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映画『三国志 黄巾の乱』


 映画『三国志 黄巾の乱』を観ました。2017年の中国作品です。
 黄巾の乱にスポットを当てた作品は珍しく、期待して観始めたのですが、なんか違うなあという違和感が拭えず……。決定的になったのは桃園の誓いのシーンです。劉備と関羽が出会い、すっかり意気投合。しかし、
桃園の誓い?.JPG
 え? 劉備と関羽(なぜか髭がない)だけで誓ってる。張飛はどうした? と思っていたら、そこに曹操が1人で現れ、「黄巾征伐に2人の力を貸してくれ」。さらにそこに郭伽(郭嘉ではない。女性。左慈の弟子。仙術使い)も出てきて、協力の申し入れ。4人パーティ(いやほんと、RPGにおけるパーティという感じなのです)を結成して黄巾討伐へと向かう途中、黄巾に襲われ危機一髪。その危機を孫香香(孫堅の妹。曹操の婚約者。ボウガン&鞭使い。ちなみに、孫権の妹は孫尚香)が救う。5人パーティの完成……。と、ここまでで冒頭20分ほどです。
 一事が万事で、観ていて、え? え? え? の連続。最後にはファンタジー映画になるし、まさにパラレルワールド三国志(それも、思い切り本流から離れた)なのでした。といって、つまらなかったわけでもなく、けっこう楽しめたりして……。
 観終わって、ふと原題を見たら『魔国志黄巾之乱』とあり、あ、「三国志」じゃなくて「魔国志」なんだ! すとんと納得しました。
 張飛? 最後まで出ませんでした(笑)。
 その代わり、ではありませんが、最後の最後には呂布が登場。「次回はおれの出番だ」的な雰囲気を残し、さっさと去っていきます。続編、作られるんでしょうね、きっと。
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