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『ミステリーの書き方』

 日本推理作家協会編『ミステリーの書き方』幻冬舎(10)が送られてきました。
ミステリーの書き方(幻冬舎).jpg アンケート協力者宛ての礼状が同封。しかし、そんなアンケートに答えた記憶はなく、はて?
 目次を見ますと、“「ミステリー作家への質問」は、2003年に日本推理作家協会会員の作家を対象に実施したアンケート137名の回答から抜粋しました”とあります。
 2003年!? わひっ、7年も前ではないですか。記憶をまさぐってみれば、そんなアンケートがあって、答えたような気もしますけれど、どんな内容のアンケートで、何を答えたのかとなりますと、さっぱり思い出せません。
帯.JPG アンケート回答ページには、私の回答もいくつか掲載されています。読んでみますと――
 うん、確かにこれは私が答えたものですね(笑)。いま、同じアンケートがあったとしても、同じような回答をするでしょう。
 続いて、本文にもざっと目を通しました。
 おお! これは素晴らしい!
 こんなに懇切丁寧に作られた小説作法書を見たことがありません。アマチュアで小説を書いている方々が悩みがちなこと、あるいは無頓着になりがちなことを拾い上げ、ずばっと答えてくれています。巻末にはFAQのページも!
 それだけではありません。43人の作家が開陳するノウハウの数々、そして137人のアンケート回答。私もプロ作家の端くれですが、その目で見ても多くの示唆に満ちていて、実に刺激的です。――これはじっくりと腰を据えて読まなければ。
 ミステリに限らず、広くエンターテインメント小説を書いている人、書きたいと思っている人は、ぜひぜひお手に取ってみてください。必ずや参考になるでしょう。500ページ近い大冊で、定価1800円(+税)。お買い得と思います。

 ふと、アメリカ探偵作家クラブ著/ローレンス・トリート編『ミステリーの書き方』講談社(84)/講談社文庫(98)を思い出しました。タイトルが同じということだけではなく、会員アンケートも収録した構成など、内容も非常に似ています。
 この本を読んだのはずいぶん昔のことですが、とても楽しかったことを覚えています。あ、別にミステリを書こうと思って読んだわけではないんですけどね。
ミステリーの書き方(講談社).jpg 裏表紙.jpg
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