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ぶろんパン?

 今月19日の記事「みろんパン」で――
> ぶろんパンの販売を熱烈に希望いたします。>敷島製パン株式会社さま
 と書きました。
 ぶろんパンではありませんが、本日、こんなパンを発見。
メロンパン.JPG
 ぶろんパンの一種と言えば言えるのではないでしょうか。ちなみに――
解説.jpg
 とのことです。
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映画『君よ憤怒の河を渉れ』

 映画『君よ憤怒の河を渉れ』を観ました。西村寿行原作、1976年の映画です。
 タイトルだけは数限りなく見聞きしていて、面白そうとは思っていましたが、なぜか映画を観る機会がないまま、時が流れていました。
 いやあ、すごい映画でありますね。論理的な思考なんて知ったことか、常識もヘッタクレもない――そんな世界で、息もつかせぬストーリーが進行します。
 とにかく、面白い。2時間半という長尺映画でありながら、その長さを全く感じさせず、あれよあれよという間にエンディングを迎えました。
 突っ込みどころは満載ですが、関係者たちはそれは百も承知でしょう。
 面白ければいいんじゃい。文句あるか。――そんな声が聞こえてくるような気がします。
 大満足!

 どうでもいいけど――
「気違い病院」なんてセリフには驚いたなあ。この言葉が特に問題ではなかった時代の映画なんですね。
 んで、その気違い病院での緊迫した場面で、妙に明るい音楽が流れていたのは、何か意図があるのかなあ。
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『ベム AGAIN』ふたたび

 ゆえあって、本日は岡田正哉さんのことに思いを巡らせていました。
 5月には岡田さんの三回忌か~。
 一周忌のとき、追悼ファンジン『ベム AGAINを発行しました。お陰さまで評判はよく、それは嬉しいのですけれど、これだけでは岡田さんの素晴らしさの一部しか伝えられていないんですよね。――『宇宙生物分類学』完全版はぜひ出したいし、パルプ雑誌関連の評論や蘊蓄エッセイもまとめておきたい。
 どうせ出すのでしたら、三回忌に合わせるのがベストでしょう。
 宇宙生物関係にするかパルプ雑誌関係にするか。『ベム AGAIN』のように版下だけ作って、印刷・製本は印刷会社に依頼するか、『正也君再び近鉄特急に乗る』『愛しのベムは今何処』のように最後まで手作りするか。――いずれも未定ですが、ぼちぼちと準備を開始したいと思います。
正也君再び近鉄特急に乗る.jpg 愛しのベムは今何処.jpg ベムAGAIN.jpg
 とまあ、ここに書いたのは、モチベーションを上げるためです(笑)。のんびりしていると、あっという間に5月になりますからね。
 無理のない範囲で頑張ります。
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映画『X線の目を持つ男』


 映画『X線の目を持つ男』を観ました。『金星人地球を征服』と同じくロジャー・コーマン監督。1963年の作品です。
X線の目を持つ男.jpg この映画は大昔、テレビで観ました。40年くらい前でしょうか。細かいストーリーなんて忘れてしまいましたが、とても面白かったことだけは覚えています。
 なんでも見えちゃうようになる点眼薬を開発したマッド・サイエンティストの話です。最初は洋服を透視してムフフなんてシーンもありましたが、それも束の間、あとは破滅への階段まっしぐら。
 DVDジャケットには「ロジャー・コーマンの最高傑作!」とあります。「最高」かどうかはともかく、かなり上位にランクインすることは間違いないのではないでしょうか。
 いま観ると馬鹿らしく、苦笑せざるを得ないシーンの連続なんですが、半世紀も前の映画に野暮なことは言いっこなし。面白かったです。

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『手塚治虫マンガ文学館』

 手塚治虫記念館(宝塚)といえば、2年前に催された「星新一展~2人のパイオニア~」を思い出します。実に楽しい企画展でした。その手塚治虫記念館で、またも嬉しい企画展がスタートします。
    「日本SF作家クラブと手塚治虫」3月1日~6月24日
 これは楽しみ!!!!!
マンガ文学館.jpg
 手塚治虫といえば、『手塚治虫マンガ文学館』ちくま文庫(01)を買いました。手塚治虫がマンガ化した、さまざまな文学作品を収録しています。この本には「オノレ・シュブラック」――アポリネールの「オノレ・シュブラックの失踪」のマンガ化作品も収録されていて、極論すれば、この1編を読むためだけに買ったようなものです。2009年12月29日の記事「アポリネールの短編集」にも書きましたが、ほんと、ショートショートの傑作!
 生物学的見地における解説付きの「オノレ・シュブラックの失踪」。まさに手塚治虫ならでは、ですね。面白かったです。
 ちくま文庫ではほかにもこういった独自の手塚治虫作品集を出しています。特に積極的に集めているわけではありませんが、気が向くと買っていて、書棚を眺めたところ――
ミステリー傑作集.jpg マンガ演劇館.jpg 小説集.jpg
SF傑作集・異星人編.jpg SF傑作集・時間旅行者編.jpg
 ちょっと調べてみましたら、『手塚治虫音楽館』という本もあるようです。どこかで見たような気がしますが、音楽にはあまり興味がないから、買わなかったんでしょうね、きっと。
 ちなみに、『手塚治虫小説集』にはショートショートも8編収録されています。
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映画『金星人地球を征服』

 映画『金星人地球を征服』を観ました。ロジャー・コーマン監督、1956年作品。

 タイトルは知らなくても、“金星ガニ”の映画といえば、わかる人にはわかるのではないでしょうか。
 私が“金星ガニ”の存在を知ったのは中学生のときだったか高校生になっていたか。以来、数限りなく映画スチール――その魅力あふれる姿(笑)を目にしましたが、映画を観る機会には恵まれませんでした。ようやく鑑賞できて、感無量。
 ゲテモノ映画と思っていて、確かにそうなんですけれど、それだけではないですね。
 金星人が地球を侵略するために、地球人を洗脳します。――おお! もろに私好みではありませんか(嬉)。
 観ている間、非常に楽しく過ごすことができました。
 この映画にはリメイク『金星怪人ゾンター』があります。近いうちに観るつもりです。

