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「小学四年生」

 喜多哲士さんのブログを読みに行ったら、「小学六年生・五年生休刊」とあって、驚きました。休刊されることに驚いたのではなく、「まだ出ていたのか」という驚きです。
「小学○年生」、私も愛読していましたねえ。「○年の科学」「○年の学習」とともに忘れられない雑誌たちです。
「小学○年生」には、おとなになってからでも忘れられない想い出があります。
 デビュー30周年ということもありますので、昔話を……。

 前回の記事にも書いたように、私は「奇想天外」1979年12月号で商業誌にデビューしました。これは持ち込み原稿でしたが、初めての執筆依頼は「小学四年生」からなのです。
 はっきりは覚えていないのですが、「奇想天外」に作品が掲載されて、1ヶ月も経っていなかったのではなかったでしょうか。いきなり、「『小学四年生』の○○です」なんて電話がかかってきて……。本当に驚きました。
「奇想天外」を読んで面白かったので、執筆依頼をしようと思ったとのこと。嬉しかったですねえ。ありがたかったですねえ。
 現在ですと、個人情報保護法なんてものがありますから、こういうことはありません。
(1)「小学四年生」の編集者が高井の作品を「奇想天外」で読む。
(2)原稿依頼をするため、「奇想天外」編集部に高井の連絡先を尋ねる。
(3)「奇想天外」編集部は高井に、連絡先を教えてもいいか尋ねる。
(4)高井がOKすると、「奇想天外」編集部は「小学四年生」の編集者に高井の連絡先を教える。
(5)「小学四年生」の編集者から高井に連絡がある。
 とまあ、こういう手順が踏まれるわけです。面倒臭いなあと、いつも思っていますが、それはともかく――
小学四年生.JPG 執筆を依頼されたのは、子ども向けのショートショートでした。そんなものは書いたことがなくて不安でしたが、もちろん引き受けます。
 で、なんとか書き上げたのが「雪まつりの夜」という作品で、これは「小学四年生」1980年2月号に掲載されました。送られてきた掲載誌を手にして、持ち込み原稿とは違った感慨を覚えたものです。――これも30年前ですか。ふう……。
 ちなみに、2本目の執筆依頼は記事「SFシンドローム」にも書いた、「小説春秋」からのものでした。

【追記】2011年2月22日
 記事「雪まつりの夜」をアップしました。
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