SSブログ

映画『雨月物語』

 先日、ブックオフで木原敏江『雨月物語』嶋中書店・アイランド・コミックス(04)という本を見かけ、面白そうなので買いました。ご存じ、上田秋成『雨月物語』のマンガ化です。
 さっそく読み始めたところ、すさまじい既視感が……。巻末をチェックすると――
>書下し単行本『マンガ日本の古典28 雨月物語』1996年、中央公論新社(2001年、中公文庫)より収録
 うへ。中公文庫版、持ってます。読んでます。そういえば、木原敏江・画/紀和鏡・文『イラストで読む 雨月物語』学研(92)なんてのも読んだなあ。
 どちらも完全に忘れていました。いやはや……。
嶋中書店.jpg 中公文庫.jpg 学研.jpg
 内心忸怩たるものを覚え、と同時に、なぜだか溝口健二監督の映画『雨月物語』が気になりました。買っただけで、観ていないのです。
映画.jpg すぐに観ようと思いましたが、折悪しく(ではないけれど)オリンピック開幕。ほとんど毎日、何時間もオリンピック放送を観ているのに、その上映画まで観ていられません。
 で、本日です。柔道の男女が早々に敗退したのを幸い(ではないけれど)と、映画『雨月物語』を観ることにしました。1953年の製作ですから、いまから60年近く昔の映画ということになりますね。
『雨月物語』のなかから「蛇性の婬」と「浅茅が宿」をアレンジして映像化。
 うわあ、傑作! これまで観ずに過ごしてきたのは残念ですが、この映画は若いころに観ても面白いとは思わなかったかもしれません。そういう意味も含め、大満足です。

コメント(1) 

コメント 1

サンフランシスコ人

10/22 サンフランシスコ近代美術館で「雨月物語」を上映...

https://www.sfmoma.org/event/ugetsu/
by サンフランシスコ人 (2016-10-09 03:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。