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『新アラビア夜話』

 1001件目の記事です。「1001」といえば、どうしても星新一のショートショート1001編を思い浮かべてしまいます。こんな、早いときには5分とか10分で書けてしまう記事でも、1001件に達するまでには4年近くかかってしまうのです。ショートショート1001編(それも、ある程度のレベルを維持した作品)なんて、とんでもない数字と思います。
 これは偶然なのですが、しばらく前から星新一公式サイト初出リストを大改訂する作業をしていて、本日、サイトに改訂版がアップされました。昨年の12月に公開して以来、新発見があればその都度データを修正していますし、今年の2月には大改訂を行ないましたが、今回は前回以上の大改訂です。しばしばリストをご覧になっている方なら、◆(初出不明マーク)が激減していることを感じていただけると思います。
 大変な作業でしたけれども、成果が形になると嬉しいですね。もっとも、◆がなくなるまで作業は終わらないのですが……。
 ご協力をお願いいたします。>皆さま

 さて。
 一般的に「1001」といえば、多くの人たちは『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』を思い浮かべるでしょう。私も幼いころ、最初に認識した「1001」は『千夜一夜物語』でした。しかし、ここで『千夜一夜物語』のことを書いても面白くなくて――
 ロバート・ルイス・スティーヴンスンに『NEW ARABIAN NIGHTS』なる作品集があることをご存じの方は多いと思います(「自殺クラブ」と「ラージャのダイヤモンド」の2部構成。前者には3編、後者には4編、計7編)。邦訳は『新アラビア夜話』とか『自殺クラブ』のタイトルで何種類も出ています。
 私はこの本が好きで、見かけて気が向くと購入しています。
 けっこう買ったよなあ。何を持っているんだろ。
 ふいに気になり、記憶を頼りに書棚をうろうろ。発見した本を抜き出してきました。ショートショート集ではなく、きっちりとリストアップはしていませんが、こんなところでしょうか。 

全譯 新アラビヤ夜話』日本書院出版部(24)*全7編+「海邊の假屋」「夜の宿」「マレトロア老人の家の門」「ギターの使命」を収録。あとの4編は、もともとは『NEW ARABIAN NIGHTS』に収録されていて、のちに外されたようです。(所有しているのは裸本のため、書影は扉)
 この4編のみを収録した邦訳本も出ています。私が所有しているのは『臨海樓綺譚 他三篇』新月社・英米名著叢書(46)だけです。
『寶島他三篇』改造社・世界大衆文學全集(28)*『寶島』『ヂェキル博士奇談』『新アラビヤ夜話(全7編)』を収録。
『新アラビヤ夜話』岩波文庫(34)*全訳ではなく、3編のみ収録。
全譯新アラビヤ夜話.jpg 臨海樓綺譚.jpg 宝島.jpg 新アラビヤ夜話(岩波文庫).jpg
『新アラビヤ夜話』八雲書店・スティヴンソン小説全集(48)*全7編収録。
『自殺倶楽部』日本出版協同株式会社・サスペンス・ノベル選集(53)*全7編収録。
『自殺クラブ』福武文庫(89)*全7編収録。
『新アラビア夜話』光文社古典新訳文庫(07)*全7編収録。
新アラビヤ夜話.jpg 自殺倶楽部.jpg 自殺クラブ.jpg 新アラビア夜話.jpg
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