金星怪人ゾンター.jpg【追記】1月27日
 そんなわけで、映画『金星怪人ゾンター』を観ました。ラリー・ブキャナン監督、1966年の作品。
 う~~~~ん、これは……。オリジナルの『金星人地球を征服』を観ていなければ、かなり楽しく鑑賞できたと思いますが、オリジナルを観た直後では……。
 ストーリーはほぼオリジナルを踏襲。しかし、あの魅力あふれる“金星ガニ”は踏襲せず、出てくるのは、よくわからんオリジナル・クリーチャーになっちゃってます。
『金星人地球を征服』は1956年、『金星怪人ゾンター』は1966年の映画です。――オリジナルから10年の年月を経ているわけで、たとえば特撮技術など、格段の進歩を遂げていてもよさそうなのに、この映画の場合は……。
 はっきり言って、オリジナルの劣化コピー映画としか思えないのでした。残念。
 DVDのジャケットには「こんな最低映画を待っていた!? B級映画ファンに贈る問題作!!」と書かれています。逆説的な煽り文句と思いますけれど……ノーコメント(苦笑)。

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アルベルト・モラヴィア

 一昨日、古本屋でアルベルト・モラヴィア『苦い蜜月 短篇集〈Ⅰ〉』ハヤカワ文庫NV(85)を買いました。「モラヴィア傑作選(全10巻)」の第8巻です。
「モラヴィア傑作選」は全巻を揃えようと、だいぶ前から探しているのですが、難航しています。たまに見かけても、ミョーなプレミア価格がついていることが多くて……。今回の『苦い蜜月』で、ようやく7冊目です。
女性諸君!(文庫).jpg①『無関心な人びと』
②『深層生活』
③『孤独な青年』
④『女性諸君!』
⑤『潰えた野心[上]』
⑥『潰えた野心[下]』
⑦『一九三四年』
⑧『苦い蜜月 短篇集〈Ⅰ〉
⑨『海へ帰る 短篇集〈Ⅱ〉
⑩『仮装舞踏会』
無関心な人びと.jpg 深層生活.jpg 一九三四年.jpg
苦い蜜月.jpg 海へ帰る.jpg 仮装舞踏会.jpg
孤独な青年.jpg 未入手なのは書影をアップしていない3冊――『孤独な青年』『潰えた野心[上下]』です。もっとも、『孤独な青年』は角川文庫版(70)を持っていますし、『潰えた野心』は見たことないけど上下巻ということは長くて、たぶん読まないだろうし……と考えると、短編集が揃ったところで満足すべきかもしれません。実際、あとの3冊はどうでもいいかなという気持ちになっています。
 モラヴィアはショートショートの見地からも重要な作家で、以下の本をリストアップしています。

リストを見る。


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『怪奇植物トリフィドの侵略』など

 この記事の最後にちらと書きましたが、昨日は古本にまみれていました。買った本のうちから、何冊か紹介します。こういう記事を最も楽しみにしている読者、けっこう多いのでは?

◎望月三起也『ワイルド7 野生の7人編』ぶんか社(12)
 昨年8月17日、このマンガの実写版映画を観ました。「野生の7人編」はマンガの第1作。全巻を読む気はありませんが、最初のエピソードだけでも読み返してみたいなと思っていたのでした。
◎斎藤栄『犯人を捜せ あなたが推理する本』ベストブック社・Big Bird Novels(77)
 今月5日にアンソロジーの調査をしたBig Bird Novelsの1冊。いわゆる推理クイズ集です。こういった本もショートショートの資料として、目につけば買うようにしています。古本屋の棚で目にし、「へえ、こんな本があるのか」と買ったんですが、帰宅して確認したら、家の本棚に同じ本が……。まあ、新しく買ったほうが状態がいいので、よしとしましょう。この程度の失敗には慣れています(苦笑)。
◎藤本泉『地図にない谷』サンポウ・ノベルス(74)
 同じく今月5日、SF短編を簡単に調査した藤本泉の長編です。この作家の長編は読んだことがなく、ちょっぴり気になっていたのでした。
◎「増刊笑の泉 社交のテキスト 実用小ばなし1000集 ビジネスマンハンドブック」1964年6月号/一水社
 タイトルそのまんま、小咄がどっさり収録された雑誌です。ところどころに掲載されているヒトコママンガも彩りを添えています。コラムも充実。田辺貞之助「小話礼賛」、玉川一郎「翻訳小話四十年」、三遊亭笑三「人を笑わせる急所」、伊達瓶九「いかにすればコントが生れるか?」。ことに玉川一郎のコラムはショートショート研究の貴重な資料となりそうです。おそらく、昨日一番の収穫。
ワイルド7.jpg 犯人を捜せ.jpg 地図にない谷.jpg 増刊笑の泉.jpg
◎ジョン・ウィンダム『怪奇植物トリフィドの侵略』あかね書房・少年少女世界SF文学全集(73)
 このブログでも何度か(こことかこことかこことか)書いていますように、とにかく私は『トリフィド時代』が大好き! この本はその子ども向け翻訳です。函欠につき格安。喜んで買いました。
怪奇植物トリフィドの侵略.jpg 無性に懐かしく、昨日買った本のうち最初に読むのはこの本にしました。
 創元推理文庫の『トリフィド時代』を読んだのは確か中学1年のときです。ハヤカワSFシリーズの『トリフィドの日』を読んだのは、定かではないけれど、たぶん高校生のときと思います。以来、読み返していませんから、ほぼ40年ぶり!
 いやあ、やっぱり抜群に面白いな、トリフィド。大人向けの完訳だろうと子ども向けの抄訳だろうと、そんなことは関係なし。――SFに目覚めたばかりの中学時代に戻ったような、わくわくする思いを抱きながら、先ほど読み終えました。
 物語とは関係ないのですが、「めくら」という言葉が頻出するのは気になりましたねえ。人類のほとんどが盲目となった世界での話ですから、いわば当然なのですけれど……。創元推理文庫の『トリフィド時代』を確認してみたら、やはり「めくら」が使われています。
『トリフィド時代』は現在も増刷され、流通しているんですよね。うちの本で「めくら」と書かれている箇所はどうなっているのかしらん。どこかで新しく発行された『トリフィド時代』を目にしたら、確認したいと思います。
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連続TVドラマ『時をかける少女』

