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映画『女性鬼』

 映画『女性鬼』を観ました。性器に歯が生えている女性の苦悩と殺戮の物語です。
 となると、スラプスティックな展開のシモネタ・ホラーを想像&期待してしまいます。たとえば、この写真のような映画ですね(笑)。
キラーコンドーム.jpg キラーバージン.jpg バッド・バイオロジー.jpg
 しかし、違いました。けっこう真面目に作られているんですよね。もちろん好みの問題で、評価は分かれるでしょうが、こういう物語をシリアスに描かれてしまうと、私みたいな嗜好の人間にはつらいものがあります。
 つまらないことはないけれど……なのでありました。

 いや、それにしても――
 痛そうだったなあ。>食いちぎられるシーン
コメント(8) 

コメント 8

山本孝一

おっしゃるとおり、スラプスティックな展開のシモネタ・ホラーにしなくては。真面目に作ってどうする!と言いたいです。
かつて東映で作られたような「徳川セックス禁止令 色情大名」とか「エロ将軍と二十一人の愛妾」みたいに笑い飛ばしてくれなくては。
鈴木則文監督に作って欲しかったなぁ。杉本美樹と池玲子主演で。

>痛そうだったなあ。>食いちぎられるシーン
タマらんでしょうなぁ。
昔、1960年代末のアメリカのプレイボーイ誌に載っていた、魔法の貞操帯のコントを思い出しました。
アーサー王が遠征に出る時、心配なのは留守のあいだに妃が円卓の騎士たちと浮気をしないかということ。
で、魔術師のマリーンに魔法の貞操帯を作らせるのです。
その貞操帯は肝心なところに大きな穴が開いています。
マリーンがその穴に小枝をさし入れると、ギロチンみたいに鋭い刃が落ちてきて小枝を真っ二つ。
それを見てアーサー王は安心して旅立ちます。
遠征から戻ると十二人の円卓の騎士たちを並べズボンを脱がせます。案の定、皆のナニは根元から断ち切られています。
ただ一人の騎士だけは切り取られていません。
アーサー王は喜び、「お前には褒美をとらせる。ほしいものを申せ」といいますが、その男はなにも言いません。黙ったまま。いや、かれはしゃべれなかったのです。 The End.
つまり舌が切られていたというオチ。
この話を聞いた時は笑いましたよ。原文を読んだ誰かに聞いたのですが。
翻訳されてないのかなぁ、このコント。
(この投稿、下品過ぎるようでしたら削除してください、高井様)
by 山本孝一 (2011-10-04 19:02) 

高井 信

>かつて東映で作られたような「徳川セックス禁止令 色情大名」とか
>「エロ将軍と二十一人の愛妾」みたいに笑い飛ばしてくれなくては。
 この2作、山本さんに教えていただいたんでしたよね。大笑いしながら観ました。大傑作と思います。

>翻訳されてないのかなぁ、このコント。
 都筑道夫さんが紹介されています。
 山本さんが拙ブログを読み始める前、記事に書きました。以下です。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2009-07-01
by 高井 信 (2011-10-04 20:35) 

山本孝一

ああ、ちゃんとこのブログで紹介されていたのですね。失礼しました。
>基本的に、ショートショートは“読む(書く)”ものであり、ジョークや小咄は“聞く(語る)”ものである――ということでしょうね。
そのとおりだと思います。
紹介されていたノミのジョークですが、私はアシモフか誰かのエッセイで読んだ覚えがあります。
ノミに「跳べ」というと跳ぶが、脚をちょん切ると「跳べ」といっても跳ばない。ゆえにその学者は、ノミの耳は脚にあるとの結論
に至った…みたいな。

私が買おうとしたときには品切れで買えなかったのですが、世界のジョークを集めた、立川談志・編「家元を笑わせろ」という本が面白そうです。
by 山本孝一 (2011-10-05 13:45) 

高井 信

 ノミのジョークはいろいろなところで目にしますよね。それだけ傑作ということだと思います。

>立川談志・編「家元を笑わせろ」という本が面白そうです。
 この本、知りません。要チェック(笑)。


by 高井 信 (2011-10-05 18:26) 

高井 信

 ファンジンですが、SFM同好会の会誌「宇宙気流」1968年6月号にアーサー王のジョークが紹介されているのを発見しました。これが日本での初訳かも。
by 高井 信 (2011-10-10 17:33) 

山本孝一

アーサー王のジョークですが、同じ時期の1968年頃の「話の特集」誌に
載っていたような気がするとの話をききました。
この確認って難しいです。
星新一さんたちがお気にいりのジョークを披露するという
ページだったとのこと。
「男は口が悪い、女は性格が悪い」みたいな…。
by 山本孝一 (2011-10-10 20:14) 

高井 信

 星さんたちが「宇宙気流」を読んでいた可能性は充分にありますよね。真相はわかりませんが、「宇宙気流」で読んだジョークを「話の特集」で披露したのかも。
by 高井 信 (2011-10-10 21:44) 

山本孝一

私がきいている話では「話の特集」で星さんが披露されたジョークはアーサー王のジョークではなかったらしいです。
誰が披露したのかわかりませんが。
『とっておきのいい話』『とっておきのいい話 ニッポン・ジョーク集』に都筑道夫さんが紹介しておられるのなら、「話の特集」にこのジョークを披露されたのも都筑さんかなぁ…。
by 山本孝一 (2011-10-11 07:55) 

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