映画『トータル・リコール』
先日、映画『トータル・リコール』が公開されました。1990年の同題映画のリメイク。原作はフィリップ・K・ディックの短編「追憶売ります」です。
なんだか懐かしくなって、オリジナル版を観ることにしました。久しぶりの鑑賞ということもありましょうが、新鮮な気持ちで楽しく観られました。
リメイク版はDVDで観ようと思っています。う~~~む、楽しみ。
ふと、原作は何で読んだんだっけ? と首を捻りました。
ディックの短編集って、日本オリジナルの作品集やら傑作集やら、大量に発行されていて、何が何やら、さっぱりわからないのですよね。
そのものズバリ、『トータル・リコール』というタイトルの本を書店で見たような気がしますが、もちろん私が読んだ本ではありません。
とりあえず、うちにある本で「追憶売ります」が表題となっているのは、ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー編の年次アンソロジー(全4巻)の1冊です。
『時のはざま ワールズ・ベスト1965』ハヤカワ文庫SF(77)
『忘却の惑星 ワールズ・ベスト1966』ハヤカワ文庫SF(78)
『追憶売ります ワールズ・ベスト1967』ハヤカワ文庫SF(78)
『ホークスビル収容所 ワールズ・ベスト1968』ハヤカワ文庫SF(80)
あとは……そうですね。新潮文庫で出たディックの日本オリジナル短編集(全3巻)の2冊目『模造記憶』には「追憶売ります」が収録されています。(あくまでも、うちにある本限定の話です)
『悪夢機械』新潮文庫(87)
『模造記憶』新潮文庫(89)
『永久戦争』新潮文庫(93)
『模造記憶』の解説(浅倉久志)には、「「追憶売ります」が、Total Recallの題名で映画化されることになり、八九年四月にメキシコ・シティで製作にはいったという。主演はなんとあのアーノルド・シュワルツェネッガーで(後略)」とあります。
2012-08-19 21:15
コメント(1)
リメイク版を観ました。
舞台が火星じゃなく地球になっていて、いささか驚きましたが、おっぱい3つは健在(笑)ですし、見たような顔のオバチャンが出てきて、おっ、顔が割れるのかと思いきや……とか、楽しませてもらいました。
主人公のインパクトが薄いのが残念ですが、オリジナルはシュワルツェネッガーですから、比べてはいけませんね。
by 高井 信 (2013-01-15 23:42)