時をかける少女.jpg 昨日、古本屋で、内田有紀主演『時をかける少女』のビデオを見かけました。1994年にテレビ放送された連続ドラマ(全5回)の総集編です。
 ドラマは観ましたし録画もしてありますが、この総集編は観たことがありません。旧作DVDをレンタルするのと同じ値段。迷わず買いました。
 さっそく今日、BGV的感覚で流しています。
 う~~ん、懐かしい……。『時をかける少女』って、どのバージョンも面白いなあ。
 で、いつだったか、TVドラマの『時をかける少女』(うちに録画テープの残っているもの)を1枚のDVDにまとめたことを思い出しました。
時かけドラマ.jpg
 ふと気になって、『時をかける少女』の映像化作品をウィキペディアでチェック。
 ほとんどは観ていますが――
>1997年 『時をかける少女』((新)角川春樹事務所) 主演:中本奈奈、監督:角川春樹
 これは観ていません。DVDリリースされているようなので、どこかで見かけたら借りることにしましょう。
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『ぼくらの昭和オカルト大百科』

 行きつけの書店に行ってきました。久しぶりだなあ~とブログの過去記事をチェック。
 おお、昨年11月28日以来ですか。
 この書店に限らず、街なかの大きな書店に行くのは久しぶりです。たくさん買うかも、と思っていましたが、残念ながら、買いたい本はあまり見当たらず……。
幻想小説神髄.jpg ぼくらの昭和オカルト大百科.jpg
◎東雅夫編『世界幻想文学大全 幻想小説神髄』ちくま文庫(12)
 11月28日、この店で『世界幻想文学大全 幻想文学入門』と『世界幻想文学大全 怪奇小説精華』を買いました。これで全3巻、揃ったことになります。すぐに読もうとか、そんなことは思いませんが、こういう本は買っておかないと。
◎初見健一『ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考』大空ポケット文庫(12)
 これは取り寄せをお願いしておいた本です。こんな表紙だと知ったら、もうたまりませんよ。1970年代の前半、日本を騒然とさせた五島勉『ノストラダムスの大予言』ノン・ブック(73)の表紙を、そのまんま流用しているのですね。
 とはいえ……。誰かが指摘しているかもしれませんが、誰も指摘していないかもしれませんので、ここに書きます。
 実は、『ノストラダムスの大予言』初版の表紙は赤かったのです。売れまくり、重刷されまくっているうちに、いつの間にか、青い表紙になっていました。つまり『ぼくらの昭和オカルト大百科』は重刷『ノストラダムスの大予言』を模したことになります。
 以下、証拠画像。左が初版(1973年11月25日発行)、右が285版(1974年8月5日発行)です。
大予言(初版).jpg 大予言.jpg
 行きつけの書店に行く前は、古本にまみれていました。これまた久しぶりです。けっこう嬉しい収穫もあり、ほくほくと帰宅しました。古本に関しては、ま、おいおいと。

【追記】4月3日
 面白いものを発掘しましたので、画像をアップします。
 映画『ノストラダムスの大予言』のタイピンです。販促グッズだったかなあ。ぜ~んぜん覚えてないです。
タイピン.JPG

【追記2】2016年9月7日
 さらに面白いものを発掘しました。「東宝新聞」1974年7月23日号。映画『ノストラダムスの大予言』の販促グッズでしょう、たぶん。(タブロイド判、4ページ)
東宝新聞.jpg
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訃報:常盤新平さん

 昨日(22日)、常盤新平さんが逝去されたとのこと。享年81。
 言わずと知れた直木賞作家で、掌編小説集も上梓されています。ちゃんと調査してなくて暫定的なものですが、現在までにリストアップしてあるのは――
『街の風景』毎日新聞社(93)
しばし花影』誠文堂新光社(93)
『わさびの花』実業之日本社(97)
街の風景.jpg しばし花影.jpg わさびの花.jpg
 私としては、「小説家」よりも「アメリカ文化(特に雑誌)の紹介者」という印象のほうが強く残っています。2009年3月12日の記事「アメリカ雑誌のアンソロジー」をご覧ください。まさに「常盤新平編」のオンパレード!

 楽しい知識をありがとうございました。
 ご冥福をお祈りいたします。
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『SF狂言 狐と宇宙人』

 山本孝一さんに小松左京・作『SF狂言 狐と宇宙人』の録画されたDVDを送っていただきました(KBS京都/今年の元日に放送)。ショートショート「キツネと宇宙人」(『宇宙人のしゅくだい』に収録。書影はここに)を骨子に、小松左京自らが狂言の台本として書き下ろしたものです。
 先ほど観終わりまして――
 いやあ、面白かった~。満足~。
SFアドベンチャー.jpg 狐と宇宙人.jpg
 この台本は、「SFアドベンチャー」1979年夏季号に掲載されたのち、小松左京戯曲集『狐と宇宙人』徳間書店(90)に収録されました。さっそく書棚から取り出し、ざっくりとですが、公演との差異をチェック。――なるほど、今回の公演は原作にかなり忠実なんですね。
 単行本は活字だけですが、「SFアドベンチャー」誌には舞台の写真が数葉掲載され、また小松左京の解説、高千穂遙の公演レポートもあります。1979年の夏って、私が作家デビューする直前です。当時(30年以上前!)のSF界を思い出し、懐かしく思いました。
 山本さん、ありがとうございました。
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映画『タイタンの戦い』

