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『エッフェル塔の潜水夫』

 この記事にカミ『エッフェル塔の潜水夫』の邦訳リストを掲載しましたが、実はリストに掲載していないものもあります。
 旺文社の学習誌「中一時代」1966年10月号の付録・中一文庫版です。原作・カミ、文・河合三郎。
 この存在は知っていたのですけれど、抄訳だし雑誌の付録だし、リストに入れる必要はないかなと思っていました。現物を見たこともなく、もちろん持っていないということも理由のひとつですが。
 それがですね、ひょんなことから入手できてしまいました。知人のSさん――T・F・ポイス『山彦の家』筑摩書房(53)をいただいたSさんです――に、これもいただいてしまったのです。
 文庫サイズ(本文2段組)で96ページ。原作はぶ厚い長編(ちくま文庫版では400ページ以上)ですから、かなり端折っていますね。
 河合三郎による「かいせつ」には――
エッフェル塔の潜水夫(中一文庫).jpg> 作品はほとんどコント(ショート・ショート)で、長編の代表的な
>ものが「エッフェル塔の潜水夫」です。
 とあり、おおっ!(嬉)
 私が読んだ『エッフェル塔の潜水夫』は小山書店・世界大衆小説全集版(55)でした。よく覚えていないんですが、高校生のころだったと思います。35年くらい前ですね。内容はほとんど忘れていて、いい機会だからと、この中一文庫版を読んでみました。
 先ほど読了。――面白かったです。お読みになった方はご存じのように、むっちゃくちゃな話なんですけどね(笑)。
『エッフェル塔の潜水夫』自体は何度も出版されていますが、現在、いずれも入手は容易ではないようです。こういう小説を絶版とか品切れにしておくのはもったいないなあと思います。
 ともあれ、Sさん、ありがとうございました。
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