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「STAF」

 前回の記事「岬兄悟のファンジン」の続きです。
 まだ作家デビューはしていませんが、いよいよ「岬兄悟」として活動を開始。そんな時期に岬さんが関わっていたファンジンを紹介します。

「STAF」one(カメ企画/1978年4月発行)
 岬兄悟作品集として、ショートショート「空間(あな)」「海」「私」の3編を寄稿しています。
「STAF」two(カメ企画/発行日不明)
 岬兄悟名義でショートショート「石」「押し入れ」を寄稿。
「別冊STAF」(カメ企画/発行日不明)
STAF1号.jpg STAF2号.jpg 別冊STAF.jpg
 私と岬さんが出会ったのは1978年の秋です。「STAF」のメンバーを紹介してもらったのは、はっきり覚えていませんが、出会って間もなくのことだったと思います。そのときには、上記「STAF」は発行されていました。発行日不明の2冊も、おそらく1978年に発行されたものと思われます。
「STAF」のメンバーとは本当に楽しく遊びましたが、それはともかく――
 翌1979年、岬さんも私も商業誌デビュー。あれこれありまして、しばらく休んでいた「STAF」を発行することになりました。

「STAF」№3(カメ企画/1980年8月発行)
「STAF」№4(カメ企画/1981年4月発行)
STAF3号.jpg STAF4号.jpg
 この2冊では、思い切り遊ばせてもらいました。友人たちに「ファンジン出すんだ。よかったら、原稿書いて」と頼んでいたら……。
 え~。以下、目次から抜粋します。

★第3号の目次より
3号目次.jpg
★第4号の目次より
4号目次.jpg
 いやあ、楽しかったですね、あのころ。

コメント(16) 

コメント 16

小浜徹也

今から考えても、ものすごいメンバーですね。僕にとって「STAF」は、4号まで含めてぎりぎりリアルタイムの刊行物ではなく、でもその一方で、タイムラインを遡って考えても、ファンダム的にどう位置づけをしていいか分からない存在でした。当時、「特異な存在」と感じていたうちのひとつです。「仲良しの人たちでつくってる」というイメージは、当時から濃厚にあったんですが。
by 小浜徹也 (2011-06-18 21:47) 

高井 信

 関係者であった私から見ても、「STAF」は不思議なグループでした。「特異な存在」というのは、確かにその通りでしょうね。
 毎週土曜日、高田馬場で例会(=飲み会)を開催。ただひたすら、楽しかったです。
by 高井 信 (2011-06-19 05:53) 

森下一仁

岬さん、どうなさってるのかなぁ・・・。
奥さまともども、お会いしたいものです。
by 森下一仁 (2011-06-19 10:04) 

高井 信

 森下さん。あのときは原稿をありがとうございました。30年も前なんですねえ。
 岬さんとは私もご無沙汰しています。岬さん、SF関連のパーティーやイベントに出てくることはないですからね。あ、私もか(笑)。
by 高井 信 (2011-06-19 15:42) 

山本孝一

いやまぁ、なんとも凄いメンバーですね。
私は3号と4号を持っているだけなんですが(高井さんからいだいたのかもしれない)、当時私はプロレスに熱中してまして、STAFとは、プロレスラーのスタン・ハンセン、タイガ―・ジェッド・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ザ・ファンクスの頭文字をつないだ最強ののSF同人誌を意味しているのですか?なんてバカな手紙を出したおぼえがあります。
by 山本孝一 (2011-06-19 17:30) 

高井 信

 あは。お忘れかもしれませんが、4号には山本さんのエッセイも掲載されていますよ。
>当時私はプロレスに熱中してまして、
 山本さんのエッセイのタイトルは「プロレスはスペースオペラだ!!」です(笑)。
by 高井 信 (2011-06-19 18:37) 

橘まるみ

 東京・有楽町で開催されたショートショート・コンテストの授賞式(昭和56年)で、星新一先生が選者の言葉として、森下一仁先生について触れていました。
「森下君という新人がいて、一時期、田舎に帰っていたが、東京に出て来て、プロを目指して書き始めた。
 森下君のようにプロを目指すにしろ、趣味として書くにしろ、ショートショートを書き続けてほしい」
 こんな内容だったと思いました。
 前年(昭和55年)は授賞式がなかったので、前年入選者と合同で開催されました。
 2年前(昭和54年)だけが、講談社の応接室だったようですね。
http://www.asahi-net.or.jp/~jg3k-ssk/hoshi1.html )
by 橘まるみ (2011-06-19 22:29) 

橘まるみ

「SFワールド」誌の漫画で知った、東京・下北沢にあった、たきたかんせい(田北鑑生)さんの書店に、一度だけ行った事があります。
 カウンターの中で腕を組んで、
「困ったなぁ~。困ったなぁ~」
 と呟いていました。
 何に困っていたのかは知りません。
 たきたさんの店では、
 北 杜夫「親不孝旅日記ーー天才について」(角川文庫)
 都筑道夫「都筑道夫スリラーハウス」(角川文庫)
 を買いました。
「SFワールド」誌の寄稿者だった、嬉野泉先生。大地震で亡くなってしまいましたね。
http://www.asahi-net.or.jp/~NX5H-AKYM/bope/tsuitoubun.htm )
by 橘まるみ (2011-06-19 22:31) 