 先日、久しぶりに『シンドバッド7回目の冒険』を観て、レイ・ハリーハウゼンが無性に懐かしくなりました。その流れで――
『タイタンの戦い』1981年:ハリーハウゼンが特撮を担当
   ↓
『タイタンの戦い』2010年:リメイク版
 リメイク版は昨年、テレビで観ました。最も強く記憶に残っているのはメデューサとの戦闘シーンです。特撮の見事さもありますが、何よりメデューサの可愛さ! アンドロメダ(ヒロイン)よりもずっと私好みなのでした(笑)。
 でまあ、ハリーハウゼンに思いを馳せつつ思ったわけです。――オリジナルの『タイタンの戦い』では、メデューサはどうだっけ?
 気になり、家にあるビデオテープをチェックしましたが、残念ながら見当たらず。DVDをレンタルすることにしました。こんなの、どこにでもあると思っていたんですけれど、意外に置いてなくて、ようやく3軒目でゲット。
 さっそくプレイヤーにセットして――
 あは、メデューサは恐いまんまでしたか。
 そうか~。可愛くないから覚えていないのか~(笑)。まあ、映画自体は残っている印象通りに面白かったので、満足です。
 リメイク版には『タイタンの逆襲』なる続編があります。テレビで放送されるのを待とうかと思っていましたが、レンタルしちゃうかも。
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みろんパン

 本日、コンビニでこんなパンを発見。心のなかで笑みを浮かべつつ、レジに持っていきました。
みろんパン.jpg
 ぶろんパンの販売を熱烈に希望いたします。>敷島製パン株式会社さま

 なんのこっちゃ? と思われた方は星新一のショートショート「リオン」をお読みくださいね。『きまぐれロボット』に収録されています。

【追記】2021年8月13日
 こんなTシャツが通販で売られているのを発見しました。ぞりん(笑)。
ぞりん.png
 そそられますが、買うほどではないですね。
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映画『未来警察』

 映画『未来警察』を観ました。1984年、マイクル・クライトン監督の作品。
 昨日の『フランケンシュタイン』は1931年、一昨日の『シンドバッド7回目の冒険』は1958年。それと比べれば圧倒的に新しいですが、それでも30年近く前の映画なんですね。
未来警察.jpg ストーリー.jpg

 この映画はずいぶん昔に観たことがあります。ビデオ・レンタルだったかテレビ放映だったか。けっこう楽しく観た印象は残っていますが、内容はきれいさっぱり忘れております(苦笑)。
 ほとんど初めてのつもりで観て――
 うん。面白い。すっごい傑作ということもないんですが、ツボを心得た演出、ストーリーで、飽きさせません。
 こういう近未来を舞台にしたSF映画を観るたびに思うのは、未来予測の難しさです。予測された未来と現実は全然違うんですよね。この映画でも、ロボット・テクノロジーはかなり進んでいるにもかかわらず、ケータイ電話は登場しなかったり……。
 新たな未来予測を元にリメイクしたら面白いだろうなあ、なんて思いながらYouTube検索していたら、おや、こんな映画が……。

 へえ。全然知りませんでした。面白そうです。
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『フランケンシュタイン』

フランケンシュタイン(角川文庫).jpg 森下一仁さんのブログ「惑星ダルの日常」1月15日より――

 家内が家事の合い間にメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を邦訳して朗読、録音し続けてきました。それが3年あまりを費やし、本日、ついに完結!
 身内のことながら、これは偉業ではないか、と。

 まさに偉業&快挙ですね。大拍手!
『フランケンシュタイン』は好きですし、朗読を聴くのも嫌いではないですが、さすがに長編の朗読を聴くのは厳しいなあ……。
フランケンシュタイン.jpg そんなこんなで本日、ふらっとハードオフに足を踏み入れたところ、古~いホラー映画のDVDが何枚も(しかも格安で)売られていました。そのなかにはボリス・カーロフ『フランケンシュタイン』(1931年)もあり――
 これ、観たことあったっけなあ? 一度くらい観たような気もするけれど……。
 というわけで、今夜は『フランケンシュタイン』を観ることにしました。昨夜の『シンドバッド7回目の冒険』(←面白かった~)もいいかげん古いですが、さらに30年近く昔の映画です。昔の映画って、もちろん特撮技術など、新しい映画と比べるべくもないんですが、好きなんですよね。

 YouTube検索していて、1910年の『フランケンシュタイン』を発見。うわっ、こんなのが観られますか!(感激)

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シンドバッドあれこれ

シンドバッドの冒険.jpg 先日、カレル・ゼマンのアニメーション映画『シンドバッドの冒険』を観ました。ご存じない方も多いかもしれませんが、カレル・ゼマンはチェコのアニメ作家です。
 カレル・ゼマンの作品はだいぶ前に『悪魔の発明』と『ほら男爵の冒険』を観ました。けっこう面白かったんですが、ほかの作品には手を伸ばさず、それきりになっていました。
 独特の絵柄、そして(ブラックと言ってもいい)ユーモア感覚。――久しぶりのカレル・ゼマンを堪能し、ふと、子どものころに楽しく観ていたシンドバッド(アニメ)を思い出しました。
 YouTube検索してみましたら、おお、あるある(嬉)。

