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綱取り

 今年1月30日の記事「大相撲の今後」に、以下のように書きました。

 横綱昇進基準の「2場所連続優勝」というのは、よくできていると思います。
 綱を張るには、まずは優勝できるだけの力量を持っていることが必要。そしてプレッシャーのなかでも力を発揮できる心の強さも必要。
 優勝することで力量を示し、その次の綱取り場所というプレッシャーのなかでも優勝し、心も強いことを示す。→横綱に推挙される。
 鶴竜は2場所連続優勝ではなかったと言う人が多いですが、14勝1敗の優勝同点、そして綱取りと言われた(←これが肝心)翌場所で見事に14勝1敗で優勝。2場所連続優勝に匹敵する成績だと思い、私は納得しています。
 それに比して、12勝3敗(優勝力士とは星2つ差)、次場所(綱取りとされていない)で優勝。これで横綱に昇進させるというのは、何度も書いていますが、絶対に納得できません。
 ほんと、思うんですよね。内規を無視して横綱になんかせずに、もう1場所様子を見ていれば……。おそらく綱取り場所というプレッシャーのなかでは力を発揮できず、横綱になることはできなかったでしょう。しかし怪我をすることもなく、いまも強い大関でいられたのではないか。
 あれこれ考えてしまうわけであります。

 で、今日の「中日新聞」朝刊です。(画像クリックで拡大表示)
中日新聞2018・3・26.jpg
 うっひゃあ。大関で連続12勝すると、次場所は綱取りですか。
 稀勢の里のお陰で綱取りのハードルが極限まで下がったようですね。まあ、稀勢の里の昇進を正当化するには、そうするしかないのかもしれません。
 横綱昇進については、この記事ほかにもあれこれ書いています。よろしければお読みください。
コメント(5) 

コメント 5

t-kita

 高井さんのおっしゃること、よくわかります。確かに稀勢の里はプレッシャーなしで昇進したという弱みはあると思います。ただ、横綱昇進の場所で優勝しているのですから、あの怪我がなければどうなっていたかはわからない部分もありますし、そこらあたり私はきっぱりと横綱にすべきではなかった、とは言い切れないのです。「品格力量抜群につき」という内規もありますから、その点では鶴竜の昇進の方が急ぎすぎだったと思っています。
 そういう意味では、高安はまだまだ横綱の器という感じはないですから、来場所優勝しても12勝くらいならば横綱にあげるべきではないと思いますね。
 私はどちらかというとハードルが大乃国以前に戻ったのかなという感じがします。旭富士から日馬富士までは本当に厳しかったですからね。
 来場所は高安よりも栃ノ心に注目したいと思います。
by t-kita (2018-03-26 22:55) 

高井 信

 結果論ではなくて、もう1場所見ればよかっただけの話ですよ。
 私の考えは何度も書いています。大相撲の偉い方々とは違って全然変わっていませんので、これだけにしておきます。

>来場所は高安よりも栃ノ心に注目したいと思います。
 同感。それと逸ノ城。この二人、今年中に大関になってほしいなあ。ちゃんと33勝あげて(笑)。
by 高井 信 (2018-03-27 00:53) 

高井 信

>私はどちらかというとハードルが大乃国以前に戻ったのかなという感じがします。
 そうですね。それに関しては、角界の偉いさんが決めることなので、どっちでもいい。しかし、それなら事前に(場所が始まる前に)言えよ、と思います。
by 高井 信 (2018-03-27 16:39) 

t-kita

 豪栄道の時も、場所の途中でいきなり「大関」の声がかかりましたが、あれはいけませんね。ファンとしてもさあ、今場所で決まるかというわくわく感がほしいですからね。
by t-kita (2018-03-27 23:36) 

高井 信

 それです、それ! 大関ならまだ許せる気はしますが、最高位の横綱でそれをしては、絶対にダメ。
 横審にしても審判部にしても、ころころと言うことが変わるのは、なんなんでしょうね。
by 高井 信 (2018-03-28 06:29) 

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