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眉村卓のジュブナイル

 昨日の記事の続きです。
 好きな作家はたくさんいますが、基本的には「とりあえず読めればいいけど、できれば初刊本が欲しいな。別版も気が向けば買っちゃうな」というスタンスです。要するに、いいかげんなんですね。(星新一に関してもそうでしたが、ショートショートの研究を始めて間もなく、全著作を収集しようと決意しました。頑張っております)
 ということで、眉村卓です。言うまでもなく私は眉村卓の愛読者で、けっこう本を持っていますが、昨日、アマゾンで眉村卓の文庫本を検索していて、ふと――
 大人ものの著作はだいたい把握しているなあ。でもジュブナイルは、頭のなかで整理できてないなあ。特に初刊本の書誌情報なんて、あやふやで曖昧で……。
 と気がつきました。
 大熊宏俊さんの管理する眉村卓応援サイト「とべ、クマゴロー!」には眉村卓の詳細な著作リストが掲載されています。「眉村 卓 著書リスト【ジュヴナイル】」のデータを参考に、脳内&所有本を整理することにしました。(大人向けとジュブナイルは、その線引きが微妙な作品もありますが、ここはもう、大熊さんの分類を全面的に採用)
 以下、初刊本のデータです。

『なぞの転校生』盛光社・ジュニアSF(67)
『天才はつくられる』秋元書房・ヤングシリーズ(68)
『地球への長い道』毎日新聞社・毎日新聞SFシリーズ(70)
『まぼろしのペンフレンド』岩崎書店・エスエフ少年文庫(70)
『ねじれた町』すばる書房・SFバックス(74)
『二十四時間の侵入者』秋元文庫(74)
『地獄の才能』秋元文庫(75)
『還らざる城』旺文社ノベルス(75)
『ねらわれた学園』角川文庫(76)
『深夜放送のハプニング』秋元文庫(77)
『泣いたら死がくる』秋元文庫(77)
『閉ざされた時間割』角川文庫(77)
『白い不等式』秋元文庫(78)
『つくられた明日』角川文庫(80)
『一分間だけ』角川文庫(80)
『とらえられたスクールバス(全3巻)』角川文庫(81・81・83)*のちに『時空の旅人』と改題
『逃げ姫』集英社文庫コバルトシリーズ(83)
『孔雀の街』集英社文庫コバルトシリーズ(84)
『ぼくらのロボット物語』岩崎書店・あたらしいSF童話(85)
『月光の底』集英社文庫コバルトシリーズ(85)
『侵入を阻止せよ』集英社文庫コバルトシリーズ(86)
『里沙の日記』集英社文庫コバルトシリーズ(88)
『それぞれの遭遇』ケイブンシャ文庫コスモティーンズ(88)
『ライトグレーの部屋』集英社文庫コバルトシリーズ(90)

『ねらわれた学園』の初刊本が角川文庫というのは意外でした。そういえば、それ以前の出版情報は頭のなかになかったですねえ。なるほど~。
 ま、それはともかく、このうち私が持っていないのは――
『なぞの転校生』盛光社・ジュニアSF(67)
『天才はつくられる』秋元書房・ヤングシリーズ(68)
『地球への長い道』毎日新聞社・毎日新聞SFシリーズ(70)
『還らざる城』旺文社ノベルス(75)
『白い不等式』秋元文庫(78)
『ぼくらのロボット物語』岩崎書店・あたらしいSF童話(85)
『月光の底』集英社文庫コバルトシリーズ(85)
『侵入を阻止せよ』集英社文庫コバルトシリーズ(86)
 以上の8冊でした。
『なぞの転校生』~『白い不等式』の5冊は別版を持っていますので、いつでも読むことができます。しかし『ぼくらのロボット物語』~『侵入を阻止せよ』の3冊は初刊本しか出ていなくて、それを持っていないということは……。これはチェックしておいて、どこかで見かけたら買うことにしましょう。
 今回、書影を掲載するのは大変なので、パスします。書影を楽しみにされている方、申しわけありません。

 最後に――大熊さんへ。
『なぞの転校生』ですが、鶴書房盛光社・SFベストセラーズ(発行年不記載)のデータが抜けていますよ~。

【追記】
 ふと、角川文庫の『ねらわれた学園』には複数のカバーがあることを思い出しました。
 何種類あるのか気になり、さっそくネットで画像検索。うちにある本も含め、確認できたのは以下の4種です(角川スニーカー文庫は除く)。
イラスト.jpg 薬師丸ひろ子1.jpg 薬師丸ひろ子2.jpg 原田知世.jpg
 これだけかなあ? もしこれら以外の表紙をお持ちの方がおられましたら、お知らせいただけると嬉しいです。

【追記】3月6日(コメント欄参照)
 尾川健くんが角川ホームライブラリー版『農協月へ行く』の画像を送ってくれました。ありがとうございます。
 角川文庫のカバーを外すと、こんな感じになりますね。
 隣に、角川文庫の星新一『きまぐれロボット』(カバーを外して)を並べてみました。似てるけど、ちょっと違う……。
農協月へ行く.JPG きまぐれロボット.jpg
コメント(4) 

コメント 4

大熊宏俊

わ、ご指摘感謝です。
あわてて追加しました。→http://www3.ocn.ne.jp/~kumagoro/mayu-jv.htm
発行年不記載のようでどうしようかと思いましたが、アマゾンでは72年発売になっており、併記しました。
しかし、その後の青い鳥文庫等も手抜きで申し訳ありません。言い訳ですが、素人の見よう見まね故HTMLのタグが訳がわからなくなってしまっていて、触ろうという気持ちが発動しません(汗)。そのうち何とかしたいと思いますm(__)m
by 大熊宏俊 (2013-03-03 20:10) 

高井 信

 細かくて、すみません。こういうの、気になっちゃうんですよねえ。
 いろんなところで、突っ込みまくっています。多くの場合、心のなかで、ですが(笑)。
by 高井 信 (2013-03-03 22:10) 

尾川健

私は所持していませんが、角川愛蔵版ホーム
ライブラリー(ハードカバー文庫)で『ねら
われた学園』があります。
筒井さんは『農協月へ行く』、星さんは『気
まぐれロボット』です。
時々ネットオークションでこのホームライブ
ラリー版はまとまって出ていますが(全百冊)、
場所を考えると手が出ません。

by 尾川健 (2013-03-04 22:30) 

高井 信

 へえ。角川文庫のホームライブラリーって、名前は知っていますが、現物を見たことはありません。カバーが付いているのでしょうか?
>時々ネットオークションでこのホームライブ
>ラリー版はまとまって出ていますが(全百冊)、
>場所を考えると手が出ません。
 ラインナップは知りませんけど、おそらく欲しい本は数冊。他の本をどうするか、困っちゃいますよねえ。
 私も『きまぐれロボット』は欲しいなあ~。
by 高井 信 (2013-03-05 00:03) 

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