 いやあ、懐かしいですねえ。
 小説となりますと、私の記憶にある最も古いシンドバッドは岩波少年文庫の『アラビアン・ナイト』です。幸いなことに、この本は処分せずに残っていました。全2巻で、上巻は1962年発行の第3刷(1959年初版)、下巻は1965年発行の第2刷(初版は1961年)。シンドバッドの冒険が収録されているのは上巻です。おそらく上下巻を同時に買ってもらったでしょうから、私が読んだのは8歳か9歳であろうと思います。う~~~ん、これも懐かしい!
アラビアン・ナイト.jpg シンドバッド7回目の冒険.jpg
 映画となりますと、『シンドバッド虎の目大冒険』が深く印象に残っています。レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当したシンドバッド3部作の最終作。
 第1作『シンドバッド7回目の冒険』1958年公開
 第2作『シンドバッド黄金の航海』1974年公開
 第3作『シンドバッド虎の目大冒険』1977年公開
 この映画は確か封切り時に劇場で観ました。1977年公開ということは、大学1年のときですね。
 これがメチャ面白くて! ストーリーはもちろん、特撮(コマ撮り)の楽しかったこと! ――それまでハリーハウゼンなんて意識していなかったのですが、この映画を観て、たちまち気になる存在になりました。
 その後、何年も経ってから第1作、第2作を観ました。とにかく『虎の目大冒険』は面白かったので、そんなに期待していなかったのですが、どちらも『虎の目~』より面白くて、びっくり仰天。特に第1作『7回目の冒険』には驚きましたねえ。1958年の映画なんですよ!
 そんなわけで、今夜は『シンドバッド7回目の冒険』を観ることにしました。う~、わくわく。

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『宇宙船シリカ』など

 星新一公式サイトからの情報です。

「NHKアーカイブス」サイトにて、連続人形劇『宇宙船シリカ』の映像が観られます(→ここ)。3分ほどですが、自宅で観られるのは嬉しいですね。

 今朝のNHK総合「おはよう日本」、「ここに注目!」のコーナーで「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」が採り上げられました。もちろん録画予約してあり、先ほど視聴。
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 楽しく観ていたのですが、最後にNHK解説委員が「作品が完成してみると、小説くらい自分たちで書いたらどうなのよ、と書かれているかもしれません」と発言するのを聞いて、ボーゼン。正直、わが耳を疑いました。
 星新一公式サイト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」に掲載されている星マリナ「エム教授の物語製造機」に――
> 最後にできたものを読んでみたら「あなたたち、人間でしょ。小説くらい
>自分で考えたらどうなのよ」と書いてあるというオチだったりして……。
 偶然とは考えられないのですが……。
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『キスの運び屋』

 ここ何ヶ月か私の古本ライフは、ほぼ「近所のブックオフ」に限定されています。ブックオフでは、いわゆるレア本が並んでいることは滅多にないし、それが私の探求書である確率は限りなくゼロに近いです。
 レア本ではなくても、嬉しい収穫はあります。存在を知らなくて、それゆえ買っていなかったショートショート集です。そういう本を見かけると、「おおっ」と心のなかで声を発してしまいます。
 先ほど読み終わったロベルト・ピウミーニ『キスの運び屋』PHP研究所(06)も、そんな1冊です。
キスの運び屋.jpg 帯.jpg
 ショートショートというより奇想短編というほうが、私にはしっくりします。
 名前も知りませんでしたが、イタリアの奇想作家たち――たとえばイタロ・カルヴィーノ、ディーノ・ブッツァーティ、ジャンニ・ロダーリ――の系譜に連なる作家なんですね。
 とても楽しい読書タイムを過ごさせていただきました。今後、要チェックです。>ロベルト・ピウミーニ
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『人生はSFだ』

 荒巻義雄さんからご著書――『骸骨半島』林檎屋文庫(11)と『人生はSFだ』札幌時計台ギャラリー(13)を送っていただきました。ありがとうございます。
骸骨半島.jpg 人生はSFだ.jpg
『骸骨半島』は荒巻さんの第一詩集で、昨年、北海道新聞文学賞を受賞されました。『人生はSFだ』は、「北海道新聞」夕刊に連載(2012年11月26日~12月17日/全16回)された「私のなかの歴史」を中心にまとめられた荒巻さんの自伝です。
 まずは『人生はSFだ』を読みました。
 Ⅰ ご先祖様万歳
 Ⅱ 人生はSFだ
 Ⅲ 記憶の落ち穂――不思議への旅
 以上の3部構成です。荒巻SFの古くからの愛読者としては、いずれのパートも楽しめましたが、特に興味津々に読んだのは、やはり「Ⅱ 人生はSFだ」ですね。
 SFとの出合いは吉祥寺の古本屋で見つけた元々社・最新科学小説全集。
 初めて書いたSFは、ファンジン「CORE」創刊号(1965年2月)に寄稿したショートショート「しみ」(魚澄昇太郎名義。この作品はここで読めます)。
 SF評論「術の小説論」が「SFマガジン」1970年5月号に掲載。同8月号にはSF短編「大いなる正午」が掲載され、SF作家としてデビュー。
『神聖代』ほかの裏話あれこれ。
 伝奇小説に手を染めるようになり、さらに架空戦記小説にも。(架空戦記小説の発行部数に驚愕!)
 本当に興味深くて楽しくて、一気に読了しました。
「Ⅱ SFは人生だ」の冒頭には「私は今年、七九歳です。普通は現役引退を考えるころでしょうが、あと一〇年は小説や詩を書きたいし、SF評論や美術評論もやりたい」と書かれています。
 脱帽&拍手!
 ご健康、ご健筆をお祈り申し上げます。
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「うごく顔」

