SSブログ

「S-Fファンジン」復刊2号

 北原尚彦さんに送っていただいた本――第2弾です。
「S-Fファンジン」2012年8月号(復刊2号)
 昨年発行された復刊1号(この記事)のタイトル・ロゴは「S-Fマガジン」初期の号(創刊号~18号。いわゆる丸背)を模していましたが、復刊2号は19号(1961年8月号)以降のものです。
「S-Fファンジン」復刊2号と「S-Fマガジン」19号を並べてみましょう。
SFファンジン.jpg SFマガジン.jpg
 うわ、そっくり。しかも両誌とも空想科学小説コンテストの入選作が発表され、その文字が表紙を飾っているのですね。(「S-Fマガジン」は、表紙では「S・Fコンテスト」となっていますが、目次や本文では「空想科学小説コンテスト」です)
 今回も、まずは座談会――「SFターミナルの青春」を読みました。出席者は大野輝之、難波弘之、波津博明、門倉純一、菊池誠、巽孝之、小谷真理、立花眞奈美。
 まだ私がファンダムどころかSFという言葉すら知らなかった時代の話です。皆さん、すさまじいパワーだったんですねえ。感心してしまいます。
リュウ.jpg ちょくちょく藤原龍一郎という名前が出てきます。座談会に参加予定でしたが、出張がはいってしまったとのこと。これは残念。古いファンジンを読んでいると、そこらじゅうで目にする名前で、彼が参加していたら、さらに楽しい座談会になったことでしょう。私は一度お会いしたことがあるだけですが、山本孝一さんは親しいんですよね。
 あ、そうだ。藤原さんが出されたファンジンを1冊、ご紹介しましょう。――「別冊ひゅうまんるねっさんす101号 リュウ」ハイ・ソサエティ(発行日記載なし)です。A7判(文庫本の半分の大きさ)、本文16ページ。藤原さんの小説「ちがう」(「SFマニア」17号より改稿転載)を収録。「ひゅうまんるねっさんす」だの「SFマニア」だの、わかる人だけわかってください(笑)。
 いやあ、それにしてもファンダムの先輩方は元気ですね。私も頑張らなきゃ。

【追記】
「SFマニア」終刊号(1971年12月1日発行)と「星群」創刊号(1972年2月1日発行)です。(コメント欄参照)
SFマニア.jpg 星群.jpg
 ブログの読者でこういう書影を喜ぶ人は何人くらいいるのかな。10人以上はいるような気がしますが、さて……。
コメント(8) 

コメント 8

斎藤肇

 ここで昨年の復刊号の記事を読んで、懐かしくて波津さんを検索したら連絡が取れまして、勢いで今号には原稿を書いてしまってます。(私、イスカは退会してたはずなんですが)
 SFと呼んでいいかどうか、微妙な作品なんですが、なあに、30年前ならSFだったはず。そんな時の流れを感じたことでした。
by 斎藤肇 (2012-11-21 18:16) 

高井 信

 引き続いて難波弘之さんの「日記~拝啓 内田樹さま~」を読み、採り上げられている『街場のマンガ論』は知らないけど、こんな事実誤認の本が堂々と出版されているのかと驚きました。
 そのことを書こうかとブログにアクセスしたら――
 おお、斎藤さん、お久しぶりです。
 ええ、書かれていますね。
> SFと呼んでいいかどうか、微妙な作品なんですが、
 え? 充分にSFでしょう。
>なあに、30年前ならSFだったはず。
 不勉強ゆえ最近のSFのことはよくわかりませんが、そうですか。最近ではこういう作品はSFかどうか微妙なんですか。
 私にはついていけないです。
by 高井 信 (2012-11-21 18:59) 

山本孝一

正直な話、中学・高校時代の同級生とは別に会いたいとは思わないし、懐かしいという想いも格別にありませんが、当時のSFファンダムの仲間には会いたいですねぇ。
名前が出てきた藤原龍一郎さんとは、今週の土曜日(24日)に京都で会う予定です。
かつて京都にあったSFファンクラブ「超人類」(「SFマニア」を発行していた)の方々とも40年ぶりに会えそうで楽しみで楽しみで。
藤原さんの「リュウ」、たしか藤原さんからもらったような。
SFファンでよかったなぁと最近つくづく思いますよ。
by 山本孝一 (2012-11-21 20:22) 

雫石鉄也

「超人類」というと「星群」の前身ですね。
私は「星群」になってからの入会なので、「超人類」のことは良く知らないのですが、高橋正則さんは今も親しくさせていただいてます。
高橋さん、最近はめったに出てきませんが、時々お会いします。
by 雫石鉄也 (2012-11-21 21:28) 

高井 信

 いいですねえ。>山本さん
 記事本文にも書きましたが、私が藤原さんと会ったのは一度だけです。2007年12月、東京で行なわれたホシヅル・パーティの会場。あのときは、編集者と作家という立場でした。一緒に仕事をしようという話でしたが、その後、藤原さんは異動され……。
 いまでも軽~い付き合いはあります。

 雫石さん。
 私は高橋さんとお会いしたことはあったかなあ。会ったかもしれませんが、申しわけないことに、まったく覚えていません。もし会ったとしても、30年くらい前に一度だけでしょう。
「SFマニア」は1冊だけ手元にあります。第40号(終刊号/1971年12月1日発行)。
「星群」と似たような体裁です。「星群」創刊号(1972年2月1日発行)と並べて、記事に書影をアップしますね。
by 高井 信 (2012-11-21 23:01) 

雫石鉄也

>ブログの読者でこういう書影を喜ぶ人は何人くらいいるのか>な。10人以上はいるような気がしますが、さて……。

私は喜んでますよ。

by 雫石鉄也 (2012-11-22 09:01) 

藤原龍一郎

山本孝一さんに「リュウ」の書影が掲載されているときいて、びっくりしてやってきました。B4版のわら半紙の裏表にガリ版印刷をして、色紙の表紙をつけただけのチープなものです。1969年、私が大阪府立池田高校の3年生だった頃に作ったような気がします。もちろん、私の手元にもありません。
タイトルは私の名前のリュウイチロウからとったのですが、ちょうどその頃、石森章太郎が「リュウの道」を少年週刊誌に連載していたので、それもアタマにありました。確か原紙を切って、大阪市内の小田根章君の家に印刷機をつかわせてもらいに行き、二人でつくった記憶があります。
ともかく、四十年以上以前の画像を見て、びっくりしました。
他のコメント欄に、山本孝一さんも書いていらっしゃいましたが、24日土曜日に京都で、旧「超人類」メンバー5人の40年超えオフ会をやってきました。山本さんから「ひゅうまんるねっさんす」の旧号をいただいてきましたので、再読して、記憶をよみがえらせたいと思います。
ともあれ、「リュウ」のことを思い出させていただき心から御礼申し上げます。
by 藤原龍一郎 (2012-11-27 08:03) 

高井 信

 おお、藤原さん。いらっしゃいませ。&ご無沙汰しています。
 驚かせて、すみません。>「リュウ」(笑)
 同窓会、羨ましいです。昔からのSF仲間って、いいですよね。昔話に花が咲く様子が浮かんできます。
 東京で藤原さんとお会いしたとき、ちょっとしか話せませんでした。またいつか、じっくりとお話ができる日も来ようかと思います。その際はよろしくお願いいたします。
by 高井 信 (2012-11-27 09:00) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。