SSブログ

『エスペラントSF入門+』

 先日、岡田正也さんによる翻訳を集めた『神 岡田正也翻訳コレクションなる冊子を試作してみました。
 4人もの方から「読みたい」という希望が寄せられ、びっくり。ネオ・ベム刊行物にこんなに反響があるのは珍しいのですよ。(うち1人は私の存じ上げない方です。共通の友人を通じて、希望を寄せてくれました)
 で、くだんの記事のコメント欄に「未復刻の翻訳作品があれば、製品版発行への弾みがつくんですが……。どっかにないかなあ」と書きました。数日前、ダンボールをごそごそしてみたものの、岡田さんの翻訳は見当たらず。うちにある資料に岡田さんの新たな翻訳作品が埋もれている確率はほぼゼロでしょう。
『神』の製品化は断念しようかと思っていたのですが、今朝、はっと思いました。
『神』収録作品の半分は『エスペラントSF入門』からの再録なんだよなあ。これ、『エスペラントSF入門』の半分超じゃん。だったら、『エスペラントSF入門』+「神」「こわがり屋」を作ってしまおうかな。書名は、そう――『エスペラントSF入門+』! おお、いいなあ。
 そんなに凝る気はないので、中綴じで充分だな。郵送のことを考え、大きさはA6判(文庫サイズ)にしよう。重さは40グラムくらいを目途に。先日買ったデジタルはかりが役に立つなあ。うひひひ。
 そんなわけで、にやにやと作業開始。
 とりあえず試作品を作ってみました。43字×18行、本文64ページ。重さ36グラム。うん、いい感じではないですか。(重さ的にはもう少しページ数を増やせますが、中綴じということを考えると、このあたりが限界でしょう)
エスペラントSF入門+.jpg 奥付.jpg
 これなら製品版を作ってもいいかなと思っております。いかがでしょうか。
 反響ください(笑)。コメント欄にいただけますと、メールの5倍嬉しいです。

【追記】
 しかし、よく考えてみると、『神』に興味を持ってくれた方々には試作品を増刷して差し上げた(あるいは、差し上げる約束をしている)のでした。『エスペラントSF入門+』、作っても仕方がないかも。

【追記2】
エスペラントSF入門+.jpg 反響皆無なれど、試作版をためつすがめつ、あれこれ修正しているうちに、これは製品版を作らねば! となりました。試作版から解説やあとがきを割愛、その他いろいろ修正。64ページが60ページになりました。
 重さは34グラムと、2グラム減少。――なんですが、使っていた紙がなくなり、別の紙で作ったら36グラムになっちゃいました。比べてみると、確かに少し厚いような気がします。
 楽しいなあ、ファンジン作り。作っても仕方ないとか、そんなことを考えてはいかんのですよ(笑)。
コメント(19) 

コメント 19

廣島保生

これ、ほしいです!
『エスペラントSF入門』も『神』も持っておりませんので、初読になります。
業者に頼むとやはり高くつくので、
薄いものぐらい、自分で作れるようになりたいなあ。
by 廣島保生 (2015-08-13 20:20) 

高井 信

 ありがとうございます! こういうコメント、めちゃ嬉しいです。もう少し反響(笑)を待って、部数を決めます。
>『エスペラントSF入門』も『神』も持っておりません
『神』は試作品しか作っていませんので(笑)。
>薄いものぐらい、自分で作れるようになりたいなあ。
 手作りファンジン、楽しいですよ。まあ、たくさんは作りたくないけれど。
 とにかく作ってみることですね。経験を積めば、どんどん上達します。
by 高井 信 (2015-08-13 21:14) 

北原尚彦

 はいッ!
 これはこれで欲しいです。仕方がないなんてことはございません。
 少しでも岡田さんの業績が世に知れるといいですねえ。
 よろしくお願い致します。
by 北原尚彦 (2015-08-14 07:05) 

高井 信

 ありがとうございます。
 文庫スキーさんは最初からカウントしております(笑)。

>少しでも岡田さんの業績が世に知れるといいですねえ。
 そうなんですよね。半世紀前にエスペラント語界のSF事情を紹介するエッセイを書いていたなんて、尋常ではないと思います。さらには翻訳までも!
by 高井 信 (2015-08-14 08:50) 

尾川  健

私もこれはこれで読んでみたいです。岡田さんの先見性のすごさをもっと多くの方に知って欲しいということにも同感です。
by 尾川 健 (2015-08-14 23:11) 

大熊宏俊

尾川さんに同じくです。私は『エスペラントSF入門』を持っていませんので、『神』に収録されなかった未読分が気になって仕方ありません。よろしくお願いします。
by 大熊宏俊 (2015-08-15 00:04) 

代島正樹

 こちらぜひお願いしたいです。
 岡田さんの未復刻の翻訳作品、見つかるといいなあ、と思います。というか、他にも存在するかどうかの情報自体も無いのでしょうか。
 ぼくも見つけ出したいなあと、ひそかに夢見たりしますが(笑)、現実にはペンネーム使用されていたらお手上げですしムズカシイですね。
by 代島正樹 (2015-08-15 02:06) 