 ここんところ、古本屋に足を運ぶ頻度が極端に減りました。私の探している本が売っていることは滅多になくて、もし売っていたとしても手の出る値段ではなく……という状態になってしまったのですね。
 今年にはいってからも、散歩がてら近所のブックオフは覗きましたけれど、いわゆる古本屋には一度も行かず。そういえば、名古屋唯一の古本街(鶴舞~上前津)にも半年近くご無沙汰しているような……。
 本日、外出したついでに古本屋を覗きました。今年初の古本屋というだけではなく、この店に赴くのもずいぶん久しぶりです。
 なんだか嬉しくて、店頭の105円均一コーナーを眺めていましたら、見慣れない雑誌が目につきました。――「うごく顔」創刊号(1959年1月1日発行)
 何気なく手に取り、目次を見ますと――
うごく顔.jpg 目次.jpg タイトルページ.jpg
 おおっ、カミ「人工処女膜紛失事件」!
 タイトルを見ただけでピンときました。「処女華受難」(ルーフォック・オルメスものの1編)でありましょう。
 当該ページを見ると、あらら、タイトルは「盗まれた人工処女膜事件」。雑誌の目次と本文ページでタイトルが異なることはよくありますが、ここまで違うのは珍しいですねえ(笑)。
 絵物語で、全8ページ。私の知っている「処女華受難」はカミには珍しく、かなり長い作品です。はて? となりましたが、作品の末尾に「編者蛇足――これは(中略)フランスのユーモア作家カミによって書かれた物語のダイジェストです」と書かれていて、なるほど納得。(編・塚本自然)
 この作品は日本で何度も紹介されていまして、うちにあるだけでも、以下の本や雑誌に収録(掲載)されています。
◎カミ『カミ傑作集 人生サーカス』白水社(36)――このときのタイトルは「衣裳簞笥の秘密」
◎水谷準訳『ふらんす粋艶集』日本出版協同株式会社(53)――このときのタイトルは「處女華受難」
◎水谷準著『金髪うわき草紙 奥様お耳をどうぞ』あまとりあ社(55)――このときのタイトルは「処女華受難」
◎「推理界」1969年7月号――このときのタイトルは「處女華受難」
◎カミ『ルーフォック・オルメスの冒険』出帆社(76)――このときのタイトルは「衣裳簞笥の秘密」
人生サーカス.jpg ふらんす粋艶集.jpg 奥様お耳をどうぞ.jpg
推理界.jpg オルメスの冒険.jpg 地獄団地のひとびと.jpg
 そもそも「うごく顔」なんて、存在すら知りませんでした。その雑誌にカミ作品のダイジェストが掲載されているなんて……。こういう僥倖は本当に嬉しいですね。さらに、この絵物語の絵を描いているのが木村しゅうじとなれば、嬉しさは倍加します。
 木村しゅうじには『地獄団地のひとびと』浪速書房(70)なるヒトコママンガ集があり、なんと星新一が解説を書いているのです!
 初古本屋でこんな発見があるとは、さい先いいような気がします。
 さて、今年はどんな本と巡り合えるでしょうか。
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映画『プロメテウス』

 映画『プロメテウス』を観ました。当初は『エイリアン』の前日譚として企画され、しかし結局は独立した物語になったらしい、よくわからない経緯の映画です。

 観終わって――
 ああ、なるほど。そういうことですか。『エイリアン』の前日譚として観たら「違うぞ」となってしまいますが、そうでないのでしたら充分に満足できます。
 冒頭は『エイリアン』を思い出させるようなシーンで始まり、期待させるものの、しばらくはいささか退屈な展開が続きます。しかし1時間を過ぎるあたりから、いきなりヒートアップ。体内に侵入するコブラもどき、そして開腹手術シーンで腹から出てくるタコもどき。んでもって、このタコもどきは成長し、終盤にタコとヒトデの合体したような姿になって再登場。こんなの、好きですねえ。とどめはエンドロール前です。あのエイリアン(映画『エイリアン』のエイリアン)が生まれるのですよ! うっほほーい。――このシーンを見られただけでも大満足しちゃいます。
 私が観たリドリー・スコット監督の映画では、1位はぶっちぎりで『エイリアン』、少し離れて2位は『ブレードランナー』、もう少し離れて3位は『プロメテウス』でしょうか。かなりの高評価です。
 ただ1点。吹替で観たのですが、エリザベス・ショウ(主人公の女性考古学者)の口調が幼く、小学生が話しているようにしか思えなくて……。ちょくちょく興ざめしちゃったことが残念です。
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映画『遊星からの物体X ファーストコンタクト』

 観ました、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』。
 と、思わず倒置法を使いたくなるほど、待ち焦がれていた映画です。(昨年8月8日の記事参照)
 きっちりと『遊星からの物体X』の前日譚になっていて、観ている間の楽しさったら言葉には表わせません。ラストシーンが見事に前作の冒頭につながっているのも嬉しいですね。
 しかしながら、今作を観て改めて思ったのは前作の素晴らしさです。たとえば特撮。もちろん今作の特撮(エイリアン、すさまじい!)には目を奪われましたけれど、前作が30年前の作品ということを考えると――あの時代にあの映像! 驚くしかありません。 
 また、この映画の大きな魅力は疑心暗鬼による緊迫感と思います。今作でもそれは踏襲されていましたが、前作と比べると今ひとつ感がありました。
 やはり、まずは『遊星からの物体X』があり、それがあっての『遊星からの物体X ファーストコンタクト』ということなのでしょうね。
 など、ぐだぐだ言いつつも満足しております。――面白かった~。楽しかった~。
遊星からの物体X ファーストコンタクト.jpg
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『滅びざるもの』

 書こうか迷ったのですが……。
『僕らを育てたSFのすごい人』を読んで、ものすごく気になった箇所があります。
 37ページ、「宇宙塵」掲載作品に関して――
抜粋.jpg
 以下、事実のみ列挙します。
滅びざるもの.jpg
 長編『滅びざるもの』は「宇宙塵」63号(1963年1月号)~74号(同年12月号)に連載されたのち、1979年、徳間書店よりハードカバーで刊行されました。1981年、徳間文庫に収録。
「第三部 故郷テキュニット」は「宇宙塵」68号(1963年6月号)~70号(同年8月号)に掲載。幸い、『滅びざるもの』が連載された「宇宙塵」は手元にあります。単行本と簡単に見比べてみました。ざっと眺めた限りですが、だいたい同じみたいです。

