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映画『地球最後の女』

 映画『地球最後の女』を観ました。ロジャー・コーマン監督、1960年の作品です。
地球最後の女.jpg リチャード・マシスン原作の映画『地球最後の男』と直接の関係はないらしいのですが、こんなタイトルだと、観ておきたくなります。
 ちなみに、『地球最後の男』の原題は『The Last Man On Earth』、『地球最後の女』は『Last Woman On Earth』で、いいかげんな邦題をつけたものではありません。あ、いま気がついたのですが、『地球最後の男』は1964年の作品。『地球最後の女』のほうが先なんですね。
 ということで、『地球最後の女』です。よせばいいのに、DVD(2008年販売)には「アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド」なんて副題がついています。
 肝心の内容は……。
 なぜか一時的に地球上の酸素濃度が薄くなり、陸上生物はほぼ全滅します。たまたまダイビングをしていて助かった男女3人の物語です。設定だけを見ると『トリフィドの日』にも似ていますね。彼らの身に何が起こるかと期待させるんですが、『地球最後の男』や『トリフィドの日』とは違って、この世界にはヴァンパイアもトリフィドもいません。ストーリーのメインは、生き残った男女3人の三角関係。これがまた陳腐この上なく……。ひたすら退屈でした。
 ジャケットには“アカプルコでたった6日間で撮影し、余った時間で、ほぼ同じキャストで「呪われた海の怪物」という作品も撮影しているB級映画”とあり、まあ6日で撮影したにしてはよくできていると言えるのかも。
呪われた海の怪物.jpg 最低の映画と思いますが、ともあれ観ることができて、満足しています。観なければ、最低なのかどうかわかりませんから。
『呪われた海の怪物』は、以前に観たことがあります。ジャケットの紹介によれば、こちらも6日で撮影したそうで、それが納得できる出来です。ことに怪物の造形は、手抜きを通り越して、ふざけているとしか思えません。それでも笑いの要素(あまり笑えないけど)がある分、『地球最後の女』よりは面白かった――いや、マシでした。
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