SSブログ

アニメ『キャプテン・フューチャー』

 アニメ『キャプテン・フューチャー』のブルーレイボックスが発売される――と書き始めて、ふと思いました。最近、いたるところで「~が発売する」という表現を目にするのですよね。この場合でしたら、「ブルーレイボックスが発売する」です。
 私の言語感覚では、「(××が)ブルーレイボックスを発売する」であって、決して「ブルーレイボックスが発売する」ではありません。「ブルーレイボックスが」ならば「発売される」です。「ブルーレイボックスが発売する」なんて書いてあると、「何を発売するの?」となってしまいます。
 こういう日本語もいずれは一般的になってしまうんでしょうかねえ。あるいは、すでに一般的なのか。はたまた、私の日本語感覚がおかしいのか。
 閑話休題。
 アニメ『キャプテン・フューチャー』です。ブルーレイボックスが発売されると知り、ちょっぴり気になりました。(→このサイト参照。ここはちゃんと「~が発売される」となっています)
 何度も書いていますが、私はエドモンド・ハミルトン大好き。もちろん〈キャプテン・フューチャー〉シリーズも大好き。中学生のとき、次から次へと出版されるハヤカワSF文庫を貪るように読みました。この記事に書きましたように、大学生のときには翻訳なんぞも試みたほどです。
謎の宇宙船強奪団.jpg そんなファンでありながら、アニメを観た記憶がないんですよね。ウィキペディアによりますと、アニメの放送は1978年11月7日から1979年12月18日とのこと。私が大学2年から3年にかけての放送ですか。
 私の学生時代は寮生活。自室にテレビはなく、もちろんビデオデッキもなく、テレビを観る機会は極端に少なかったです。観てないのも頷けます。ただ……再放送を録画したことがあるような気がして、ビデオテープをチェックしてみましたら――残っていました。「華麗なる太陽系レース」なるエピソードです(原作は『謎の宇宙船強奪団』)。
 さっそく観ました。

 ん? ありゃ? これがキャプテン・フューチャー? 私の持っているイメージと全然違うぞ。う~~~~む。
SF新世紀レンズマン.jpg 大学のときに観ていたら受け止め方が違っていたかもしれませんが……こういうのって、観るときの年齢や経緯が重要なので、仕方がないですね。
 ちなみに、うちにはブルーレイ・プレイヤーがありません。アニメ全話を観るならプレイヤーを買わないといけませんが、その必要はなさそうです。
 つい書いておくと、「ちなみに」を「ちな」と略す言語感覚も、私には受け入れがたいですね。これまた、私の言語感覚に問題があるのか。

 あ、そういえば……。
 スペースオペラのアニメといえば、だいぶ前に『SF新世紀 レンズマン』のビデオを買ったものの、そのまま放置してあることを思い出しました。これも違うんだろうなあ。

【註】
> つい書いておくと、「ちなみに」を「ちな」と略す言語感覚も、私には受け入れがたいですね。これまた、私の言語感覚に問題があるのか。
 文頭の「つい」は「ついでに」を省略したものです。ふと思いついたので、使ってみました。「ちなみに→ちな」を抵抗なく受け入れる人は「ついでに→つい」も受け入れるんでしょうかねえ。私には無理です。
コメント(5) 

コメント 5

山本孝一

 アニメ『キャプテン・フューチャー』のブルーレイボックスが発売されるのですね。(私も『発売される」でないと気持ちが悪い)
でも高価でとても私には買えません。私も熱心には観ていませんでしたが、エンディングテーマの『ポプラ通りの家』は大好き。今でも聴くと涙が出そうになります。
 あれは今から20年ぐらい昔でしょうか。ハミルトンファンの人と話していてアニメ『キャプテン・フューチャー』の版権はどこが持っているのかという話になりました。で、私が野田昌宏さんに電話してたずねてみたのです。
「ああそれなら×××に聞いてみると良いですよ」
「あ、×××さんって、銀河辺境(リム・ワールド)シリーズのアニメ化を企画していた……」
その方なら私も一度お会いしたことがあります。バートラム・チャンドラーさんの銀河辺境シリーズのアニメ化を企画したものの、チャンドラーさん本人が難色を示されたようなのです。それでチャンドラーさんがアニメ化を前提に、一人の少年が宇宙船乗りを目指し、様々な冒険を乗り越えて一人前の船乗りになる成長の物語を書きおろし、野田さんがそれを訳して、日本でアニメ化する……という方向になったところでチャンドラーさんが急逝。この話は消えました。そのプロデューサの×××さんでした。
「じゃ、あなたが直接に聞けばいい」と野田さんは×××さんの自宅の電話番号を教えてくれました。
「自宅へ電話していいんですか」
「野田からこの番号を教えてもらったと言えばいいですから。彼がいなかったら奥さんに聞いておいてもらったらいいから」
「奥さんって知りませんが」
「あなた、彼の奥さんを知らない? 女優の浜美枝ですよ」
野田さんはあっさりと言うけれど、私はびっくりしました。浜美枝さんと言えば私の年代なら東宝のクレージー・キャッツ映画の常連で、天下のボンド女優ですよ。私にはそんな恐ろしいところへ電話する度胸はとてもありませんでした。
今から思うと電話をすれば面白い体験になったのになぁとちょっと残念な気もしますが。
アニメ『キャプテン・フューチャー』ときくと今も一番にこのことが思い出されます。
by 山本孝一 (2016-06-10 22:05) 

高井 信

 またまた、とびっきりのエピソードをありがとうございます。私の知らない話がてんこ盛り。
>今から思うと電話をすれば面白い体験になったのになぁ
 ほんと! もったいなことを。
by 高井 信 (2016-06-11 07:30) 

清水孝俊

たしかに、受け手の状況やいままで観てきたものによって、楽しめるかどうかは左右されますよね。
逆に言えば、時代を越えて愛される作品って本当にすごいんだなと思います。

こうした日本語、とくにネット上のくずれた言葉には、
自分も生理的な嫌悪感を持つことが多く、ストレスを感じてしまって辛いです。
最近ものすごく引っかかったのは、「ちな」と同類の、
「おつかれ」を「おつ」、さらには「ありがとう」を「あり」と略す言い方。

面白いと思って言っているのか、それともこの程度の文字数の入力が億劫なのか……。
まあ、深くは考えていないのでしょうが、
ネット上とはいえ初対面の人相手にこんな言葉遣いができる人って、どんな顔、どんな神経をしているんだろう?
そう思わずにはいられません。でも、本人は気にならないんでしょうね……。
by 清水孝俊 (2016-06-16 13:22) 

高井 信

>「おつかれ」を「おつ」、さらには「ありがとう」を「あり」と略す言い方。
 私は一生使わないでしょうね。
 ただし、私はこういう言葉を否定しているわけではないんですよ。仲間内で使う分には大いに結構。しかし公の場所(ネットも含む)で使うのは控えてほしいと思っているだけです。
by 高井 信 (2016-06-17 01:30) 

清水孝俊

そうですね、どんな人がいるか分からない公共の場では、きちんとした言葉遣いをしてほしいものですね。
by 清水孝俊 (2016-06-17 03:44) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。