 短編「テキュニット」は「SFマガジン」127号(1969年11月号)に発表。短編集『テキュニット』三一書房(69)、『サロンは終った』ハヤカワ文庫JA(74)に収録されています。
SFマガジン127号.jpg テキュニット.jpg サロンは終った.jpg
『サロンは終った』の「あとがき」には以下のように書かれています。

テキュニット=昭和四十四年八月二十八日、SFマガジンに出す作品として書いた。もっとも、これは三一書房から出た短篇集におさめられ、本のタイトルにもなっている。この話、もともと、同人誌“宇宙塵”に連載した“滅びざるもの”という連作の中の“故郷テキュニット”を下敷にしているので……ぼくとしては、何だか半分未練を残しながら仕上げたような記憶がある。

 このとき、柴野さんと山本さんに何が起こっていたのでしょう。ほんと、魔が差したとしか思えません。
 素晴らしい本であるだけに、残念! 心の底から思います。
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『僕らを育てたSFのすごい人』

僕らを育てたSFのすごい人.jpg 宇宙塵48号.jpg
 ゆえあって、ファンジン『僕らを育てたSFのすごい人』アンド・ナウの会(09)――柴野拓美インタビュー(聞き手/山本弘)を手に取りました。入手した際にざっと目は通していますが、ちゃんと読むのは今回が初めてです。
 柴野さんの読書遍歴に始まり、空飛ぶ円盤研究会、宇宙塵、SFアニメとの関わり、SF考証、日本SF大会、SF翻訳……。ゲップが出るほど濃い内容です。
 ん? と気になったのは40ページ、「宇宙塵」に関する話題のなかで――
>加納一朗さんは『ギズモ』と、(大藪春彦調や星新一調の)パロディを貰っています。
 と発言されていることです。もちろん私が気になるのは「星新一調」(笑)。『宇宙塵INDEX』SFファングループ資料研究会(77)でチェックし、当該号――「宇宙塵」48号(1961年9月号)をダンボールから取り出します。
>パロデイ・シート② 加納一朗
> デラックスなたのしみ 星新一調
> シャーロック・ホームズの事件簿(番外) 「捕星船業者の消失」事件 コナン・ドイル調
 さっそく読みました。
 さすが手練れですねえ。きっちりとしたショートショートで、星新一作と言われたら、そのまま信じてしまいそう(笑)。
 こういう作品を確認できたことも嬉しいですが、もうひとつ、副産物がありました。この号では「掌篇競作特集」が組まれているのです(おお、広瀬正「もの」が!)。「パロデイ・シート」の2編も含め、この号はショートショートの特集号と言ってもいいかもしれません。
 やっぱり、ちゃんと読まないといけないなあ。――反省しております。
目次.jpg
 ちなみに、「パロデイ・シート」は全3回で、採り上げているのは、第1回(46号)ではブラッドベリと大藪春彦、第3回(49号)では尾崎紅葉と加納一朗です。本人が本人のパロディ(笑)。タイトルでは「加納一朗調(?)」となっています。

 あ、そうだ。
 シャーロッキアン・北原尚彦さんは「パロデイ・シート②」のホームズ・パロディをご存じかな。
 ま、いいや。スキャンして、送りつけてしまおう(笑)。

シャーロック・ホームズの災難.jpg【追記】
 北原さんから電光石火で返信がありました。
 北原尚彦編『日本版シャーロック・ホームズの災難』論創社(07)に収録……。
 げっ。し、失礼しました~。
 ざっと目は通したんだけど、ちゃんと読んでなかったなあ。>この本。
 というわけで、もう一度。
 やっぱり、ちゃんと読まないといけないなあ。――反省しております。
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映画『エクスクロス 魔境伝説』

 映画『エクスクロス 魔境伝説』を観ました。原作は上甲宣之『そのケータイはXX(エクスクロス)で』とのことですが、全く知りません。

 予備知識なしに観始めて、最初はホラー映画かなと思っていたのですけれど、うはは、ホラーの衣をまとった爆走スラプスティック映画でしたか。ロバート・ロドリゲスとかクエンティン・タランティーノとか、そんな名前が脳裡をぐるぐる(嬉)。いやあ、好きですねえ、このアホらしさ。
 監督の深作健太はかの深作欣二の息子だそうで……。父親のスケールにはまだまだ及びませんが、今後、ちょっと気に留めておこうと思わせるだけの魅力ある作品でした。いやまあ、矛盾だらけで突っこみどころ満載、マジメに観たら腹が立つ映画なんですけれどね(笑)。


1/2 XX(エクスクロス) ~魔境伝説~ 投稿者 amenonakani

2/2 XX(エクスクロス) ~魔境伝説~ 投稿者 amenonakani
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藤本泉のSF短編

 唐突ですが、藤本泉がSF専門誌に寄稿した短編を調査しました。

「ひきさかれた街」――「SFマガジン」1972年3月号(157号)
「十億トンの恋」――「SFマガジン」1972年8月号(162号)
「クロノプラスチック1008年」――「SFマガジン」1973年3月号(170号)
「紙幣は吹雪のごとく」――「SFマガジン」1974年4月号(184号)
「クロノプラスティック六〇二年」――「奇想天外」1977年3月号(12号)
「後天性多肢症」――「奇想天外」1978年9月号(30号)
「後天性多肢症(完結編)」――「奇想天外」1978年10月号(31号)

 続けて、単行本への収録状況を調査。
 藤本泉には2冊のSF作品集があります。

『時界を超えて―東京ベルリンの壁―』旺文社文庫/1985年5月発行
  「時界を超えて」*書き下ろし
  「ひきさかれた街」
  「クロノプラスティック六〇二年」
『一〇〇八年源氏物語の謎』旺文社文庫/1986年10月発行
  「一〇〇八年源氏物語の謎」*「クロノプラスチック1008年」を改題
  「紙幣は吹雪のごとく」
  「後天性多肢症」

