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『僕らを育てたSFのすごい人』

僕らを育てたSFのすごい人.jpg 宇宙塵48号.jpg
 ゆえあって、ファンジン『僕らを育てたSFのすごい人』アンド・ナウの会(09)――柴野拓美インタビュー(聞き手/山本弘)を手に取りました。入手した際にざっと目は通していますが、ちゃんと読むのは今回が初めてです。
 柴野さんの読書遍歴に始まり、空飛ぶ円盤研究会、宇宙塵、SFアニメとの関わり、SF考証、日本SF大会、SF翻訳……。ゲップが出るほど濃い内容です。
 ん? と気になったのは40ページ、「宇宙塵」に関する話題のなかで――
>加納一朗さんは『ギズモ』と、(大藪春彦調や星新一調の)パロディを貰っています。
 と発言されていることです。もちろん私が気になるのは「星新一調」(笑)。『宇宙塵INDEX』SFファングループ資料研究会(77)でチェックし、当該号――「宇宙塵」48号(1961年9月号)をダンボールから取り出します。
>パロデイ・シート② 加納一朗
> デラックスなたのしみ 星新一調
> シャーロック・ホームズの事件簿(番外) 「捕星船業者の消失」事件 コナン・ドイル調
 さっそく読みました。
 さすが手練れですねえ。きっちりとしたショートショートで、星新一作と言われたら、そのまま信じてしまいそう(笑)。
 こういう作品を確認できたことも嬉しいですが、もうひとつ、副産物がありました。この号では「掌篇競作特集」が組まれているのです(おお、広瀬正「もの」が!)。「パロデイ・シート」の2編も含め、この号はショートショートの特集号と言ってもいいかもしれません。
 やっぱり、ちゃんと読まないといけないなあ。――反省しております。
目次.jpg
 ちなみに、「パロデイ・シート」は全3回で、採り上げているのは、第1回(46号)ではブラッドベリと大藪春彦、第3回(49号)では尾崎紅葉と加納一朗です。本人が本人のパロディ(笑)。タイトルでは「加納一朗調(?)」となっています。

 あ、そうだ。
 シャーロッキアン・北原尚彦さんは「パロデイ・シート②」のホームズ・パロディをご存じかな。
 ま、いいや。スキャンして、送りつけてしまおう(笑)。

シャーロック・ホームズの災難.jpg【追記】
 北原さんから電光石火で返信がありました。
 北原尚彦編『日本版シャーロック・ホームズの災難』論創社(07)に収録……。
 げっ。し、失礼しました~。
 ざっと目は通したんだけど、ちゃんと読んでなかったなあ。>この本。
 というわけで、もう一度。
 やっぱり、ちゃんと読まないといけないなあ。――反省しております。
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