高井 信

 嬉野泉さんが地震で……。知りませんでした。
 個人的な付き合いはありませんでしたが、もちろんお名前は存じ上げております。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
by 高井 信 (2011-06-20 06:59) 

雫石鉄也

嬉野さん、宮城県石巻在住でしたから、3月11日地震発生直後から、さまざまな手段で安否確認をしていました。
ずいぶん長い間安否不明でした。嬉野さんが主宰されている「ボレアス」の方も、私と並行して安否確認をしておられたようです。
途中、嬉野さんの娘さんからもメールも頂きました。ちょうど1ヶ月たった4月10日、ご遺体を確認したとのメールを娘さんから頂きました。
10メートルを超える津波が来て、家だけ500メートル先にあったそうです。その後、娘さんから電話を頂き、遺体が見つかっただけでも良かったと、おっしゃってました。
嬉野さんは星群の同人だったので、連絡誌に追悼文を書きました。なんだか最近、追悼文ばっかり書いているような気がします。少々めいっております。
http://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/58890ace45511b664fa689661c6fbf4a

by 雫石鉄也 (2011-06-20 09:13) 

高井 信

 お知り合いでしたか。それは悲しみが大きいですね。
 お気持ち、察します……。
by 高井 信 (2011-06-20 15:46) 

橘まるみ

(転載)
 4月10日(日)。
(略)
 ところで、先の東北の大地震で、ショートショート作家の嬉野泉(菅原豊次)先生が亡くなっていた事が判明してしまった。
 嬉野泉先生は、宮城県石巻市在住の作家さんで、開業医をしていた。
 ほかの人にも特に連絡がなかったようで、おそらく、医療担当者として駆り出されて、多忙を極めていたのだろうと理解し、心配さえもしていなかった。
 地震見舞いの葉書さえも、後送りにしていたぐらいである。
 筆名でお付き合いしていたので、本名にはあまり馴染みはなかった。
 なぜか、いちいち覚えてなかった筈の本名が頭に浮かび、検索してみたら、たった今、判明したばかりの震災死亡者として、発表されてしまった。
 石巻市では、仲間うちでSF同人雑誌を作り、製薬会社の営業担当者に買って貰っていたと、聞いた事がある。
 東京・目黒区で開催されている宇宙塵月例会にも、わざわざ来てくれ、その代わり、同人雑誌を買わされたものである。
 若い人に頼んで、コミック・マーケットでも売って貰っていたのだと思う。
 同時期に雑誌に書き始めた人で、気になっていた。
 双葉社の「SFワールド」に医学ショートショートを寄稿していて、良く読んでいた。
 一般誌とSF専門誌とで、発表舞台が違っていたので、同じ誌面に載る事はなかった。
 早川書房の「SFマガジン」にも寄稿していたのは、今回、初めて知った。
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亡くなった方々・宮城県=9日 - 岩手日報ニュース
2011年4月9日... 菅原渓子(75)、菅原豊次(82)、 ...
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作者・投稿者等の名前:菅原豊次 - SFマガジンレビュー(掲載作品検索)
作者・投稿者等の名前:菅原豊次. 1, リーダーズ・ストーリー(投稿小説コーナー)「 インフィルトラブル」, 1980 年 03 月号( 80 頁~ 83 頁), 作者:菅原豊次 選・評: 豊田有恒. 2, リーダーズ・ストーリー(投稿小説コーナー)「医療事故」「老衰」 ...
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新井素子登場物:エッセイ『ショート・ショート劇場1』
収録作品. ショートショート. 高井信……「あなたとコンタクト」; 嬉野泉……「ビバ・ キャンサー」; 横田順彌……「大悲劇」; 神林長平……「怒髪」; 大和真也……「Follow me」; 高井信……「不老不死を信じますか」; 栗府二郎……「フロレル星のこと」; 菊地秀行… ...
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by 橘まるみ (2011-06-20 23:25) 

橘まるみ

「どうして、嬉野泉先生の追悼文がないのだろう」
 と、不思議に思ってました。
 自明と思われる事でも、何でも、書いておくものですね。
 青山智樹先生のHP(http://www.din.or.jp/~aoyama/ )の、4月11日(月)、5月27日(金)にも、追悼文があります。
「ショートショートの広場」の、小倉路保(ろぼ)さんとも、神戸の大地震以来、連絡が取れなっています。
 神戸、大阪在住の、小倉さん以外の、「ホシ計画」に寄稿している人、していない人とは、連絡取れてます。
by 橘まるみ (2011-06-20 23:28) 

高井 信

 82歳だったとは……。もっとお若いと勝手に想像していました。
 ということは、本格的な創作活動を開始されたのは50歳くらいのとき? 意外です。
by 高井 信 (2011-06-21 06:00) 

小熊ベロ

はじめまして、小熊ベロといいます

星新一さんのページからたどりつきました

今20件づつさかのぼって去年の9月です

知らない事が多く楽しませてもらってます

僕もブログで2コマまんがを描いてるんで

ショートショート好きになってます

高井さんの話もこれから読んでみたいです

どうもありがとう
by 小熊ベロ (2011-06-22 17:41) 

高井 信

 楽しんでいただいているとのこと。嬉しいのですが、当ブログは本名以外でのコメントはご遠慮いただいています。
 管理人の意向を尊重していただくよう、お願いいたします。
by 高井 信 (2011-06-22 18:15) 

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