『つぎはぎプラネット』

　星新一『つぎはぎプラネット』新潮文庫（13）が届きました！
　星マリナさんの依頼で、星新一さんの初出リストを作り始めたのが2011年の春でした。山本孝一さんと和田信裕さんに協力をお願いし……。
　あれから2年あまり、こうして単行本未収録作品集の刊行として結実したわけです。いやあ、感無量でありますねえ。いろいろと書きたいことはあるんですけれども、こうして本を手に取ると、すべてが吹き飛んでしまいます。
　マリナさんはもちろん、この間ずっと手伝ってくれた山本さん、和田さん。最終段階（未収録であるか否かのチェック）で協力してくれた新井素子さん、牧眞司くん。ほかにも、ピンポイント（作品や情報の提供）で協力してくれた友人たち……。
　皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

　書店に並ぶのは今月28日と聞いています。今しばらくお待ちくださいね。＞星新一ファンの皆さま

コメント 15

私の所にも届きました。解説から読み始めることはありませんが、この本に限っては別です。

いろんなことがありましたね～。長きにわたって舵取りをしてきた高井さんには本当にお世話になりました。あらためてお礼を申しあげます。
文庫本という形を得て、新しい読者を獲得しつつ読み継がれていくという方向性は、星さんが願っていたことでもあると思います。
by 和田信裕 (2013-08-22 15:56) 

　和田さん、長い間、ありがとうございました。星ファンでよかった～と心から思える日ですよね。
　未収録調査はこれで一段落ですが、少し休んだら、新たな調査をスタートさせようと思っています。その際にはまたご協力を仰ぐことになりますので、よろしくお願いいたします。
by 高井　信 (2013-08-22 17:02) 

「つぎはぎプラネット」、私もいただきました。
高井さんに誘われて星さんの作品リスト作成に参加したのが二年半前。
それが単行本未収録作品集の刊行につながるとは、思いもしませんでした。
初めて読んだ星さんの本は「おせっかいな神々」。
それから星さんを読み続け、四十数年たって未収録作品集のお手伝いができるとはファン冥利に尽きます。
この「つぎはぎプラネット」は知られていない作品が読めるだけでなく、表紙の絵もいいし、高井さんの解説もおもしろい。
これで税込７０４円はお買い得です。
この本がきっかけになって新たな星ファンが生まれてくれるといいですね。
私も二年半にわたって楽しい夢を見ていたような気分です。
ありがとうございました。
by 山本孝一 (2013-08-22 17:17) 

みなさん、ご苦労さまでした。
先輩格のひとに「ご苦労さま」と言うのは、日本的マナーでは失礼とされますが、さすがに『つぎはぎプラネット』ほどの一大事業となると、ほかに声のかけようがありません。
ぼくもちょっとだけ協力させていただき、星ファンとして勲章をもらった気分です。
いまは、高井さんの解説に興奮しぱなっしです。
名調子！
by 牧眞司 (2013-08-22 19:32) 

　山本さんも長い間、ありがとうございました。
＞高井さんの解説もおもしろい。
　うわっ、嬉しい。そういえば、記事本文に解説のことを書くのを忘れていました。はい、私が書いています。
　もう一点、書くのを忘れていたことがありました。
『つぎはぎプラネット』はまだ発売前ですが、早くも増刷が決まっています。確実に初刷をゲットしたい方は早めに買われたほうがいいと思います。

　全国の星ファンと喜びを共有できるまで、あと6日。
by 高井　信 (2013-08-22 19:36) 

　おお、山本さんへのレスを書いている間に牧くんのコメントが。
　牧くんもありがとうございました。
＞いまは、高井さんの解説に興奮しぱなっしです。
＞名調子！
　ほんと、いろんなことがあったのですよ。和田さんが言ってましたが、下手なミステリ小説を読むより面白かった！　その一端でも伝われば、と思って書きました。
　興奮というのは最高の誉め言葉ですね。嬉しいです。
by 高井　信 (2013-08-22 19:44) 

私も仕事柄、一足先に拝見することが出来ました。
高井さんの解説、楽しく、また皆さんの苦労の結晶がこの一冊なのだと実感する、素晴らしいものでした。
「SF■■の助」、笑いました。
「回転」、一度自分でも調べてみようかなあと思ったり。

大事に大事に読みたいと思います。

高井さん、マリナさん、山本さん、和田さん、牧さん、新井さん、そして本書にかかわった皆さんに最大級の感謝を。

ありがとうございました！
by 尾川健 (2013-08-22 21:51) 

連続投稿、すみません。

「回転」、ふと思ったのですが、
「週刊漫画サンデー」1961.1.14掲載の「開業」が、「開業」→「開店」→「回転」となったのでは…。

by 尾川健 (2013-08-22 21:58) 

＞本書にかかわった皆さんに最大級の感謝を。
　尾川くんにも作品を提供していただきましたから、関係者ですよ。献本の手配をしてありますが、見本段階での発送は冊数的に難しいとのこと。あと1週間くらい、お待ちくださいね。（ほかの作品提供者の皆さんも同様です）

「回転」の件、ありがとうございます。
　充分にありうる話ですね。こちらでもその可能性を検討しましたが、確定はできず……。ともあれ「回転」という作品は存在しないという結論に達したのです。
　そんな作業がいーっぱい。推理と調査の繰り返し。先のコメントにも書きましたが、下手なミステリを読むより面白かったです。
by 高井　信 (2013-08-22 22:25) 

＞推理と調査の繰り返し。
　現物探求を忘れていました。これが最も大変でした。
　ほとんど考古学者になった気分（笑）。
by 高井　信 (2013-08-22 22:36) 

ありがとうございます。

少しでも協力することが出来て嬉しいです。

「ボッコちゃん」を夢中で抱えて読んでいた中学生の自分に教えてやりたいです。
by 尾川健 (2013-08-22 23:12) 

ほんとに、御苦労さまでした。
＆
素晴らしい成果、ありがとうございました。

28日、すっごく楽しみです。
by 橋本喬木 (2013-08-23 08:15) 

　橋本さん。
「来たかネッシー　待ってたパンダ　あとはＥ・Ｔ動物園」も収録されていますよ。
　お楽しみに。
by 高井　信 (2013-08-23 09:42) 

本日、入手、拝見しました。
ずっしり重く感じます。

ベストドロップとは、ご存じのとおり、
紅茶を抽出する際のさいごの一滴ですが
まさにベストドロップな一冊ありがとうございました！
全作品読破認定証も楽しく拝見してます。

気にされてる方も多いかもしれませんが
今回の出版で星新一作品は、1001ではなく
何作品と判断されるようになったのですか?
by 鈴木太郎と申します (2013-08-28 13:35) 

　お買い上げ、ありがとうございます。＞鈴木さん
　お楽しみいただければ幸いです。

＞今回の出版で星新一作品は、1001ではなく
＞何作品と判断されるようになったのですか?
　いえいえ、1001編を書いたとされたときから、すでに1001編以上だったわけで、以前の『きまぐれスターダスト』が出たときもそうでしたし、今回の『つぎはぎプラネット』が出ても、やはり星さんは「ショートショート1001編を書いた作家」なのです。
　正確な数字を知りたければ、星新一公式サイトのホシヅル図書館「初出リスト」で数えてみてくださいね。
http://www.hoshishinichi.net/list/26.html
　私は数えていませんが、1100～1200の間でしょうか。

　名前に「と申します」は不要ですので、その点ご留意いただくようお願いします。
by 高井　信 (2013-08-28 16:41)