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『夜鳥』

 モーリス・ルヴェル『夜鳥』春陽堂(28)ゲット!!!!!
 いやあ、長かったですねえ(感涙)。

 ルヴェル初体験は、はっきりは覚えていませんが、おそらく高校生のころに読んだジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』東京創元社・世界大ロマン全集(57)に併録されていた「モーリス・ルヴェル短編集」(全14編)だろうと思います。
夜鳥(春陽堂).jpg 八十日間世界一周.jpg
 時は流れ、私はショートショートの研究を始めました。その資料としてルヴェルの本も揃えておこうと考えたのですが……。
「別冊宝石32 世界探偵小説全集5 フランス傑作篇」岩谷書店(53/全14編。世界大ロマン全集と同一)は簡単に入手。『ルヴェル傑作集』創土社(70/全25編)はちょっぴり苦労して入手。『夜鳥』創元推理文庫(03/全31編。春陽堂版に1編増補)は新刊で購入。しかし、そのあとは……。
別冊宝石.jpg ルヴェル傑作集.jpg 夜鳥(創元推理文庫).jpg
 インターネット時代、お金さえ出せばすぐに買えるわけですが、読む気もない本(収録作品はすべて、創元推理文庫『夜鳥』で読めます)に1万だの2万だのを出す気にはなれません。気長に待っていれば、いつか買えるだろうと思っていましたところ、ようやく! その「いつか」がやってきました。リーズナブルなお値段で買うことができ、大納得であります。
 あと残るは『青蝿』博文館文庫(39/全29編。春陽堂『夜鳥』から1編割愛)ですが、『夜鳥』以上に入手は難しそうです。まあ、これも読む気はないわけですし、気長に待ちましょう。

【追記】
ブックハンターの冒険.jpg ふと思い出して、牧眞司『ブックハンターの冒険 古本めぐり』学陽書房(00)に収録されている「忘れられた作家、モーリス・ルヴェル」を読み返しました。
『青蝿』は――
>『夜鳥』から二篇をのぞいた文庫化
 と書かれています。ん? 記事本文では1編割愛と書きました。私は実物を持っていないので、ネット検索です。2編? 1編? どっちなんでしょ。
 それにしても牧くん、春陽堂『夜鳥』をずいぶん高く買ったみたいです。私の買値(たぶん9割くらい安い)を聞いたら卒倒するかも(笑)。いやもちろん、創元推理文庫で再刊される前とあとでは価値が全く違いますから、そんな比較は意味がないですが。

【追記】12月3日
 調べてみましたら、2編割愛のようです。>『青蝿』
コメント(2) 

コメント 2

牧眞司

いまバタバタしていて現物を確認できないのですが、創元文庫版『夜鳥』の解説を書いたときつくった資料によれば、『青蠅』未収録は、「麥畑」と「空家」の2篇のようです。

by 牧眞司 (2013-12-03 18:38) 

高井 信

 ありがとうございます。
>『青蠅』未収録は、「麥畑」と「空家」の2篇のようです。
 たぶん、それで間違いないと思います。
 ネット情報に惑わされ、お恥ずかしい限りです。
 

by 高井 信 (2013-12-03 21:44) 

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