SSブログ

「ALEF」

 昨日に引き続き、ファンジンの話です。
 私もアマチュア時代、いくつかのファンジンに小説を発表しています。本名であったり各種ペンネームであったり、いろいろで(笑)。
 なんと言っても忘れられないのは〈ネオ・ヌル〉の会誌「NULL」ですね。さらには先日の記事に書いた〈広島SF同好会〉の会誌「ALDEBARAN」、それにもちろん、〈東京理科大学SF研究会〉の会誌「兆」「破天荒」。そのほか、〈SS〉というグループの会誌「ALEF」にも小説を掲載していただきました。
 どこで情報を得たのか忘れてしまいましたが、E・E・スミス『レンズマン』シリーズの用語辞典が「ALEF」というファンジンに載っていると知りまして、とにかく当時の私はスペオペ大好きでしたし、そういったスペオペの用語辞典にも目がありませんでしたから、さっそく注文。
 届いたのは、「僕の知ってるレンズマン」と銘打たれた用語辞典の特集号(全3冊)でした。
 Vol.Ⅰ 人名索引――「ALEF」第6号(1975年6月発行)
 Vol.Ⅱ 地名索引――「ALEF」第7号(1975年7月発行)
 Vol.Ⅲ エーリアン索引――「ALEF」第9号(1975年8月発行)
ALEF-6.jpg ALEF-7.jpg ALEF-9.JPG
 その後のことはあまり覚えていなくて、ちゃんとした形で入会したのか定かではないのですが、「ALEF」第11号(1975年10月発行)に「陰毛宇宙」、第13号(1975年12月発行)に「過去へ戻った!」を掲載していただきました(いずれも某ペンネームを使用)。
 両作品とも、のちに改稿して商業誌に発表しています。前者は「忍耐の報酬」というタイトルで「奇想天外」1980年3月号に(この記事参照)、後者は「突発性タイム・スリップ」というタイトルで「小説CLUB」1986年1月号に掲載。
 ちなみに、「忍耐の報酬」は『うるさい宇宙船』集英社文庫コバルト・シリーズ(83)に、「突発性タイム・スリップ」は『超能力パニック』講談社Jノベルス(87)に収録されています。
ALEF-11.jpg ALEF-13.jpg 超能力パニック.jpg
 ということなんですが、岬兄悟さん関連で、ちょっとした後日談があります。
 知り合ってしばらく経ったころ、何かの拍子に「陰毛宇宙」のことを岬さんに話したんですね。すると岬さん、「え? あれ、高井さんが書いたの!? よく覚えてる」。
 なんと岬さん、「ALEF」の発行者と知り合いだったのです。いやあ、驚きましたね。世のなか、狭い!
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。