『おかしな人間の夢』

　ドストエフスキー『おかしな人間の夢』論創社・RONSO fantasy collection（06）を買いました。収録されているのは表題作のみ。1877年に発表された短編（！）で、ＳＦの先駆的作品とも言われています。それはどうでもいいんですが、どうでもよくないのは帯に書かれている惹句です。
　
＞気宇壮大、傑出した短編。初の単行本化！
　初の単行本化？
　いやいや、私が所有している本に限っても――
『可笑しな人間の夢』創元選書（49）
『ドストエフスキイ後期短篇集』福武文庫（87）
　この2冊の短編集に収録されています。にもかかわらず、初の単行本化？
　まあ確かに、「おかしな人間の夢」だけで1冊になった本は出ていませんから、そういう意味では「初の単行本化」と言えるのかもしれません。――って、ほんとか？（笑）
　もしそんな解釈が成り立つのでしたら、たとえば私の書いた短編やショートショートはすべて、まだ単行本化されていないことになります。
　訳者や編集者が上に挙げた短編集の存在を知らないのでしたら、わからないこともないですが、そうは思えないんですよね。
　う～～～ん。なーんか変です。
　
　帯といえば、『可笑しな人間の夢』は帯の惹句「ドストエーフスキイ異色傑作短篇集」に惹かれて買いました（嬉）。

「宇宙気流」85号

　ＳＦファンジン「宇宙気流」は――
　1962年6月、創刊号発行。
　1973年10月、83号発行。
　2010年8月、欠号だった50号（1967年10月号）を発行。約43年遅れ！
　2012年7月、84号発行。83号から約39年後！
　このような経緯を経て、先月（2012年12月）、85号が発行されました。（50号、84号の書影はここに）
　前号と比べてページ数が大幅にアップし、内容も充実しています。カラーページが増えたのも嬉しいですね。復刊以前の「宇宙気流」とはいささか趣を異にしていますが、楽しいファンジンであることには変わりがありません。
　こんなのを読んでいると、ファンダム活動どっぷりだった20歳前後にタイムスリップしてしまいます。
　昨年、岡田正哉さん追悼ファンジン「ベム AGAIN」を発行しました。大変ではありましたが、とっても楽しかったです。今年も何か作ろうかしらん。

『パペットマペットの4コマショートコント大作戦』

　あけましておめでとうございます。

　年末年始の特番をほとんど観ないようになって久しいです。とにかく長くて、とてもじゃないけど、付き合う気にはなれません。
　んなわけで、大晦日の夜はＤＶＤ『パペットマペット 単独ライブ～演義～』を観ながら過ごしました。大好きなんですよね。＞パペットマペット
　観たことのあるネタも多かったですが、うしくんとカエルくんの絶妙な掛け合いは何回観ても楽しいです。久しぶりにパペマペ・ワールドを満喫。ほんわかした気分で新年を迎えています。


　パペットマペットのショートコントはショートショートに通じるものがあると思っています。『パペットマペットの4コマショートコント大作戦』に収録されている実写4コマコント（！）は、言ってしまえば4コママンガの実写版。ショートショートと4コママンガが近しい関係にあるのと同じくらい、実写4コマコントもショートショートに近しいと言えるのではないでしょうか。

『パペットマペットの4コマショートコント大作戦』竹書房（04）
『パペットマペットの4コマショートコント大作戦②』竹書房（04）
『パペットマペットの4コマショートコント大作戦③』竹書房（05）
『パペットマペットのコント THE MOVIE』徳間書店（04）＊映画のパロディ・コント集。1コマだったり2コマだったり3コマだったり、いろいろです。
　　
　本年もよろしくお願いいたします。