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愛蔵版「NULL」

 気持ち的には、昨日の記事の続きです。

 ブログを始めて間もなくの記事「ショートショートと私」にも書きましたが、私がショートショートを本格的に書こうと思い立ったのは、筒井康隆さん主宰のSF同人誌〈ネオ・ヌル〉に入会したことがきっかけです。
〈ネオ・ヌル〉の会誌「NULL」には愛蔵版もあり、「NULL」第7号(1977年4月30日発行)には発刊のお知らせが掲載されています。
 抜粋しますと――

◆愛蔵版NULL(1~7号合本)について
 SHINCONをはさんで三年間続いたNULLを完全収録した、ハードカバー版合本が発行されます。
 発行予定日・5月1日
 発行部数・百部限定(番号入)
 予価・六千円(送料共)

 欲しかったのですけれど、当時の私には手も足も出ない価格でした。完全に諦めていたのですが、10年近く経ってからだったでしょうか、某イベントで〈ネオ・ヌル〉関係者と会う機会があったんですね。もしやと尋ねてみると、余分をお持ちとのこと。お願いして、譲っていただきました。感謝感激!
 ずっしりと重いハードカバーを手にしたときには、なんとも言えない気持ちでしたねえ。初恋の人に再会したような……と言ったら大袈裟でしょうか(笑)。
NULL.JPG サイン.JPG
「NULL」に掲載された小説は、筒井康隆編『ネオ・ヌルの時代(全3巻)』中公文庫(85)に収録されていますので、容易に読むことができます。
ネオ・ヌルの時代1.jpg ネオ・ヌルの時代2.jpg ネオ・ヌルの時代3.jpg
コメント(3) 

コメント 3

尾川健

愛蔵版『NULL』もレアだと思います。作成時、
1号だけ残がなくて増刷して作ったと聞いてい
ます。現在某古書店に出てますが、当時の3.5
倍の値段がついていました。


by 尾川健 (2011-10-25 23:10) 

雫石鉄也

私も、ネオ・ヌルの会員でしたので、1~7号まで全部持っているのですが、この愛蔵版は入手しそこねました。
岡本俊弥氏と、SHINCONの実行委員長だった清水宏祐氏に実物を見せてもらったことがあるのですが。
by 雫石鉄也 (2011-10-26 08:16) 

高井 信

 尾川くん。
>現在某古書店に出てますが、当時の3.5
>倍の値段がついていました。
 まあ、30年以上前の100部限定本ですから、3.5倍くらいは当然かも。

 雫石さん。
>この愛蔵版は入手しそこねました。
 私が入手できたのは、ほんと、運がよかっただけです。
 雫石さんは関西ファンダムに顔が広いようですから、何かの機会に、ひょいと入手できてしまうかも。
by 高井 信 (2011-10-26 12:40) 

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