SSブログ

「SFハガジン」第64号~68号

 2017年6月。
 日本ショートショート界にとって、そして私個人にとっても記念すべき月なんですよね。
 まずは日本ショートショート界にとって。
 1957年6月、「宇宙塵」第2号が発行されました(奥付では6月15日発行)。この号には星新一「セキストラ」が掲載されています。ご存じと思いますが、この作品が「宝石」同年11月号に転載され、星新一のデビューとなったのです。すなわち今月は、星新一のデビュー作「セキストラ」がこの世に出て、ちょうど60年!
 続いて私にとって。
 何度か書いています(この記事とかこの記事とか)が、私のプレ・デビューは豊田有恒編『日本SFショート&ショート選 ユーモア編』(文化出版局)に収録された「シミリ現象」です。1977年6月20日発行。すなわち今月は、私のプレ・デビューから40年!
 いやいや、なんとめでたいことでありましょうか。個人的に記念企画を考えておりますが、その前に「SFハガジン」で前祝いをします。第64号から68号まで、一気に発行。この5冊で(ザコも取り混ぜ)計33編ものショートショートを掲載しちゃいました。
 第64号は「雨季キリエ作品集」です。冊子にて、11編を掲載。これまで「SFハガジン」にはプロあるいはセミプロ(商業出版物に掲載実績あり)の作品ばかり掲載してきましたが、雨季さんはぴっかぴかの新人です。まあ、編集部推薦新人といったところでしょうか。言うまでもありませんが、ハガジン寄稿陣のなかでは最年少。しかも、群を抜いて(笑)。ご感想をいただけると、本人も編集部も喜びます。よろしくお願いします。
 第65号から68号までは江坂遊さんの作品です。4号連続で同一作者の作品を掲載するのは、私(創刊準備号、創刊寸前号、創刊直前号、創刊号に連続掲載)以来であります。なお、第66、67号はザコレクション。
 ということで、近いうちに発送いたします。どうぞお楽しみに。
コメント(2) 

コメント 2

山本孝一

>星新一のデビュー作「セキストラ」がこの世に出て、ちょうど60年!
 1957年、私が小学校に入学した年だ。
光文社の『鉄腕アトム』の単行本を買ってもらったのがこの年の夏。
この頃の記憶なんてあまりありませんが、この本だけはおぼえています。朝、起きたら枕元に置いてあったのです。
その時代の記憶と結びつくものと言ったら、私にとっては本か、その頃に流行っていた歌です。
 その前祝のSFハガジン64号~68号が届きました。ありがとうございます。
 64号「雨季キリエ作品集」が壮観。見事な腕ですねぇ。
笑ってはいけないのだろうけど『蔵の中』は笑いました。
どれも良い出来ばえなのですがとりわけ印象に残ったのは
『とっておき』この結末にはアッとおもいました。
『白骨天使』不条理なお話なのにそれを感じさせません
『夕焼け小焼け』いい話ですなぁ。良い意味での狐と狸の化かしあい。読み終えて、これを新作落語にして桂雀三郎さんに演じていただきたいと思ったほどです。わざとらしさのない雀三郎さんの口調ならホロリとする良い噺になるでしょうねぇ。
 >今月は、私のプレ・デビューから40年!
高井さん、すばらしい前祝いになったと思います。
それだけじゃなく、今年は高井さんの還暦の年では?
前述の雀三郎さんが還暦を迎えたときに故・桂米朝師匠が「雀さん、還暦か。早いもんやなぁ。これからやなぁ」とおっしゃったとか。高井さん、これからですよ! 
by 山本孝一 (2017-06-05 17:24) 

高井 信

 山本さん、いろいろとありがとうございます。
>64号「雨季キリエ作品集」が壮観。見事な腕ですねぇ。
 雨季さん、喜ばれるでしょう。
>『夕焼け小焼け』いい話ですなぁ。
 読後感を考え、巻末に持ってきました。
>それだけじゃなく、今年は高井さんの還暦の年では?
 そうなんですよ。来月。
 私は星さんのデビュー年(1957年)に生まれ、第1回星新一ショートショート・コンテストの結果発表があった年(1979年)にショートショートでデビューし、星さんが1001編を達成した年(1983年)に初めてのショートショート集を上梓しました。偶然とはいえ、な~~んか不思議な感じです。
 ということで、近いうちにお祭りします(笑)。
by 高井 信 (2017-06-05 19:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。