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『怪樹の腕』ほか

 所用で街に出て、新刊書店に寄りました。
◎会津信吾・藤元直樹編『怪樹の腕 〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選』東京創元社(13)
怪樹の腕.jpg この本を買うために新刊書店に行った、と言っても過言ではありません。「ウィアード・テールズ」の戦前訳なんて……(絶句)。――とにかく、すごい! 感動しちゃっています。
◎西崎憲編訳『短篇小説日和 英国異色傑作選』ちくま文庫(13)
 あはは。見たら、やっぱり買っちゃいました(この記事参照)。帯の惹句「宝石箱のように 輝く小宇宙をつめこんで」――いいですねえ。
◎玉川重機『草子ブックガイド2』講談社・モーニングKC(13)
 あら、第2巻が出てましたか(第1巻はこの記事に)。今回は『バベルの図書館』『銀河鉄道の夜』『夏への扉』……。狙い撃ちされてるような……(笑)。
◎別冊映画秘宝『80年代 悪趣味ビデオ学入門!』洋泉社MOOK(13)
 1980年代、レンタルビデオショップに並んでいたゲテモノ映画(笑)を紹介する本です。この時代、ビデオを借りまくっていました。こういったゲテモノ映画を中心に(笑)。
 けっこう観ている自信はあったんですが、この本を読むと、私が観たのは氷山の一角に過ぎないとわかります。観たい映画どーっさり。しかしながら、この本の基本コンセプトは「劇場未公開、DVD未発売」なんですよね。簡単には観られそうにありません。う~~む、ちょっと眺めただけですが、早くも欲求不満に陥っています。
短篇小説日和.jpg 草子ブックガイド2.jpg 悪趣味ビデオ学入門!.jpg
 古本屋にも寄りました。
◎倉橋由美子『完本 酔郷譚』河出文庫(12)
 掌編集。『よもつひらさか往還』講談社(02)/講談社文庫(05)と『酔郷譚』河出書房新社(08)の合本です。こんな本が出ていたとは知りませんでした。倉橋由美子の掌編集リストも、またいずれアップします。
◎久生十蘭『十蘭万華鏡』河出文庫(11)
 若いころ、久生十蘭の本はけっこう読みました。まとめて読んだのは教養文庫の〈久生十蘭傑作選(全5巻)〉だったと思います。懐かしくなって、買ってみました。
◎アンソニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』ハヤカワepi文庫(08)
 このとき、うちにあるハヤカワ文庫NV版(77)には最終章がないんだよな~と、ちょっぴり気になってしまったのでした。
酔郷譚.jpg 十蘭万華鏡.jpg 時計じかけのオレンジ.jpg
 ほかにも買いましたが、ま、こんなところで。

◆教養文庫〈久生十蘭傑作選〉全5巻(76~77)
Ⅰ『魔都』
Ⅱ『黄金遁走曲』
Ⅲ『地底獣国』
Ⅳ『昆虫図』
Ⅴ『無月物語』
魔都.jpg 黄金遁走曲.jpg 地底獣国.jpg 昆虫図.jpg
無月物語.jpg
コメント(4) 

コメント 4

山本孝一

『怪樹の腕 』はもっと読みづらいかと思っていたのですが、実に面白く読み終えてしまいました。
解説も充実していて労作だなぁと感心してます。
エドモンド・ハミルトンの作品が一編もないのが物足りませんでしたが、テキストに使ったと思われるアンソロジーにもハミルトンは収録されていなかったので仕方ないでしょうね。
しかしその頃すでにパルプ雑誌が日本に輸入されていたのですね。
そういえば小酒井不木は当時アメージング誌を定期購読していたと聞いたことがあります。
by 山本孝一 (2013-03-13 19:25) 

高井 信

 おお、もう読まれましたか。早いですね。
 私はまだ、ぱらぱらと眺めただけですが、読みやすそうです。
 荒俣さんが帯で――
>日本ホラー小説史を一変させる「埋蔵金」発掘だ!
 と書かれています。いやほんと、確かに埋蔵金です。
by 高井 信 (2013-03-13 21:56) 

北原尚彦

3月末に作品社から刊行される『国枝史郎伝奇風俗小説集成』(末國善己編)は、国枝史郎訳の怪奇アンソロジー『恐怖街』がまるごと再録されますから、ハミルトン「獣人」も入りますよ。
by 北原尚彦 (2013-03-15 01:31) 

高井 信

 情報をありがとうございます。
 そうなんですよね。『怪樹の腕』に引き続き、とんでもない本が出るんですよね。ただ、ちょっとお値段が……。>7140円
by 高井 信 (2013-03-15 09:26) 

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