『ショート・ショートとコントをめぐる随想』
小野塚力『ショート・ショートとコントをめぐる随想』うのけブックス(22)が発売されました。電子書籍(Kindle)です。
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コントの灯を守り続けた「武野藤介」とはいったい何者だったのか?
風刺と機知に富んだ短編ものがたり「コント」。大正時代、そのコントをフランスから日本にもたらした岡田三郎は、コントの紹介者として広く知られている。しかし武野藤介についてはどうだろうか?
艶笑譚、文壇ゴシップの書き手と見なされる武野が、一方で、コントの指導者の顔をもつことを知るものは少ない。本書『ショート・ショートとコントをめぐる随想』はそんな「コント」の普及と維持に情熱を燃やした、武野藤介の活動に光を当てる。
さらに本書は『カルト・ブランシュ』『詩とコント』における「純粋文章」を指向するコント感、「コント」と「ショート・ショート」の境界線を往還する城昌幸の「詩人性」、ショート・ショートにおける「恐怖」にフォーカスした山川方夫、散文詩集『室内』における山下三郎の「一回性」などをめぐり、日本におけるコントの受容と発展、ショート・ショートとの連関を明らかにする。付録として「街角の〈聖なる愚人〉城米彦造試論」を収録。
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執筆前から小野塚さんからはいろいろと伺っていて、発行を楽しみにしていました。これから読みます。

【追記】
武野藤介『コント文學と創作法』文藝情報社(41)についてはこの記事で紹介しています。どうぞご参考に。
あー。私が読んだ=この本の存在を知ったのは12年前なのですね。ほんと、あのときは興奮しました。
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コントの灯を守り続けた「武野藤介」とはいったい何者だったのか?
風刺と機知に富んだ短編ものがたり「コント」。大正時代、そのコントをフランスから日本にもたらした岡田三郎は、コントの紹介者として広く知られている。しかし武野藤介についてはどうだろうか?
艶笑譚、文壇ゴシップの書き手と見なされる武野が、一方で、コントの指導者の顔をもつことを知るものは少ない。本書『ショート・ショートとコントをめぐる随想』はそんな「コント」の普及と維持に情熱を燃やした、武野藤介の活動に光を当てる。
さらに本書は『カルト・ブランシュ』『詩とコント』における「純粋文章」を指向するコント感、「コント」と「ショート・ショート」の境界線を往還する城昌幸の「詩人性」、ショート・ショートにおける「恐怖」にフォーカスした山川方夫、散文詩集『室内』における山下三郎の「一回性」などをめぐり、日本におけるコントの受容と発展、ショート・ショートとの連関を明らかにする。付録として「街角の〈聖なる愚人〉城米彦造試論」を収録。
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執筆前から小野塚さんからはいろいろと伺っていて、発行を楽しみにしていました。これから読みます。
【追記】
武野藤介『コント文學と創作法』文藝情報社(41)についてはこの記事で紹介しています。どうぞご参考に。
あー。私が読んだ=この本の存在を知ったのは12年前なのですね。ほんと、あのときは興奮しました。
2022-09-21 09:40
コメント(3)
読了。
中心となるのは武野藤介、城左門、山川方夫についての論考ですが、
>私は、間接的に、星新一のショート・ショートについて語ってきたようだ。
その通りと思います。
面白かった~~。
by 高井 信 (2022-09-21 11:21)
ありがとうございます。
励みになります。
by 小野塚力 (2022-09-21 20:37)
まさに労作。貴重な論考ですね。お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。
多くの方に読まれることを願います。
by 高井 信 (2022-09-21 20:49)