『夢魔の標的』
新潮文庫・編集部さまより、星新一『夢魔の標的』新潮文庫(1977年12月20日発行/2013年8月25日26刷改版)を送っていただきました。ありがとうございます。
新潮文庫の復刊(改版)ですが、ただ版を改めただけではありません。解説が石田健夫から梶尾真治にバトンタッチされたのですね。ほぼ評論と言ってもいい石田版と比して、梶尾版はプライベートな思いやエピソードが満載の、ほぼエッセイ。梶尾真治の星新一に対する敬愛が爆発しています。解説は全9ページなんですが、その7ページ目の最終行でようやく「さて、やはり最後には本書「夢魔の標的」に触れておくべきだろう。」と(笑)。
梶尾真治は「SFマガジン」の連載(1963年12月号~1964年6月号)で『夢魔の標的』を読んだとのこと。うひゃあ、半世紀前!
もちろん梶尾真治は、それ以前から星新一の作品を愛読しているわけで……。半世紀以上の年月を経て、なおこれだけの想いを抱かれ続けている星新一、やはりすごいです。
以下の書影は――
早川書房・日本SFシリーズ(64)/ハヤカワJA文庫(73)/新潮社・星新一の作品集(74)/新潮文庫(77)
ちなみに、私は『夢魔の標的』をハヤカワJA文庫で読みました。発売されて、すぐに読んだと思います。この本の発行は1973年3月15日。――ということは、中学を卒業する寸前ですね。う~~~む、40年前ですか……。
ん? ふと気がつけば、梶尾さんは私より10歳年上です。ということは、ちょうど同じ年ごろで『夢魔の標的』を読んだことになりますね。だからどうだということもありませんが……。
新潮文庫の復刊(改版)ですが、ただ版を改めただけではありません。解説が石田健夫から梶尾真治にバトンタッチされたのですね。ほぼ評論と言ってもいい石田版と比して、梶尾版はプライベートな思いやエピソードが満載の、ほぼエッセイ。梶尾真治の星新一に対する敬愛が爆発しています。解説は全9ページなんですが、その7ページ目の最終行でようやく「さて、やはり最後には本書「夢魔の標的」に触れておくべきだろう。」と(笑)。
梶尾真治は「SFマガジン」の連載(1963年12月号~1964年6月号)で『夢魔の標的』を読んだとのこと。うひゃあ、半世紀前!
もちろん梶尾真治は、それ以前から星新一の作品を愛読しているわけで……。半世紀以上の年月を経て、なおこれだけの想いを抱かれ続けている星新一、やはりすごいです。
以下の書影は――
早川書房・日本SFシリーズ(64)/ハヤカワJA文庫(73)/新潮社・星新一の作品集(74)/新潮文庫(77)
ちなみに、私は『夢魔の標的』をハヤカワJA文庫で読みました。発売されて、すぐに読んだと思います。この本の発行は1973年3月15日。――ということは、中学を卒業する寸前ですね。う~~~む、40年前ですか……。
ん? ふと気がつけば、梶尾さんは私より10歳年上です。ということは、ちょうど同じ年ごろで『夢魔の標的』を読んだことになりますね。だからどうだということもありませんが……。
2013-08-23 16:27
コメント(7)
今月は、ちくま文庫から「真鍋博のプラネタリウム:星新一の挿絵たち 」も復刊されたし、星さん関連の本は8月に3冊出たのですね。
私が「夢魔の標的」を読んだのは1966年頃で『日本SFシリーズ』版でした。
2時間ぐらいで一気に読み終えたのを覚えてます。面白かった。
この本、真鍋博さんの表紙絵がたいへんに美しく、大好きな表紙のひとつです。
真鍋さんの展覧会で原画を見ましたが印刷よりずっと美しく、しばらく見とれておりました。
今回の復刊(改版)は梶尾真治さんの解説と聞き、買って本編も読み返してみようと思っています。
by 山本孝一 (2013-08-24 08:29)
お亡くなりになって、そろそろ16年が経とうとしています。にもかかわらず、1ヶ月で2冊が復刊、1冊が初刊。すごいですよね。
ほかにも楽しい企画が進行中です。正式発表できるようになったら、ここでもアナウンスします。お楽しみに。
>今回の復刊(改版)は梶尾真治さんの解説と聞き、買って
>本編も読み返してみようと思っています。
解説では、梶尾さんの星さんに対するリスペクトが横溢。これを読むだけでも本を買う価値があると思います。
by 高井 信 (2013-08-25 00:37)
梶尾さんの解説と聞き、早速購入しました。
カジシンさんの解説(?)ステキでした。
「夢魔の標的」多分35年振りくらいになるかなぁ、楽しみに読み直せていただきます。
ところで、早川書房から刊行されたのが昭和39年って・・・
私の生まれた年だぁ~。
by 橋本喬木 (2013-08-25 06:52)
>カジシンさんの解説(?)ステキでした。
想いがダイレクトに伝わってきますよね。
楽しく再読されんことを。
by 高井 信 (2013-08-25 10:04)
ネットを見ていて、『悪魔の標的』と勘違いしている人が多いことに驚きました。アマゾンでも、日本SFシリーズ版は『悪魔の標的』(笑)。
by 高井 信 (2013-08-29 12:31)
「つぎはぎプラネット」は、アマゾンに予約していたのです。しかし「夢魔の標的」は持っているので注文なんてしませんでした。しかし、梶尾真治さんの解説とわかり、さきほど買って歩きながら解説だけ読み終わりました。たしかに解説だけでも買うねうちがありましたね、僕には。
ありがとうございました。
by 三田皓司 (2013-08-29 16:42)
おお、三田さん! ご無沙汰しています。お元気ですか。
ブログの記事がお役になったようで、よかったです。
関係ない話ですが、昨日、ファンジン「宇宙気流」86号が届きました。大昔の会員名簿が載っていて――
> 14号(63/12)
>180 三田皓司
うわーっと思ったところでした。
また気が向いたら、お越しくださいね。
by 高井 信 (2013-08-29 19:24)