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TVドラマ『猿の惑星』

 先月末から、昔のTVドラマ『猿の軍団』を観ていました。原作は小松左京、田中光二、豊田有恒。
 ウィキペディアによりますと、放送されたのは1974年10月から翌年3月とのこと。好きな番組でしたが、何しろ家庭用VTRのない時代ですから、全話は観ていないですね。もっとも、ほとんど忘れちゃっていますので、全話云々は今さら関係ないですが……(笑)。
 36年の月日を経て、全26話を通して、ちゃんと観ました。――ははは。こんなのでしたか。思わず苦笑してしまうシーンが盛りだくさんで、現在の目で見れば不満点は数多くありますけれど、楽しかったです。
 で、思い出したのが、TVドラマ『猿の惑星』です。これまたウィキペディアによりますと、日本での放送は1975年5月から9月とのこと(全14話)。『猿の軍団』が終了して間もなくスタートしたんですね。
 こちらも内容はほぼ忘れていますが、面白かったという印象は強く残っています。
猿の惑星(創元).jpg とにかく私、映画『猿の惑星』シリーズが大好きなんですよ。特に第1作! 初めて観たときの衝撃は強烈でしたね。
 原作はピエール・ブール『猿の惑星』です。私が読んだのは創元推理文庫版(68)――これ、私がSFを意識するようになり、最初期に読んだSFの1冊なんです。いやあ、面白かったですねえ。
 映画『猿の惑星』を観たのは、そのあとです(テレビで)。映画は原作よりもさらに面白く……。何度もテレビ放映されていますが、そのたびに観てしまいます。
 もちろん、ノベライズ本も買いました。
 ピエール・ブール『猿の惑星』ハヤカワ・ノヴェルズ(68)――映画第1作の原作。
 マイクル・アヴァロン『続・猿の惑星』ハヤカワ・ノヴェルズ(70)――映画第2作のノベライズ。
 デイヴィッド・ジェロルド『最後の猿の惑星』ハヤカワ・ノヴェルズ(73)――映画第5作のノベライズ。
 ジェリイ・パーネル『新・猿の惑星』ハヤカワ文庫NV(74)――映画第3作のノベライズ。
猿の惑星.jpg 続・猿の惑星.jpg 最後の猿の惑星.jpg 新・猿の惑星.jpg
 なぜか第3作『新・猿の惑星』だけは文庫で、しかも第5作『最後の猿の惑星』の刊行後に発行されています。
 映画第4作『猿の惑星 征服』には、ジョン・ジェイクスのノベライズがあるようですが、翻訳は出ていません。ジョン・ジェイクスは一時期、けっこう楽しく読んだ作家でして、このノベライズ、ちょっぴり気になります。

 ということで、話は戻って、TVドラマ『猿の惑星』です。
 映画『猿の惑星』シリーズは全作がDVDも販売されていますから、いつでも鑑賞することができます。しかし、TVドラマ版は……。
 観たいですねえ。ソフト化されているのかしらん。

 以下、TVドラマ『猿の惑星』のノベライズです。
 ジョージ・A・エフィンガー『猿の惑星/逃亡者人間』ハヤカワ文庫NV(75)
 ジョージ・A・エフィンガー『猿の惑星/明日への脱出』ハヤカワ文庫NV(75)
 ジョージ・A・エフィンガー『猿の惑星/決死の逃亡』ハヤカワ文庫NV(75)
猿の惑星/逃亡者人間.jpg 猿の惑星/明日への脱出.jpg 猿の惑星/決死の逃亡.jpg
 あ。
 リメイク版の映画『猿の惑星』も面白かったですが、私の好きな『猿の惑星』とは別物ですね。1回観ただけで充分です。
コメント(4) 

コメント 4

山本孝一

「猿の惑星」が映画化されたのは私が高校生の時でした。
その頃、うちの高校の遠足と言うのは各クラスがクラス毎に好きなところに
行くという変わった学校で、遠足で「猿の惑星」を見に行ったクラスもありました。
私は原作の結末だけを立ち読みしました。映画版の結末はロッド・サーリングの
アイデアらしいのですが、あの結末が良くわからんと言うクラスメートが
おりました。アッとおどろくオチなのに。
私は翻訳を巡っての早川と創元の競争が面白いでした。
創元がいち早く原作の版権をとれば、早川も負けじと原作の英語版からの
版権を取って、創元より早く出版するという。
でも、映画版第1作のノベライズって出てないですね。
by 山本孝一 (2010-12-13 22:03) 

高井 信

 遠足で『猿の惑星』ですか! いい高校ですね。
 映画の結末は素晴らしいと思います。ロッド・サーリングのアイデアとは知りませんでした。なるほど~。
>でも、映画版第1作のノベライズって出てないですね。
 出たら買ってしまいそう(笑)。
by 高井 信 (2010-12-14 08:51) 

藤浦正暢

映画「猿の惑星」については、すこし「赤き酒場」の395号にも書いたのですが、ボーイズライフ誌の1968年(昭和43年)5月号での誌上ロードショウに「猿の惑星」が紹介されていて、そこで映画公開前にラストのネタバレがされていたという話でしたが、当時誌上ロードショウを読んでいたときは、オチは予測できたというか判ってしまいました。
だから新聞などで「見終わったあと、この映画の衝撃のラストシーンは、見ていない人には話さないで下さい。」と書いてあったので、私はまだその後があるのだと思っていました。
by 藤浦正暢 (2010-12-14 21:16) 

高井 信

 うわっ、そんなことがあったのですか。
「赤き酒場」395号(今年11月号)、さっそく手にしました。送っていただいているのに、まだ読んでなかったのです。すみません。
 遅ればせながら、読ませていただきました。なるほど~。ひどい話ですね。
 私は原作は読んでいたものの、映画に関しては予備知識なしで観ましたので、ラストに衝撃を受けました。
 何も知らなくて、幸せだったと思います。
by 高井 信 (2010-12-14 21:35) 

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