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『小説浮気考』

 今日は大谷先発試合。ゲレーロ・ジュニアとの直接対決です。ホームラン王を競う相手に、投手として立ち向かうなんて、いやもう、なんと申しましょうか。
 これは観たいな、と朝刊のテレビ番組欄をチェックしましたが、中継なし。
 頼りはアベマTVです。確認しますと、おお、放送してくれる!(嬉)
 10時半放送開始。わくわく。
 さて、本題です。
 ショートショートの研究&収集を始めて20年あまりが経過しました。以前ほどではありませんが、いまでも未知のショートショート集(そこそこ古め)に気がつき、え? こんな本が出てたの? となることがあります。
 梶山季之『小説浮気考』もそんな1冊です。ひょんなことから存在を知り、慌てて書誌調査。
 サンケイ新聞出版局(65)/広済堂出版・カラー小説新書(68)/廣済堂出版・ブルーブックス(76)/廣済堂文庫(89)
 以上の4冊が出ているとわかりました。4冊とも同じ内容とは限らないので、現物チェックが必要です。
◎サンケイ新聞出版局(65)※初刊本。全76話収録。
◎広済堂出版・カラー小説新書(68)※全76話収録。サンケイ新聞出版局版とは収録順が違いますが、収録作品は同じです。
◎廣済堂出版・ブルーブックス(76)※カラー小説新書と同じ。
◎廣済堂文庫(89)※全74話収録。第30話、第37話を割愛。
小説浮気考(カラー小説新書).jpg 小説浮気考(廣済堂ブルーブックス).jpg 小説浮気考(廣済堂文庫).jpg
 いま、手許にあるのは再刊の3冊のみ(上の書影)ですが、初刊本は友人に代理購入をお願いし、確保済みです。
 下の書影はネットで拾ったものです。
 左は初刊本(サンケイ新聞出版局)の書影。友人に買ってもらったのはこの本です。
 右はカラー小説新書の異装版(重版)ではないかと推測していますが、定かではありません。この表紙の本を手にする機会があれば奥付を確認したいと思います。(手持ちのカラー小説新書は初版。昭和43年9月25日発行です)
小説浮気考(サンケイ).jpg 小説浮気考(カラー小説新書)異装版.png
コメント(5) 

コメント 5

戸田和光

『小説 浮気考』は、サンケイスポーツが創刊された際に日替わり掲載された小説の一つなので、当然ながら、ショートショートの形式にはなっているのだと思います。
他の執筆者に、小松左京とか笹沢左保、大藪春彦、黒沼健、菊村到あたりがいるのは知っている(ミステリ作家しか覚えてません)のですが、笹沢以外、本にまとまっているかは気にしてないです――。
by 戸田和光 (2021-08-14 10:29) 

高井 信

 情報をありがとうございます。さすがですね。
 笹沢左保は『妖女』ですね。小松左京はどこかのショートショート集に収録されていると思います。あとは見当もつきません。黒沼健は怪異譚(実話?)かなとは思いますが。
by 高井 信 (2021-08-14 11:33) 

高井 信

 小松左京について、簡単に調べました。
「サンケイスポーツ」1964年7月6日の「沼」から1965年11月8日の「去りゆく」まで週間ペースで掲載。正確なことは精査しないとわかりませんが、『ある生き物の記録』や『小松左京ショートショート全集』に作品が収録されています。
by 高井 信 (2021-08-14 12:27) 

戸田和光

大藪春彦は、初期の活劇選集の各巻に少しずつ収められているようですが、ショートショートだけまとまっているものがあるかは分かりません。(他の作家よりも作品は少なくて、20編ないですし)
黒沼は、実話の可能性大ですが、それすらも確認してません。
菊村は、50編ほどあり、1冊分はありそうですが、高井さんが知らないなら、1冊になってないのでしょう。
by 戸田和光 (2021-08-14 17:30) 

高井 信

 ありがとうございます。
 菊村到は気になりますね。菊村到は、『こちら社会部』毎日新聞社(64)と『耳の中に誰かいる』光文社文庫(87)をリストアップしていますが、明らかにどちらも違います。課題として、頭の片隅に置いておきます。
by 高井 信 (2021-08-14 17:43) 

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