 なるほど、「十億トンの恋」だけが著者のSF作品集に収録されなかったのですね。
 この作品は石川喬司・伊藤典夫編のアンソロジー『夢の中の女 ロマンSF傑作選』ベストブック社・Big Bird Novels(76)/旺文社文庫(84)に収録されています(書影は前の記事)。それゆえ、同じ旺文社文庫への収録は見合わせたということでしょうか。
 アンソロジーということですと、「ひきさかれた街」は筒井康隆編『'72日本SFベスト集成』トクマノベルス(76)/徳間書店(79)/徳間文庫(80)に収録されています。
時界を超えて.jpg 1008年源氏物語の謎.jpg 72日本SFベスト集成.jpg
 以上、調査終了です。
 こういう調査は楽しいな(笑)。

【追記】を読む。


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Big Bird Novelsのアンソロジー

 石川喬司・伊藤典夫編『夢の中の女 ロマンSF傑作選』ベストブック社・Big Bird Novels(76)が気になり、書棚チェック。すぐに見つかり、ついでに、一緒に並んでいた2冊も取り出してきました。
 山村正夫編『死体消滅 戦慄ミステリー傑作選』ベストブック社・Big Bird Novels(76)
 中島河太郎編『血染めの怨霊 怪奇傑作選』ベストブック社・Big Bird Novels(76)
夢の中の女.jpg 死体消滅.jpg 血染めの怨霊.jpg
 いやあ、いいアンソロジーだなあ。懐かしいなあ。
 Big Bird Novelsのアンソロジーはほかにも出ていたような気がします。
 ネット検索しましたら、ここに――

 死体消滅<戦慄ミステリー傑作選> 山村正夫・編 1976年
 夢の中の女<ロマンSF傑作選> 石川喬司、伊藤典夫・編 1976年
 処刑者消失<法廷ミステリー傑作選> 日影丈吉・編 1976年
 殺人出世<異色本格ミステリー> 山村正夫・編 1976年
 ハードボイルド傑作選1 中島河太郎・編 1976年
 血染めの怨霊<怪奇傑作選> 中島河太郎・編 1976年
夢の中の女(文庫).jpg
 とありました。1976年に集中して発行されたのですね。
 6冊中、私が買ったのは3冊。この選び方からも、私の嗜好がわかります(笑)。当時の私は、こういったアンソロジーによって読書の幅を広げていったのでした。

 これらのうち、『夢の中の女』はのちに旺文社文庫で再刊されています(1984年)。ほかの5冊はどうなんでしょ。
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『スーパージェッター』

 昨年末、CD『テレビまんが主題歌のあゆみ』で古いアニメの主題歌を聴きまくりました。ハマり具合に差はありますけれど、ほとんどの番組は少なくとも一度は観たことがあります。もう何とも言えず懐かしかったですね。
スーパージェッター.jpg
 今日、ゆえあって久しぶりにマンガ『スーパージェッター』を手にしました。あのCDに収録されているアニメのなかで『スーパージェッター』は、確実にベスト3にはいるくらい好きな番組です。マンガを読んでいるうちに無性にアニメを観たくなり、毎度のごとくネット検索。――おお、あるある(嬉)。>GyaO!
 何度でも書いちゃいますが、本当に便利な時代になりました。
 しかし、アニメ(第1話)を観て、違和感が……。
 ジャガーって、こんな顔だっけ。マンガとは全然違うなあ。それに第1話で死んじゃう? マンガではジェッターの宿敵として、何度も登場したのに……。
 う~~~ん。どうやらアニメとマンガを混同しちゃっているようです。
 ウィキペディアを見ますと、アニメの放送は、1965年1月7日から1966年1月20日まで。私が7歳~8歳のときですか。全く覚えていませんが、マンガを読んだのはそのあとと思います。で、マンガは何度か読み返していますし、そう考えると、マンガの記憶が強く残っているのは当たり前ですね。
 ウィキペディアにはアニメ各話のデータも掲載されていました。脚本家の名前を見ると、のけぞりますよ。筒井康隆、眉村卓、豊田有恒、半村良、加納一朗、山村正夫、辻真先……。もちろん、当時は誰ひとりとして知りませんでした。
 第1話の放送は48年前! ほぼ半世紀前なんですね。
 感慨に耽りつつ、マンガに戻ります。
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『幻の活動大写真』

幻の活動大写真.jpg 気が向くと少しずつ、古いビデオテープやカセットテープの整理をしています。要するにDVD化、CD化です。
 本日、背にこのように(→右画像)書かれたビデオをDVD化しました。
『幻の活動大写真』――この番組のことはよく覚えています。観たことがないどころかタイトルすら知らない映画がどっさりと放送されたのでした。
 ネット検索して、この映像はビデオで市販されているとわかりました。テレビでは全3回の放送でしたが、ビデオ版は全6巻。つまり、ビデオ2本分をテレビでは1回に放送したんですね。大正末期から昭和初期にかけての作品が中心で、古くは大正14年(1925年)から、最も新しいもので昭和14年(1939年)です。(詳しい内容に関しては、ビデオ発売サイトを)
 うちのビデオテープ(VHS3倍速録画)には『幻の活動大写真』だけではなく、NHK「その時歴史は動いた~戦火の中でアニメが生まれた~」も録画されていました。『桃太郎 海の神兵』(1945年公開の長編アニメ)の特集番組です。これまたネット検索し、2000年6月28日放送と判明。『幻の活動大写真』の放送は、その少し前と思われます。
 DVD化作業の途中に出かけたりもしていましたので、ちゃんとは観ていないのですが、このレトロ感、たまりませんねえ(嬉)。
 永久保存DVDです。

 YouTube検索してみたところ、「茶目子の一日」がありました。

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