「ショーブ」

　拙著『たいむましんにのって』をお買い求めくださった方々にお詫びです。「ショーブ」（74ページ参照）が収録されていないことに気がつきました。申しわけありません。
　以下、本来は179ページにはいります。

　　　ショーブ

　敵と相対していると、突然どこからともなく、「ショーブアッタ！」という声が聞こえた。いや「ショーブマッタ！」とも聞こえた。「ア」と「マ」ではえらい違いだ。長期戦でいささかウンザリしていたおれはムカッとした。
　誰だ、カタカナなんかで叫ぶ奴は？　ヒラガナで叫べばはっきりするのに！