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『竹取物語』

 古本屋にて、中川與一訳注『竹取物語 ―付 現代語訳』角川文庫(56)を見かけ、ん? と買うことにしました。角川文庫の『竹取物語』といえば、拙ブログの読者でしたら、多くの方は星新一訳を連想するのではないでしょうか(→この記事参照)。私もです。でまあ、特に理由はないんですが唐突に、一般的な訳と星新一訳、どれくらいの違いがあるんだろ、と思った次第。
 冒頭のみ、比較してみます。

◎中川與一訳
 今ではもう昔のことになつてしまつたが、竹取の翁と呼ばれる人がゐた。野や山にはいりこんで、竹を取つては、いろいろの道具を作るのに使つてゐた。その名をさかきのみやつこと云った。
◎星新一訳
 むかし、竹取りじいさんと呼ばれる人がいた。名はミヤツコ。時には、讃岐(ルビ:さぬき)の造麻呂(ルビ:みやつこまろ)と、もっともらしく名乗ったりする。
 野や山に出かけて、竹を取ってきて、さまざまな品を作る。

 へえ、なるほど~。興味深いですね。どっちがいいとか悪いとか、ではなく。
竹取物語.jpg クリスピー物語.jpg
 同じ古本屋で『クリスピー物語』ネスレ文庫(06)も売っていました。短めの小説6編を収録したアンソロジー。いやあ、久しぶりに見たなあ。懐かしいなあ。――と、なんとなく購入。もちろん発売時に買っているんですけどね(笑)。
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