高井 信

 目覚めれば反響の山! ――というほど大袈裟なものではありませんが、嬉しいです。皆さん、ありがとうございます。
 今のところ初刷分でぎりぎりまかなえています(残り1冊)。在庫管理は面倒なので、いい感じです。
 ちょくちょくあれこれ送っている方々にはまたの機会に何かとともに、そうではない方々には本日発送します。

 おっと。代島くんは、はじめまして、ですよね(ここでは)。
 いらっしゃいませ。
>他にも存在するかどうかの情報自体も無いのでしょうか。
 皆無です。
> ぼくも見つけ出したいなあと、ひそかに夢見たりしますが(笑)、
 何か気がつかれましたら、ぜひ!
>現実にはペンネーム使用されていたらお手上げですしムズカシイですね。
 翻訳はおそらく朝露薫名義かと思いますけれど、ほかの名前も使っているかもしれません。
 岡田さんのメインフィールド「ミュータンツ」「ベム」「アルデバラン」に関しては見落としはないと思いますが、ほかのファンジンについては自信がありません。
 どうぞよろしくお願いいたします。
by 高井 信 (2015-08-15 07:49) 

高井 信

 発送してきました。
 岡田さんに興味を持っていただけると嬉しい。その業績を高く評価していただけると、さらに嬉しい。それを喧伝していただけると、もっともっと嬉しい。
 そういう意味で、北原さんや大熊さん(そして石原藤夫さん)には感謝×感謝×感謝です。(とは言いつつ今回、こういった皆さまにはまだ発送しておりませんが)
 皆さま、よろしくお願いいたします。
by 高井 信 (2015-08-15 11:30) 

日下三蔵

あっ、残り1冊はまだ間に合いますか? ぜひ読んでみたいです!
by 日下三蔵 (2015-08-15 16:35) 

高井 信

 日下さん、いらっしゃいませ。
 はい、まだ残っています。明日にでも発送します。
 あ、そうそう。某所では嬉しい申し出をいただき、ありがとうございます。お礼にもなりませんが、ネオ・ベムの在庫を見繕って同封しておきますね。
 何がはいっているか、それは届いてのお楽しみ。
by 高井 信 (2015-08-15 18:32) 

高井 信

 ん?
 ふと気づけばこのコメント欄、とんでもない名前が並んでるなあ(笑)。
 岡田さん、すごい!(嬉)
by 高井 信 (2015-08-15 18:34) 

山本孝一

>ふと気づけばこのコメント欄、とんでもない名前が並んでるなあ(笑)。
ほんとにびっくりするメンバーです。
お盆なので帰ってこられた岡田さんがこのコメント欄をご覧になってニコニコされておられるのじゃないかなぁ。

by 山本孝一 (2015-08-15 21:53) 

高井 信

 ネオ・ベムの地道な活動の成果がじわじわと出ているのかもしれませんね(嬉)。
 残る大物は『宇宙生物分類学・完全版』です。ほか、『恐竜学入門(仮題)』とかエッセイの拾遺集とか、出せればいいなあ。
 私の知らない岡田さんの作品もあろうかと思います。何か気がつかれましたら、お知らせいただくようお願いいたします。

 正直、ネオ・ベムの活動がこんなに長く続くとは思っていませんでした。サポーターの皆さまのお陰です。
by 高井 信 (2015-08-16 06:03) 

廣島保生

本日、『エスペラントSF入門+』届きました。ありがとうございました。

なかがきによると、本書は「岡田正也翻訳集成」とのこと。
岡田さんのサイン入りという遊び心に思わず、ニヤリ。
岡田さんの魅力を味わいながら、読みたいと思います。
by 廣島保生 (2015-08-18 13:03) 

代島正樹

『エスペラントSF入門+』届きました。上の書影からは想像も付かないような(笑)、鮮やかな表紙の色が目に飛び込んできて驚きました。巻末の初出・再録一覧のような記録も大事だと思います。
どうもありがとうございました。

by 代島正樹 (2015-08-18 23:11) 

高井 信

 ほとんどは半世紀前のファンジンに発表されたものです。
 どうぞお楽しみください。

 代島くん。
>上の書影からは想像も付かないような(笑)、鮮やかな表紙の色
 同じ本なんですけどねえ。
by 高井 信 (2015-08-19 07:40) 

日下三蔵

『エスペラントSF入門+』、拝受しました。ありがとうございます。同梱していただいた分も凄い本ばかりで感激です。

デザインが銀背、芳賀書店、創元推理文庫などのパロディになっているのも楽しいですが、内容も貴重で面白いものばかり。夢中で読んでいます。

いちばん小さい『女か虎か』もばっちり読めました。手作業でこんなことができるというのに驚きです。
by 日下三蔵 (2015-08-19 10:44) 

高井 信

 お楽しみいただいているようで、嬉しく思います。日下さんのコメントを読み、岡田さんの素晴らしさを再確認できました。
>手作業でこんなことができるというのに驚きです。
 これも嬉しい。 もっと小さいのも何冊か作っております(笑)。

by 高井 信 (2015-08-19 14:09) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。