書影はこの記事に)。この作品が出版されたのは1892年なんですが、映画の時代背景は20世紀初頭のメキシコなんですよ。なぜこんなものがこんなところに? 映画には「絞刑人の娘」も登場し、非常に重要な役を担っているのですけれど、それにしても……。
 謎ではありますが、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のシリーズに整合性を求めても無駄なのかも(笑)。
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